http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20010620k0000m030098000c.html 野良犬少年:
チリ南部で警察に保護 言葉ほとんど理解せず
【メキシコ市支局】南米チリの南部で、野良犬の群れと共に洞くつで暮らし、原野や町を丸2年も放浪していた少年がこのほど、警察に保護された。少年は言葉をほとんど理解せず、攻撃的な態度を繰り返しているという。
チリの国立児童福祉局の調べによると、南部の港町タルカウアノ出身で、5歳の時、虐待する両親に追い出され、福祉施設に保護された。だが、8歳になった2年前、15頭の野良犬と共に施設を抜け出し、行方不明になった。
通報で捜索していた警察官が16日、少年を保護した際、少年は真冬の海に飛び込み逃げようとした。周囲の犬は少年の後を追い、最後まで少年を守ろうとしたという。少年はボロをまとい、前歯が牙のように削れていた。
デルガト福祉局長は「少年は野良犬と寝起きし、ゴミ箱の残飯をあさっていたようだ」と話している。
[毎日新聞6月19日] ( 2001-06-19-20:52 )
http://www.yomiuri.co.jp/05/20010619id05.htm 野良犬と2年間生活、チリで10歳少年を保護
【リオデジャネイロ支局18日】ロイター通信によると、南米チリ中南部の港湾都市タルカワノの洞くつで、15匹の野良犬と2年間にわたり暮らしていた10歳の少年が18日までに保護された。
少年は5歳の時に虐待を受けていた両親から家を追い出された。一時、児童保護センターで生活したが、2年前にセンターを出て以来、野良犬と暮らし始め、ごみ箱から残飯をあさって飢えをしのいだという。
チリの児童保護局関係者によると、少年は発見時、ぼろぼろの衣服をまとい、髪も薄汚れていた。性格は攻撃的で、言葉を忘れていないものの、あまりしゃべらないという。警察の広報官は「野良犬と少年は、まるで家族のようで、少年は雌犬の乳を飲んでいた」と語っている。
(6月19日12:17)