北條 透ですけど質問ありますか?

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509「時間軸の矛盾」について
『仮面ライダーアギト』をご支援ありがとうございます。おかげさまで、早くも前番組『クウガ』の最高視聴率を凌ぎ、好スタートを切ることができました。
まだまだ序盤ですが、今後しだいに物語のメインストーリーが明らかになっていきます。どうか末長くお付き合いいただけますよう。
本当に数多くのご意見・ご感想をいただき、ありがとうございます。
その中で、2話のOA後、「『クウガ』と日付が矛盾している」というご指摘を多数いただきました。かなりきつい語調で糾弾される方も多数おられたため、この場をお借りしてご説明させていただきます。
「時間軸のブレ」はミスではなく、確信犯的にやっております。
『アギト』を『クウガ』の続編として楽しむのも、そうではないパラレルワールドとして楽しむのも、皆さまの自由なのですが、こじつけに聞こえるのは承知で申しますと、『アギト』は「“第4号”が“未確認生命体”を滅ぼしてから2年後」の物語ではありますが、「前番組の続編」ではない、というメッセージだと受け取っていただければ幸いです。
510「時間軸の矛盾」について:2001/04/23(月) 12:45
裏事情になってしまいますが、『クウガ』担当者の「『クウガ』は『クウガ』で完結させたい」という思いは非常に強いものがあり、「五代雄介がみんなを笑顔にして、世界は平和になったのに、また戦いが起こったら、彼が戦った意味がなくなってしまう」と、続編企画に強く反対しておりました。理屈はいろいろありましょうが、そういう「思い」こそが『クウガ』のヒットを支え、ひいては続編企画のオファーをもたらしたのですから、それをないがしろにすることこそ、大きな矛盾であると考えます。
要するに、「続編を」という声と、「『クウガ』は完結した物語であり、続編はありえない」という『クウガ』チームの声を、双方ともに満たす苦肉の策として、このような企画にさせていただいているわけです。
どちらの声も、『クウガ』を愛しているからこその産物には違いありません。どちらの陣営が正しく、どちらが間違っているということではないと思います。
両方を本当に満たすためには、10年くらい時間を置いてから、まったくの新番組として『アギト』を始めるべきだったのでしょうが、しかし、『クウガ』の続編であろうがなかろうが、『アギト』には、2001年の今日現在において、語るべきテーマがあると思っております(これが第3の「声」)。
いろいろとご不満の向きもあろうかと思います。けれども、われわれなりに前作を最大限尊重させていただいた上での設定ですので、どうか、鷹揚にお付き合いいただければ幸いです。
(2001.2.5 『アギト』担当・白倉による)
511「時間軸の矛盾」について:2001/04/23(月) 12:46
p.s.
仕事の要領がよくないため、前任者・高寺のように皆さまにダイレクトにメッセージを書かせていただく時間がとれません。このページが最初で最後になってしまうかもしれませんが、どうかご容赦ください。
なお、お寄せいただいた「声」には、個別にお返事できないことが多いのですが、かならず目を通させていただいておりますので、今後ともどしどしお寄せくださいますようお願いいたします。