☆かおたんの逆襲☆

　今日は朝からずっと雨が降っていた。部屋の中は薄暗く、ベッドの上で布団を被りながらボーっと規則正しい雨の音を聞いていると、自然とまたぼんやりとした眠りの世界に落ちていってしまう。
　なにかものすごくジメっとしたイヤな夢を沢山見たような気がするのだけど、全く覚えていない。身体が重くて起き上がれない。
　そんなことをしばらくダラダラ続けたあと、オナカに何も入ってないジャンキーな身体を起き上がらせて、顔を洗いに行く。何とか目が覚める。
　コーヒーを飲む。タバコを吸う。コーヒーを飲む。
..
　バンダナで目隠しされてる。黒と、オレンジのチェックの、かわいいバンダナ。何も見えない。
　部屋の蛍光灯の光だけがわずかに届いている。
　彼女は私のものをしゃぶっている。
　口の中でコロコロもて遊ばれてる感じ。
　舌が自由自在に動き回っている。ボールルームで遊ぶ子供たち。
　どこかに吸い込まれてしまいそうな巧みな吸引力。
　時折、彼女の口と、私のものが生みだす、淫褻な音が下の方から聞こえてくる。
　意識がだんだん遠くなってしまう。素直に気持ちいい。
　彼女がデジカメのシャッターボタンを押す音が微かに聞こえてくる。
　自分のしてる行為を何枚も何枚も記録させているらしい。
　しゃぶりながら彼女は、沢山沢山シャッターボタンを押している。
　エロ写真が次から次へと生み出されていく。
　私にはそれが見えない。感じるのは、音と感触。悦楽。愛情。

サルの一日

　欲にまみれたサルが二匹。オスとメス。
..
　※長い長い眠りから覚める。
　　交わって快楽を得る。　　
　　エサを貪り食う。
　　眠くなる・・・
..
　（※repeat）
　（※repeat）
　（※repeat）
　（※repeat）
　（※repeat）
..
　サルの檻を作ったのは、一体誰なんだろう？（なんちゃって）

陽気なボク

　「最近の日記、暗いねぇ〜」って誰かさんに言われたんだけど、確かに暗いかもしれん。
　もちろん、普段からそんな暗いわけじゃない（かといって明るいわけでもないんだけど）。
　日記なんて、夜中書くものだから、どうしたって、感傷的になったりするじゃんか。ねえ？
　明るい日記なんて、ちょっと気味悪いゾ。「オレ、ガンバ！」とか言って。
..
　しかし、最近サル化が進んでるよ。ほんとに。
　でもどうしようもない。
　オレをサルにさせる強力な愛がそこにあるのだから（バカだねえ〜）

胸が

　あの娘の日記を読むのが、日増しに辛くなってくる。
　だけど、読みたくないとは思わない。
　むしろ、読まずにはいられないという感じ。吸い寄せられ 　　てゆく。
　書いてあるのは、あの人のことばかり。
　今現在、会っている時間を比べたら、圧倒的にこっちのほうが多いのに。
　首筋にある沢山の赤いアザ、大量の写真、言葉、眼差し。
　あの娘が何を考えているか、私をどう思っているか、わかっているはずなのに。
　でも、胸が・・・
　だから、読んでしまうのだろう。読まなければならないのだろう。
　もし読まなくなったなら・・・それは全てが終わる時。