サスペンダー ３本目

「目くそ鼻くそを笑う」や「５０歩１００歩」という表現でサス観察、いやサス鑑賞
を表現するのは不適当、いやむしろサスに失礼でしょう。その理由は以下のとおりです。

「司法試験受験生やすＤ」の点数の悪さを話題にもり上がっているのならば択一４０点の
人間が
０点の人間を笑うという構図ですので「目くそ。。。」に当てはまるでしょう。
しかし我々が話題にしているのは司法試験うんぬんに関係ない、「一流パフォーマー、サ
スペンダー」
のハイレベルな笑いの数々なのです。サスの択一答練の憲法の点数をかつて、サス研究な
ら中上級を
こえ合格者レベルの先輩から聞きました。
　私はそれをここで報告しようかともおもいましたがやめたのです。
勉強してるっぽいのに点数がとれないなんてことをネタに笑うのは、それこそ「目くそ
鼻くそ」であって農民ーえたひにんにも通ずる「人」として自分がさみしくなることです
よね。
そしてそれ以上に、勉強してるのに点数が伸びないなんていうのは辰巳にごろごろいる無
能系
ベテにいくらでもみられるわけでサスをそんなやつらと一緒の範疇ではかっちゃいけな
い。
サスの織り成すお笑い作品はそんな「とうれんの点が低い」なんてつまらないことで盛り
上がる
ことをのぞんでいるわけではなくもっと違う高次での笑いを欲しているのです。
　そんな司法試験プロパーの笑いではないもっと普遍的な笑い。
それがあるからこそ昔の書き込みにありましたが非受験生の人がみても純粋に笑えたわけ
でしょう。

私はお笑いが好きでいろいろみましたがサスの織り成す笑いの数々は、江頭２時５０分の
「異様」系の芸風からハイテンションの部分を抜き「神秘」と「シュール」そして思わず
笑みのこぼれるほんわか系をミクスチャーした全くの新境地でありお笑い史上画期的なも
のなのです。
サスは伊藤塾というステージを自ら設定し、そこにおいて見られているのを十分にわかり
つつ
自ら演出した壮大なコントをしているのです。

そして塾生は自習室などでつかれて一階におりてくると、サスが自らの作品を演じている
のでそれを無料で鑑賞させてもらい英気を養ってまた自習室にもどるのです。
ちょうど大画面でずっと名作映画が流れていて、それを休憩時間だけ各人が自由にみると
いうのをイメージしていただくとよいでしょう。
才能ある若手監督が自費で自ら主演脚本演出をおこなった秀逸なインディーズ作品を無料
で上映してくれ、その作品の感想、解釈を巡ってわれわれ一聴衆がお互いの意見を述べあう
というのがこのスレッドなのかとおもわれます。アーティストとしてサスがいて
我々はそのほとばしる才能からうみだされる作品群を享受させていただいているのです。
とても同列ではありません。

そして塾生の多くがサスをみただけで「うぷぷ」となるというのは最盛期武道館で単独ラ
イブを行った頃のやすしきよしクラスの支持のされかたといえるでしょう。あのころは
彼らがなにをいっても大きな笑いがおこったそうです。
そんな支持のもと５年ものロングラン公演をおこなっており、サス作品のファンは幅広い
層におよんでいる事は東京校自習室使用組の塾生ならばわりと知っているこどではあり
ませんか？「一部のマニア」というレベルではおさまらないほどサスの人気は高いと思われます。

もし伊藤塾を舞台にして何か面白いことを金をやるからやれ、といわれたときにサスレベ
ルの笑いを提供できる人がこの世界６０億人弱の中にどれだけいますか？
サスは「お笑い」という面では超一流の脚本家であり超一流のプレーヤーです。
その才能は北野武系統でもあるがそれをも凌駕するといえるでしょう。
「司法試験」というのをおもなモチーフとして笑いを展開しているからまこつ東京校の中
でしかまだ知られてはいませんが、世界のサスになる日もそう遠くないと思います。

オレはサスを見下したことなど一度もない。むしろいつも言っているように敬意と感謝の
念でいっぱいです。
観察というよりもその才能でうみだされる作品を鑑賞させてもらっているのです。
もしなにも知らずにここをみて自分の知らない一個人のことでもりあがっていたら、
悪趣味と感じるのも自然だと思います。ただ本物のサスをきちんとみたことがあれ
ば、その常人ばなれした神の域にたっする論ぜずにはいられない「すごさ」がわかる
はずです。そしてその行動の芸術的作品性も。