心理学と大脳生理学

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60>>58
考えをまとめている間に寝る時間になっただけだ
別に逃げたわけでも何でもないぞ

「幽霊が見える」というのは
単に事実認定の問題に過ぎないと言ってよいだろう
地球上60億人のうち何人が見たかで決まりかねまい

これに対してfMRI(脳活動に使えるのはfunctional MRIだぞ
いい加減覚えろやゴルァ 藁)の「正しい」については幽霊とは
性質を異にする 事実認定ではないのは明らかだろう
計測とは常に計測したい量を評価するのに都合の良い物理量に変えるもの
そこでその計測法の「正しさ」を論じるには検出変換の過程で利用される
物理法則・効果の信頼性について論じなければならない
となると fMRIの「正しさ」を保証するのは現代物理学の体系の
「正しさ」によることになる これは歴史上の経緯からいって何とも言えない
少なくとも公共性ではあるまい 誰もが網羅しているものではないからだ
その点で公共性ではなくそのパラダイムを形成するグループ(研究者の)
の勢力の如何によって現代物理学の「正しさ」が暫定的に決まることになろう
そしてそのグループは幽霊の存在についてはまず語るまい
その意味で貴公の問いは的を外しているともいえる

もう一つ付け加えると fMRIであれ何であれ
工学的計測法(広義では工学全体)というものは常に「最適化」の要素を含む
有り体に言えば「正しい」「正しくない」と二値的に分けるのではなく
「○○%確からしい」という曖昧ながらもより現実的に正解に近い
解答を与えようとするものだ 工学的には100%の正解など別に求める必要は
ないと考えるのが普通だ 現実に役に立てば良いのだから
その意味でも幽霊の存在の「正しさ」とは性質を異にすると思わないか?
幽霊が存在するかどうかは100%か0%でしかないが、
fMRIがどれくらいニューロンの活動を反映しているかどうかは
もしかしたら30%ぐらいかもしれないし70%かもしれない
この2つは随分と次元の違う話だと普通なら思うだろう

つまり、「正しい」と評価することの意味がまるで違う
その点で貴公の主張はおかしいと指摘したということだ
測定という行為に常に最適化と誤差の問題を伴うことを考えれば
「幽霊の存在は是か非か」などという命題とはベクトルが違うことぐらい
容易に理解できるだろう
61>>59:2001/05/15(火) 10:32
上の議論はどうもすれ違い(スレ違い?)のようだから
これ以上は控えることにする 1の提起とも違うしな

で ニューロンの活動を計測しているかどうかということだが
fMRIは所詮実際の脳活動に照らし合わせて時間分解能が低すぎる
血流だけで脳が働くのではない以上信頼性に限界がある
EEGは脳表面の電位を見ているに過ぎないし
MEGに至ってはただ脳の周辺磁場を計測しているだけ
PETはまだ組織と血管の両方を見ているだけマシだともいえるが
これとて脳内のグルコースの挙動を見ているに過ぎない
CTでは脳活動自体が見られまい(藁

となれば直接計測しかなかろう
脳に電極刺すというわけだ(大藁
大脳生理学屋が未だに動物実験をやる理由がよくわかるぜ

だが上に書いた通り他の計測手段が完全不可というわけではない
工学の考え方ではある程度の信頼性の低下と引き換えにしても
「らしい」結果を計測することは最適化の一つとされるからだ
その点でどの計測手法も知恵を凝らして作られたといっていいだろう
今や人間様に電極は刺せないんだからな(藁
その意味で電極を刺さずに測れることの方が重要なのではないか?
「正しさ」が何%であるかよりも