バ ラ ゴ ン の や ら れ 方 は ひ ど い ！　

タバコを買った時に、お釣りを自販機の下に落としてしまう。

それを拾おうとして屈んだ時に、水溜まりの水を車に浴びせられる。

やっと拾って立ち上がろうとして、公衆電話の下の角に頭をぶつける。

タバコを吸おうとしたら、今度はライターが無い！危うしバラゴン！

しかたがないのでライターを買ったつもりがライダーを買っていた（注・アマゾン）。

「そんな場合じゃない」とライターを買おうとするが万札しか無い！

運良く両替機を見つけたので両替したら全部２千円札ででてきた。

チンピラにその万札をとられてしまう

泣く泣く通行人から火を借りようとするが
運の悪いことにそいつは虫の居所の悪い（理由はナイショ）のアンギラスだった！

「おい、アンギラス」
「何だい？」

「い、イヤ、なんでもナイっス…」
思わず、目をそらすバラゴン。

ア「言いたいことがあるならはっきり言えやｺﾞﾙｧ!　ガキの使いじゃねえんだぞ！」
バ「ﾋｨｨｨ」

バ「あ、あの、たばこを吸いたいんですけど火を貸していただけませんか？」
ア「怪獣の分際で煙草飲みか。さすが映画に出たお方は羽振りがええのぉ〜」
バ「ｷﾞｸ!」

そこにやってくるミニラ・バラン・カマキラス
ミニラ「アンギラス兄さんどないしたんです？」

ア「おうおめえら、見ろや、銀幕スターや、銀幕スターにおうたで」
バ（ﾋﾞｸﾋﾞｸ

カ「何や？　お偉いスターさんは、ワイら下々のもんとは、
聞く口も持たんちゅうのか？　えろうなったな、お前も」
バ「い、いや、そんなっ！（ﾋｨッ

ア「ワシもなぁ、つい最近 富山ハンから久しぶりに出演の打診を貰ったんやけど
　　クランク･イン直前にどこぞのガシンタレに役を奪われてのぉ〜」
バ「ｷﾞｸｷﾞｸ!」
カ「へぇ、そんな非道なヤツがおったんかぁ。仁義もクソも有ったモンじゃないのぉ」
バラン「ほうじゃのぅ。ヒドい話しじゃのぅ」
ミニラ「怪獣仲間の風上にも置けんヤツじゃのぅ」
ア「そんで？なんて言うタイトルの映画に出なはったん？スターさんは」
バラゴン、絶体絶命の大ピンチ！

バラゴン「あ、その〜・・・」
ミニラ「なんや早く教えてーなスターさん！」
バラゴン「とっとこハム太郎・・・・」
ミニラ「とっとこハム太郎？ウチの娘大好きや、サインもろーてきてくれや」
バラゴン「の同時上映の・・・・・」

バラン「あ、分かったで。ピカチューや。ピカチューやろ？」
カマキ「大したもんや。ピカチューなら全米公開やん」
ミニラ「洋画スターとは恐れ入ったのぅ」
バラゴン「そ、そうなんスよ。ピカチューなんス。いや、チンケな映画で････」
カマキ「謙遜することあらへん。ピカチューに出たなら子供のアイドルやがな」
バラゴン「ま、まぁ、そうなんスけど････チョイ役っスから･････」
ミニラ「ウチの娘、ピカチューも大好きなんや。今度家に遊びに来てぇな。
　　　　ウチの娘も喜ぶでぇ。大喜びや。ホンマに来てぇな。ゴチするでぇ」
バラゴン「そ、そうっスか？じゃあ今度、お言葉に甘えて････」
バラン「ウチのボンも連れて行ってええか？遊んでやってぇな」
バラゴン「もちろんですとも。あっしなんかで良かったら」
苦し紛れに嘘を重ねるバラゴン。アンギラスの不気味な沈黙に気付かないのか!?

その時、バラゴンの背中の突起の間から一枚のチラシがハラリと・・・
バラン「ん？なんやこれ？ゴジラ、モスラ、キングギドラ・・・
　　　なんや、またスタア怪獣かいな。こんなことしとるからいつまで
　　　経ってもわいらマイナー怪獣は日の目を見れんのや」
カマキ「その通りや。富山ハンにももっと慈悲の心があってもええと
　　　思うがの〜」
ミニラ「ん？なんや、ちょっと待ってーな。この右下顔、どっかで見たような
　　　・・・」
バラゴン「ｷﾞｸｷﾞｸ！