H×H キャラクターファンクラブ通信 12

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530レオクラ
ゴンは何かの物音で目を覚ました。
起き上がって回りを見渡してみると、足元にキルアが転がっているのが見えた。
さっきまで2人でおしゃべりをしていたはずなのだが、いつの間にか眠ってしまったようだ。
もう一度暗い部屋に視線を巡らせてよく耳をすませてみると、物音だと思ったそれは人の声だった。
うめき声のようにも聞こえるその声は、隣の部屋から断続的に漏れている。
さらによく聞けば、高めのその声に加えて低めの声も混じっているのがわかった。
会話では、ない。
少なくとも、高めに発せられる声の方は意味を成していないようだ。
低い声もボソボソとしていて聞き取りにくい。
「…クラピカ?」
何となく声の見当がつき、寝ぼけ眼をこすりながらベッドを抜け出す。
「……ってぇなぁ…」
はずみで蹴飛ばされたキルアが非難の声のようなものを発した。
「ごめんキルア」
「んー…」
そのまま歩いて声のする部屋に近寄ってみる。
そして、うっすらと開いたドアから中の光景を除き見るやいなや、ゴンは仰天した。
「!!」
ゴンのいる部屋より幾分か明るいその部屋には、レオリオとクラピカがいた。
この2人が一緒にいること自体は何の不思議はないが、ただ一つ違っていたのは。
…2人が裸である、ということだった。
いつもは無用なほど厚着なクラピカが、惜しげもなく裸体を晒していた。
乱れて顔にかかる髪、潤んだ瞳、…艶やかに濡れる唇は絶えず熱い吐息を漏らしている。
レオリオの手に収まるサイズの乳房は、頂に小さなピンク色の突起をたたえている。
その突起はレオリオの指や唇が触れる度に、痛いほど尖って震えた。
同時に声が1オクターブ程上ずり、眉は苦し気に寄せられる。
しかしそれが苦痛によるものではないのは、レオリオの頭を抱えるように回された腕の様子で分かる。
紅潮した肌にはうっすらと汗が滲み、へその辺りの曲線と腰のラインは何とも美しかった。
「…………」
レオリオがクラピカの耳元で何かを囁く。
クラピカは嫌々をするように頭を振ってそれに答えた。
「……×××?」
レオリオは、ゴンの知らない卑猥な言葉を低い声で聞かせる。
「…んぁ…っ、ふぅっ…」
その度にクラピカの喘ぎは激しさを増した。

見てはいけない、理性ではそう分かっていた。
しかし、全てがゴンの知らない美しさであり、その存在自体に目を奪われずにはいられない。
2つの感情に挟まれ、ゴンは動く事が出来なかった。