さくら100g200えんじゃないもん!

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60high-band-きりんたん
ねぇ、にげないの?
ココロの中でそんな言葉がよぎる。
カードの力を使えば・・・
こんな男の人たちなんて、こんな人たちなんて・・・
料理法カードに丸をつける手を休め
見上げるとガタイのいい兄ちゃんたちがぞろぞろ
みんな不気味な笑いをして
これでもかというほど優しい声をかけてくる・・・

「ねぇ、まだ決まらないの?」
「お兄さんたちもう我慢できないよ」
「早くしないと活け作りにしちゃうよ」

みんな怖い、怖いことを言っている。
優しい優しい声で・・・

怖くて、怖くて、それでいて優しい声が心に響く
もしかしたら、許してもらえるかもという
淡い期待がうち砕かれる・・・

だって、いくら優しい声でも、
許してくれないから、この人たちは。
61high-band-きりんたん:2001/04/06(金) 00:57
>>60も>>31からの派生ッス

一つ、一つと丸を重ねるうちに、
どんどん残りの欄が無くなってきた。
ひとつ
ひとつ
ひとつ
ひとつ
ひとつ
どんどん減っていく、
骨のパーツは200に分かれ、
肉のパーツは100にも分かれ、
それでも、せいぜい300の欄を埋めるのに、
一分に一個だったとしても5時間が精一杯。
かく手が震えてもう丸にならない。
『書けないから休ませて』
なんて言おうものならたぶん怖いお兄ちゃんたちは
勝手に決めていくんだろう。

でも、同じだよ

考えられないよ

殺され方なんて決めろっていわれても、

できないよ

絶望という選択しかないのだから。

どれも、いっしょだよ

ぜったい、死んじゃうんだから・・・

さくらちゃんは無敵の呪文を忘れてしまった。
「絶対、大丈夫だよ」
という、希望の呪文を・・・

人はなんと理由をつけようと、
体と心を引き離せない。
だから、修行は体を苦しめる。
そしてココロを鍛える。

さくらちゃんは体を食べられる宣告を受けた。

選択という、ギロチンによって
ココロは殺されて、
苦しむ姿を見られることで、
さくらちゃんのココロは食べられた。
外道鬼畜の男たちに。そこには、さくらという名の付いた肉の塊が残っていた。