●回復を願う境界例のために●Part2

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137メル
>名有りさん
境界例告知から完治と言われるまで3年かかっています。
最初は週2回、中盤以降は週一回になりました。1時間のカウンセリングです。

通院がもっとも有効だったと思います。
私は昔から考えることだけは得意だったのですが、思考のルーティンが歪んでました。
主に強い劣等感、低い自己評価、人の意見へのトレース癖、完璧主義、
オールオアナッシング思考のために、考えれば考えるほど悪い方向に。
口が達者なので、人に相談はしたけれど反論しきってもらえない。(私が理屈をこねてしまうので)
また、あまり嫌な相談ばかりしたくなかったので身近な友人には深いところまで相談できませんでした。
私の場合摂食障害だったので吐くための食事に月10万単位でお金を使っており、
それも恥ずかしくて言えない理由の一つではありました。
カウンセラーが有効だったのは、私を論破してくれて、歪んだ思考を修正してくれるのと同時に、
プロであるからこそ、(お金を払っているので気兼ねなく)何でも話すことが出来ました。
また、嘘をついたりしたらせっかくの治療代が無駄になると思っていたので必死にもなりました。
自分が何を感じているのか、それを表す言葉を探し、近い言葉を全部言ったので
「あなたは人の3倍くらい話すので書くのが大変だ」と冗談を言われました(笑)。
(続きます)
138メル:01/09/06 01:47 ID:j6fZxUWc
元々考えすぎのきらいはあったのでカウンセラーには「境界例について知識を得ると
自分が感じていることでなく考えたことばかり話すようになるだろうから勉強するな」と言われ、
つい最近までほとんど全く知識はありませんでした。
たぶん、人の意見や見方に振り回されず、自分だけの治癒のルートを見つけろと言う
事だったのだと思います。

私がした努力はとにかく感じること。その上でひたすら考えること。そして何でもやること。
カウンセリングで過去に自分が間違っていると思いこんでいたことを修正してもらいました。
この作業で劣等感が大分消えました。
私は小学校の終わりからゆがみ始めたので、そのあたりから全部やり直したような気がします。
間違っているだろう事でも、間違っていると確かめたい事は全部やりました。拒食症になれるのか試し、
水商売にも手を染めました。人に罵詈雑言をぶつけ、喧嘩し、男の人に次々惚れ、
バンドのおっかけをし、オタクになりゲームで一日を過ごし、アルコールを毎日飲み、一日寝倒し、
入院して過激な食事制限をし、学校をさぼり、行き始めてはまた休み、
その間ずっと過食嘔吐していました。3年で10年分くらいの事をやったような気がします。
やっている最中は自分がどう感じているのか感じ取ろうとしていました。
どうして馬鹿げたことでもしたいのか、それは本当にしたいことか、やりながらずっと考えていました。
(続きます)
139メル:01/09/06 02:00 ID:j6fZxUWc
役に立ちそうなことも何でもしました。
沢山の人に触れ(書籍、ネット含)、比較対照によって自分を知ろうとしました。
自分の感情を抑圧したり、変な風にねじ曲げて生きてきたので自分が何に触れればどう感じるのか
良くわからなかったので。(特に「寂しい」という感情が欠落していました。人間は皆一人で
誰にも頼らず生きて行かねばならないと思っていた)
漫画や文章や手紙を山のように書き、サイトを作り、
チャットを朝までやり、オフ会に行き同病者を見つけ、ヨガやバレエをやりました(離人感解消のため)。
経験者の自伝や癒し系の本も大量に読みました。自分と同世代で同じ社会的背景の女性の
感性を知りたくて、近い世代の女性の作品も渉猟しました。
2chにはまったそもそものきっかけは、ここが大量の価値観のるつぼだからです。
(父親の価値体系を理解するのに一番苦労しました。理解しようと近づいたら寄りかかられて
逆に病気が悪化してしまったり。)
沢山の価値観を見比べて、自分に合った価値体系をそこから再構築しました。
いろんな思いこみが自分を辛くしているのだとなんとなく分かっていたので、
ある議題があったらそれに対する反応とその元になる価値観をを思いつく限り羅列して、
そこから自分が一番正しいと思うものを選び、人とコミュニケーションして自分の選択が間違っていたら
それを修正することを繰り返してきました。今もそうです。

こうして見るとすごい努力家のようですが(笑)、しんどい、辛いとずっと思っていたので
それを何とかして解消しようと自分のためにやったことだらけですね…。それでいいのだとは思いますが。

でも、まだ自分の考えには結構思いこみがあると思います。指摘されて気づくことも多いです。
うちは父親を排斥した女家族、中高女子校で大学は半分ヒッキー、今の学校は女子校状態なので
(男女差別ではないですが)男の人の思考ルーティンがかなり刺激になります
(542さんいつもありがとうございます)。読んでいない本もまだまだありますし、
旅行もあまりしたことがありません。
社会的にトラブルをあまり起こさず、起こしてもなんとか対応して生きていけるようになったから
完治の診断が降りたのだと思います。
これから先は、ですから一生の課題ですね。

参考になるかどうか…。私が治ったのは割と運が良かったからだとも思うので。
学歴と特技のおかげで最低限の自信は保つことが出来、
実家にある程度余裕があり、母親にカウンセリング経験があり、心の広い恋人に巡り会え、
沢山の友人やネットの方々がいたからだと思います。
大変な長文すみませんでした。