▲▼▲▼NEC(日本電気)Vol.3▲▼▲▼

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599就職戦線異状名無しさん
NECが本気でコンサル業務に力を入れるみたいっすね
http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/NC/ITARTICLE/20001221/2/


顧客にもの申せるプロ集団へ
1万人のSEを徹底的に鍛える

NECソリューションズ カンパニー社長
金杉 明信氏「グループで総勢1万人いるシステム・エンジニア(SE)を,システム開発の上流行程
で顧客としっかり議論ができるプロフェッショナルに変えていく」。NECのコンピュー
タ事業部門であるNECソリューションズ カンパニーを率いる金杉明信社長はこう宣言
する。「今までの物作り集団では,顧客の要請にこたえきれないし,システム開発事業の利益率
は高まらない」。外資系コンサルティング会社のノウハウを導入し,「顧客のために,言うべき
ことはきっちり言う企業文化にしていく」。
600就職戦線異状名無しさん:2001/04/26(木) 14:10
本当は3日後です
601就職戦線異状名無しさん:2001/04/26(木) 14:12
>>599

つーことは外資系コンサルやNRIから上流のノウハウを盗んだら、
外資系コンサルやNRIはポイ捨てってことかー。
602就職戦線異状名無しさん:2001/04/26(木) 14:13
>>599
ゆーざぁ登録せな見れないYO!
603就職戦線異状名無しさん:2001/04/26(木) 14:14
>>599
去年の12月か。ずいぶん古い記事だな。
NECには既に上流できるコンサルタントが育ってきてるぞ。
実際に会ってきたが、今年度からは結構な高給取になってるらしい。
604就職戦線異状名無しさん:2001/04/26(木) 14:15
>>601
そのとーり!
NECはコンサル力つければ最強になる!
605記事本文1:2001/04/26(木) 14:24
>>602

NECソリューションズ カンパニー社長インタビュー


――NECのコンピュータ事業を見ると,顧客のシステム開発を請け負うシステム・インテグレーション(SI)事業の利益率がちっとも改善しません。

 確かに欧米のSI会社の利益率に比べたら低い。それはなぜかというと,要は物作りの比重が高すぎるから。極端に言えば,いつも一からソフトを作っている。しかも,「顧客の要件をちゃんと聞けていませんでした」とか,後で滑ったり転んだりしている。当社の利益率の問題もあるが,それ以前にこんなやり方を続けていては,お客様に本当のソリューション(問題解決)を提供できません。

 SEがとにかくたくさんいて,なんでも作ります,というやり方ではなく,SI事業そのものをもっと明確な工程に分けないといけない。まず,コンサルティングというか,上流工程で顧客ときっちり話をして何をやるか詰める。必要があれば,当社のコンサルタントがお客様をリードするくらい踏み込んで仕様をまとめる.

 実際のシステム開発段階では,プロジェクト・マネジャがすでにあるソフト部品を再利用し,必要なら海外のソフトも動員して,インテグレートする。システムが出来上がった後も,教育とかトレーニングというフェーズまで支援させていただく。

 とにかく構造改革をして,こういうSI事業に脱皮しなければ将来はない。日本にNECグループで約1万人のSEがいます。彼らには上流のコンサルタントとか,プロジェクト・マネジャを目指してもらう。

 実際のシステム開発は海外へシフトしていく。ハードと同じで,物作りは国際分業になる。インドで開発を結構やっていますし,北京にも開発会社を2社作ってあり,2社とも急成長しています。さらに北米やアジアに,非常に絞り込んだ領域のアプリケーション構築を請け負うSI会社を作っていまして,ここで日本でも使えるアプリケーション・ノウハウを蓄積することをやっています。

606 記事本文2:2001/04/26(木) 14:27
SEは値札を付けよ

――物作りを地道にやってきたSEがコンサルタントになれますか。
 きつい言い方ですけれど,社内では「値札をぶらさげろ」と言っています。「わたしはこういうスキルと経験があるので,月額300万〜400万円いただきます」というように。単に物を作るだけではなく,もっと付加価値がある上流の仕事をする意識を持ってもらうためです。

 もちろん,急に値札だけぶらさげたら,お客様から「馬鹿野郎」と言われてしまうでしょう。値札にあった内容の人材にしようと,相当な投資をして再教育をやっています。従来の専門SE資格制度を根本的に変えて,プロフェッショナルを処遇する制度も2001年度から導入する予定です。最もスキルがある「上席ビジネスコンサルタント」や「上席プロジェクトオーガナイザー」に対しては彼らの能力に応じた報酬制度を用意しようと考えています。

 外資系の大手システム・コンサルティング会社のトップにもいろいろ教えてもらいました。各社から「とにかくコンサルティング事業のカルチャを作らないとだめ」と言われました。したがって,専門の組織体制を検討しています。

――外資系のそういった会社は入社2,3年の若手が一人前のコンサルタントと称して高い料金をとっています。
 若手というけれど,彼らは目の色を変えてものすごく仕事をしているよね。やっぱり値札が大きいと思う。あれだけ顧客からお金をいただいたら,成果を出そうと真剣になりますよ。かたや,100人まとめていくらとか,人月の世界だから。

――安くてもまじめにやっています。
 物作りはね。ただ,いくらまじめにやっていても,それだけでは儲からないし,お客様のためにもならない。もちろん,今までの経験はたいへんな財産です。はっきりいって当社のSEのほうが,駆け出しのコンサルタントより経験もIT(情報技術)のスキルもある。当社のSEが真剣に取り組んだら,そのへんの若手なんかに絶対負けないという自信はある。
607記事本文3:2001/04/26(木) 14:28
顧客は製品ではなくSEを見て決める
 実例を挙げましょう。当社はProteanとか,IFSアプリケーションとか,適用対象を絞り込んだアプリケーション・パッケージ事業を手がけています。マスコミ受けはしないかもしれないけれど,おかげさまで,こうしたパッケージはいまだに売れている。なぜかというと,SEの力なんです。

 生産管理とか業務を熟知したSEが自信をもって提案しているから,お客様は安心して任せてくれる。メインフレーム上の基幹系システムとパッケージの連携とか,やっかいなところまで当社のSEは担当できる。

 わたしがこんなことを言ってはいけないが,当社の提案を採用してくださったお客様の担当者は社内でいろいろ言われていると思うんですよ。「なんでもっと有名ブランドのパッケージにしないんだ」とか。でも,ブランドじゃなくて,SEなんだ。顧客はちゃんと見ています。

――長年付き合ってきた顧客に,コンサルタントになったからといって,強くものが言えますか。
 ぜひとも言ってほしい。ただ,なにも裏付けがないのに,言えといっても無理だから,大手インテグレータである米ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ(CTP)の日本法人と協力して,「CTPの方法論を勉強しろ」と命じています。米CTPは,クライアント/サーバーのSIからWebインテグレーションに急にシフトしようとして苦しんでいるけれど,彼らの方法論そのものは正しいと思う。

 あれは種も仕掛けもなくて,上流工程の会議に顧客の意志決定者を必ず出席させて,徹底的に要件を詰める,というところがカギです。顧客の幹部をいささか強引なくらい,プロジェクトに拘束するかわりに,CTPは価格と納期を確約するわけだ。

 CTPの日本法人は若い社員が多いけれど,実にしっかりやってますよ。顧客の会議からコンサルタントが帰ってくると,CTP社内ですぐレビューをして,「顧客にこう言わないとだめじゃないか」と徹底的にしごいてます。若手のコンサルタントも,「ここで要件を決めていただかないと納期を守れません」とはっきり顧客に言うし。

608記事本文4:2001/04/26(木) 14:28
事業部長は若手を鍛えよ
 当社の事業部長たちも,ああいうふうに部下や若手を鍛えてほしいと本当に思うよ。「あのくらい顧客にはっきりものを言って見ろ」,「あんなに若いCTPのコンサルタントが頑張っているのに,どうしてうちはできないのか」と社内で檄を飛ばしています。

――いっそのこと,CTP日本法人を買ってしまっては。
 それはだめ。NECの中に入ったら彼らの良さがなくなってしまう。彼らは独立系インテグレータとしてどんどん成長してもらいたい。そして,我々は彼らと一緒にプロジェクトをやって勉強する。インターネット・サービスBIGLOBEのコールセンターはCTPに作ってもらったし,パーソナル・グループの顧客サービス関連プロジェクトをこの間,頼んだところです。最初,社内だけで開発するといってきたから,「だめだ,CTPを入れて,勉強させてもらえ」と強権を発動しました。

――顧客に強く言うことは顧客のためでもありますね。
 その通り。顧客にもの申すとは何事か,と思われるかもしれない。しかし今や,お互いの役割分担を明確にして,素早くシステムを作っていく時代です。この間もあるインターネット上のマーケットプレイスを作るのに半年かかったというから,「3カ月でも長すぎる」と叱ったんですよ。

 たとえ第1次稼働,第2次稼働というように分けてでも,とにかく動かして,マーケットプレイスにお客様を呼んでこないといけない。開発期間を短縮するために,インターネット関連のいろいろなエンジン・ソフトとか,ソフト部品を先行投資して作っているのだから,再利用してもらわないと困ります。

 その一方で,顧客の経営者には,わたしから「わりきってください」と直接お願いしています。マーケットプレイスはみんなで使うシステムだから,仕様で細かい注文は出さないでほしい。わりきっていただければ,NECが責任をもってシステムを素早く作る。そうすれば,顧客はマーケットプレイスで商売をする売り手や買い手を集めるという,最も重要な仕事に専念できるわけです。