海外発の日本のサッカー記事スレッド

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761U-名無しさん
疲れた。どなたか先に載せてるけど、まあせっかく訳したので載せます。
By菅原道真以来のドキュンの一人
〜日本・ウズベキスタンの戦い―むごたらしい刃〜
国際足球評論(2000年10月19日 00:01) 21スポーツネット
(1)
風あるも雨はなし
・西アジア/レバノンと呼ばれしその国の/サイダと呼ばれしその小邑
・暗き夜/東の国より来たりし武士(もののふ)どもが、中央アジア・ウズベキスタンの騎士を狙い撃つ/凄惨なる陣のさま/むごたらしきかなその刃
・(高原直泰には夢がある。それは蒼く冷たい砂漠の上で刀を使い示すこと。彼は刀を好む。彼は流血を好む。彼は自らの刀で敵の喉をそっと切る時の快感を好む。)
・十五日、彼は中央アジアの駱駝王と対峙する。殺気が彼を包む。だが彼は知っていた。これは彼の求める獲物ではないと。だから彼はサウジアラビアに一撃を喰らわせた後、刀を納めた。なぜなら彼は難敵がまだ先に控えていると知っていたからである。
・ウズベキスタン人は猛々しくも、1994年、日本人の住むその土地で、四年に一度の小武術大会で、優勝を勝ち取る。その年―高原直泰16歳。
・1996年、UAE―西アジアの砂漠で、日本人は再度敗北を喫し、三浦和良はがっくりと頭を垂れた。この年―高原直泰18歳。
・四年の月日が流れた。高原直泰は成長し、二十二歳のサムライとなり、刀を鞘から抜いた。
762U-名無しさん :2000/10/20(金) 00:42
(2)
・西澤明訓はすでに昔日の呉下の阿蒙にあらず。彼の刀はすでに西洋の切れ味を有し、彼の体格は一人で全てを打開するまでには至ってはいないが、その名はマドリッドの人々によく知られている。
・クレバーな中田英寿はいなくなった。だが名波浩は寂寞と孤独を感じなかった。なぜなら彼のそばには中村俊輔、稲本潤一、それに森島寛晃がいるからである。
・名波浩は中田英寿の冷酷さはない。彼は一人ミッドフィールドを疾駆することを好まない。サイドが彼の大好きな領域である。
・稲本潤一は高原、西澤と同じく若い。だか彼の刀はすでに最も硬い熊皮を突き破るほどの鋭さを備えている。
・森島寛晃はすこしばかり年齢がいっているが、彼の刀も心もまだ老いていない。敵が眼を閉じるのも間に合わないのに、約束の如く―殺していいですか?
763U-名無しさん :2000/10/20(金) 00:42
(3)
・シャツキフは端正な顔立ちをし、手には覇王の槍を握る。彼はウズベキスタン最高の槍の名手であり、ヨーロッパの兵器一覧でも五十までに名を連ねる。もし諸君がまだ分らないのであれば、小生が彼の来歴を教えて進ぜよう。
・ウクライナを知っている方はみなディナモ・キエフの存在をご存知のことだろう。最大勢力であるから。ディナモ・キエフを知っている方はみなシェフチェンコをご存知のことだろう。彼はキエフ最高のストライカーであり、現在すでにACミランに在籍しているから。
・シェフチェンコが去り、キエフの人々が彼を懐かしがっているとき、シャツキフが来た。キエフの人々は新しいアイドルを手に入れた。それがシャツキフだ。
・シャツキフ以外に、カシモフ、レベデフ、シュクビリンもいる。しかし彼らはすでに老い、彼らの武器はすでに埃に埋もれ、記憶に残っているのは1994年と1996年のシュクビリンだけだ。
764U-名無しさん :2000/10/20(金) 00:43
(4)
・ウズベキスタン人がカタール人の攻撃をはね返しているそのとき、日本のサムライは96年のアジアの盟主を表情一つ変えることなく冷酷に惨殺した。
・サムライが槍を持ちし騎士に逢いみまえん/東アジアが中央アジアに逢いみまえん/始まった/殺し合いが始まった
・雪の如く白き衣を身に帯びた騎士/颯爽と青き衣を身に着けたサムライ
・高原直泰はすでに殺気を満腔に漂わせている。彼の刀は旋風のようである。西澤明訓は子供のようであったが、彼の刀も同じく鋭く。三太刀。彼ら二人とも三太刀をあびせる。それ見たことか、ウズベキスタン人の鋭気は削がれ、彼らはまな板に上げられた綿羊のようであった。
765U-名無しさん :2000/10/20(金) 00:43
(5)
・シャツキフは槍をすでに手にしている。だが日本のサムライどもの陣をつらぬくことはできず、彼の怒りの雄たけびは、ただ相手の殺気をますます激しくさせるだけだった。
・服部年宏はその力を示し、一刀でウズベキスタン人の頚動脈を切り裂き、北島秀朗は力を示し、軽々とウズベキスタン人を生贄の祭壇へと送った。
・日本の青い攻撃波の中で、シャツキフは大海に漂う一艘の船のごとく、自らを見つけられず、進むべき方向を見つけられない。
・サルキシャンはベンチに座り、自らの弟子たちが猛々しく剽悍な敵の手で屠殺されていくのを見続けている。彼の眼にはすでに涙はなく、恐怖・驚きそして諦めが満ちていた
・トルシエは心を動かすことなく、座っている。彼はガムをかみ、ゆったりと、だが顔には笑顔はない。彼からすれば、これはただのショーに過ぎず、これは真の決戦の場所ではない
・待たん/十月三十日を待たん/チャンピオンの洗礼を待たん/待たん
・長き夜/果てしなき/ウズベキスタン人は眠らず/暗き夜/光はない/さだめの灯火は唯ひとつ