皇国史観で東日本を侮辱するな! その6

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897名無しさん@お腹いっぱい。
週末も、ここは大賑わいだったようだね。
・・・えーと、仕切りんさんご趣旨は受けたまわったわ。出来る限り
配慮するから。今回のはちょいと見逃してね。つーかもう書いちゃった
んだわ(ワラ

----->>887--------------------------------------


>ある種の人々が出版の自由と無縁の暮しを強いられること、文字が特権階級に独占されていること自体が許されることではないのです。

>出版の自由が人権であるならば、識字能力は万人に等しく保証されなければならないのです。識字能力のない人達が大勢いることを口実に出版の自由をないがしろにするのは倒錯した論理です。だから近代市民社会は学校制度を設け、普通教育あるいは義務教育という名前で万人に読み書きを保証しようとしているのです。

ふむ、しかし違います。
なぜなら、「万人に」どんな識字教育をしようとも、そこから階級・環境・思想などに
よって言論も出版もさまざまな少数(の贅沢)というものは存在してしまう。つーか
そうでなきゃ出版の多様性ってものがないもの。
そしてそれら少数を「(金持ちの)贅沢だから」といって金持ちだけで守れ、
なんてことになってはどうしようもない。

リヴァイアサンたる国家が手足となる民を有用な存在にせしめるために施す
ミニマムな教育(これが教育の根本)と、それらは別物だからだ。

仮に「出版の自由が人権」だから、国家が「識字能力を万人に等しく保証」する
ために義務教育をするとしよう。これと竹林庵氏の医療(健康保険)に関する見解

(公的健康保険の適用外の治療というのは、その社会が人権の範囲と認めていない、むしろ「金持ちの贅沢」と看做している部分に入ります。)

と合わせて考えると、義務教育で学んだものよって読み書きできるもの(のみ)が、
保障される範囲となろう。


では、例えばエスペラント語はどうか。この普及運動がナチ・軍国日本、スターリン
などに弾圧され、その語での出版が制限されたことは有名だ。しかし、こんな人工語を
まなんだり本を出したり普及運動をしていた人々が、母語以外のものを学ぶ金と暇に
恵まれた「(金持ち)特権階級」であったことも事実だ。

例えばこういう状況のとき、先ほどの
「外国で医療を受ける人は金持ちのみ、人権といえるか?」の理屈は

「エスペラント語の出版に関われるなんて、金持ちだけでしょ?」

となる。逆に、「これも人権侵害だ」ということなら
「(エスペラント)文字が特権階級に独占されていること自体が許されることではない」と
して、全人民に教育する必要が出てこよう。それも俺やだなあ。(藁

フィリピンやアルジェでの英語・仏語などもその使用者の階級性は有名だな。
例えばそこでの英字新聞、仏字新聞が弾圧されたら……と考えてもいい。
898名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/22(火) 04:00
つまり一応皆が読み書きできたとしても、必ず少数者は出て来るんですよ。
それについては保護しなくてもいいのか?ってことです。
ましてや上で出てきた「野党指導者」や「映画を撮れる映画監督」なんて
のはとうぶん少数派のままでしょうなあ。>また選挙は貧乏人でも…、公費でテレビの枠を買って政見放送を…元が取れないような金額を税金から…気前が良過ぎて…歯止めにしようと供託金制度があるわけです。

はあ?そこで300万ほどの供託金が最初に用意できなかったら「国はそれ以上の
金を使ってやってるんだ」といっても意味無いじゃない。

「ある種の人々が立候補と無縁の暮しを強いられること、立候補が300万円程度の
リスクをしょえる階級に独占されていること自体が許されることではないのです」

となぜいわぬ。


>医療について言うと、生存というもっとも基本的な人権に関わる問題です。だからこそ「この程度の治療は人間として当然の権利」という範囲の治療は万人に保証されなければならないのです。そしてそのための制度が公的健康保険制度というものです。しかし逆に言うと公的健康保険の適用外の治療というのは、その社会が人権の範囲と認めていない、むしろ「金持ちの贅沢」と看做している部分に入ります。

このフレーズ、本気ですか?ここはちょっと念を押しておこう。

>「公的健康保険の適用外の治療というのは、その社会が
>人権の範囲と認めていない、むしろ「金持ちの贅沢」と
>看做している部分に入ります。」

ほんとーに、それでいいんですね??例外無く。
899名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/22(火) 04:01
>李登輝さんの場合で言うと、ゴルフでリハビリって、それ医者から処方を受けてプレー代金は健康保険から出るのですか?まさか!?

わはは、李登輝のゴルフは医者から薦められたことは事実だが、保険が利かないのは
「適度な運動をする」というのが特別な処方や健康保険を必要としないという、たんなる
性質の違いに過ぎないでしょ。
これが貧乏人でも出来る「散歩」や「ゲートボール」だって保険からは費用とかでないよ(藁

それに「李登輝のゴルフ」は金持ちか否かではなくて、「だから心臓が悪いなんて嘘だ!」
という大陸政府および、それに「反論できない」という一部の人に関しての話だったと思うが。
(つーか、台湾は日本と並んでもっともゴルフが大衆化した国のひとつだし)

まあ、このくだりはいくらなんでも冗談なんだろうけど。

>日本から医者を呼び寄せたり、訪日して診察を受けたりするのまで台湾の公的保険は賄ってくれるのですか?まさか!?
>もちろん健康保険には自己負担分の問題があります。保険制度が国ごとに異なるという問題もあります。


で、ここだけどさっきの「言論の自由の為に、全人民に識字を!」という
理念が正しい(と仮定する)なら、「医療は、生存というもっとも基本的な
人権に関わる問題。---だから、海外にも無条件で皆行ける様にしよう!!」と
いうのを”理想”とするってのもありなのでは(笑)?

つまり、

X 字を読めるのは一部だけ → 出版の自由は贅沢
○ 字を読めるのは一部だけ → 全人民が識字できるように!

なら
X 海外治療が可能なのは一部だけ → 海外治療は贅沢
○ 海外治療が可能なのは一部だけ → 全人民が海外治療できるように!

なのだという論法も可能だろう。(エスペラント語についても同じように考えてね)。
まさか保険の財政等による制限がそのまま「権利」と「贅沢」を分ける境界になる訳もないし……
識字より命のほうが何倍も大切。、「普遍的なものへの進化」が足りないぞ(笑)!!!

というか、種明かしするとここの根本の問題は、

「(政府などが)等しく全人民に供給しなくてはいけない」
というのと
「邪魔をしちゃいけない」

という二つの次元の混同にある。海外医療は金持ちの贅沢ゆえに

>そんなことまで全部人権問題に含めるんですか?
>むしろ金持ちの贅沢じゃないんですか?

というのは、逆に言えば「金持ちの贅沢」は権利じゃないから
邪魔も横取りもし放題、やったってだれも保護する必要はないよ…
ってことか?違うでしょ。その議論を極限まで進めると、金持ちを強盗が
襲って宝石や金時計を強奪されたら

「ダイヤや金時計の所有は貴方みたいにお金のある人だけでしょ。
普通の台湾人じゃ無理ですよね。そんなことまで全部人権問題に
含めるんですか?」といわれるだろう。

エスペラントにしても、前上げた野党の政治犯などもそうだが、

「政府が全ての人にそれを出来るようにする必要はない。しかし
やるひとの邪魔をしてもいけない」

という理屈ならこれらを説明できるわけだ。

海外で治療を受けられるのが一部の金持ち(台湾の場合はそうでもない、
とも言いたいが一応ここでは触れない)だとしても、だからぶっ潰して
OK!とはなるまい。