つかざまみろにきおつよー９　つかざ包囲網

恐ろしい事を考えてしまった。

陽子は自分がネット初心者である事を告白している（今は定かではない）。
で、ネットをやり始めた時に、何らかの事でつかざと知り合った。
陽子はつかざを「女である」と信じていたようだから、ネット上での事だろう。
初心者女にネットのイロハを教えるつかざ。想像に易い状況だ。
ところで、以前から気になっていたのだが、なぜつかざは複数のアカウントを
持っているのだろうか。普通にネットをやる分には１つで充分のはずだ。
では、普通ではない用途だとすれば…？

　…ここでひとつの仮説を立てた。
　陽子のメールアカウントは、実はつかざが与えた物だったとしたら？

ありえない話では無いと思う。普通なら他人から貰ったメールアカウントなど
危険すぎて使わないものだが、ネット初心者である陽子がそのような危機意識を
持っていたかどうかは疑わしい。それに、そうでないにしろ陽子のアカウント情報
のすべてをつかざが握っていたとしたら？（『メールソフトの設定の仕方が
わからない』という相談の中でうっかり漏らしてしまった可能性も考えられる）。
これがもし事実なのであれば、つかざは陽子宛のメールを盗み見できただけでは
無く、苦労さに対して「陽子」を騙る事も可能になる。また、苦労さからの
「陽子が見たら自分が不利になる」メールをインターセプトし、消去（つかざ側で
先に受信し、メールサーバに残さない）事も充分可能なはずだ。

長くなるので分割します…

続き。

こんな事を考えてしまうと、「実はつかざは苦労さの名も騙ってたのではないか」
なんて思考が頭をよぎる。可能か不可能かと言われれば、充分可能な範囲だろう。
差出人と送信元を苦労さの物を同じにしてしまえば、至極簡単にできてしまう。
（ヘッダを見ればバレバレだろうが、陽子はそこまで気を回せただろうか？）
もしつかざが両者を騙っていたのだとすれば、苦労さ、陽子、つかざの間で
微妙に事実認識に食い違いがあるのも頷けてしまう。

もしこれが事実だとすれば、陽子にスト−カ−行為を働いていたのは、専ら
つかざの方だった、と結論できる。思えば、なぜつかざは苦労さに対して、余りに
過剰な反応を示すのか。それは「陽子は既に俺の物だ！」という独占的思考が働いて
いたからではなかったのだろうか？

…以上の仮説は何の証拠も無く、憶測の域を脱する物ではない。が、この仮説が単なる
「憶測」以上の物だと思うに禁じ得ないのは、私だけだろうか？