千と千尋の神隠し その7

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349名無シネマさん
ヤフー掲示板にあった銭湯同一人物説。
非常に興味深いのでコピペしておく。

トンネルの向こうの世界では皆魔女と契約を交わし、
(元々はカエルやナメクジ、クモのようですね)
本当の名前を奪われ支配されている訳ですが、
本当の名前を無くしているのは魔女自身も同じなのかもしれません。

ユバーバと双子の姉、ゼニ−バは同一人物なのではないでしょうか?
ユバーバが時々油屋を留守にするのはゼニ−バとして過ごす為かもしれません。
二人はお互い別々の人物として、別々の生活を送っており、
何らかの理由で、どちらか一方の人格の時はもう一方の記憶を無くしており
お互いの事は認識しているけど、双子の姉妹と思い込んでいる。

二人の力が釣り合っている時は問題無いのですが
ハクが魔女の契約印を盗んでしまいバランスが崩れてしまう。
魔法使いの弟子というモチーフですね。
契約印も多分1つしかないのかもしれません。
(あの変な虫もユバーバにとってはゼニ−バの、
ゼニ−バにとってはユバーバの魔法として認識されるのか?)

カオナシの暴走も魔力のバランスが取れた状態であれば
起こらなかったのかもしれません。
千は確かにカオナシを油屋に引き込んだかもしれませんが、
暴走を許したのはハクやユバーバに原因が在るのではないでしょうか。
「千が」と責めるユバーバが波動拳のおかえしにカオナシから
汚泥の様な物を吐き掛けられるのは油屋の責任者としての失態を
如実に表しているのでしょう。
350名無シネマさん:2001/07/28(土) 11:09
ユバーバの居住区に、ゼニ−バとして現れた魔女が透けているのは
実体でない事に加えて魔法のバランスが崩れている事を表しているのかも。
ゼニ−バが坊をネズミに変えて千に託すのは
ユバーバが自身の坊の溺愛ぶりに何処か危機感を抱いているのでしょう。
(一人で歩けないとか)
そういえば最初から千尋とユバーバの関係には坊の介在がありました。
千として頑張る千尋を見込んで坊を託する気になったのかも。
でも、やっぱり心配だから分身のハエドリを付けて。

余談ですが釜爺のいるボイラー室の空間の演出はさすがですね。
天井が高くてスクリーンではハク竜が落ちてくる一度しか
描かれなかったのではないでしょうか?
どこまでも上に続いてるように感じられて、
千やハク竜達が落とし穴を落ちて行く時、きっとここへ来るのだと
思わせてくれるのですね。

千がいつ自分の名前を取り戻したのか良く分りませんが、
判子に付いてたムシを踏み潰して「エンガチョ」をした時なんか有力候補でしょうね。
ゼニ−バの所に着いた時には坊の魔法は解けているのですから
同じく「エンガチョ」をしている千の魔法も解けているのかも。
千の足跡はあのままあの世界にとどまってあの髪飾りのように
あの世界側の千尋との絆になるのでしょう。

最後のテストの時、千尋はユバーバをゼニ−バと同じように
「おばあちゃん」と呼びますが、これは千尋が二人を
同一人物と認識していることを表しているように思えます。
豚のなかに両親がいない事が分るのは魔法が既に解けいると分っているのでしょうね。
坊が一人で歩いて魔女を驚かせるのは『ハイジ』の様でした。
千尋は魔女の契約印をゼニ−バに返す事でこの世界のバランスを取り戻し
ゼニ−バとユバーバを一つにして、魔女に本当の名前を取り戻させます。
「銭婆」と「湯婆婆」で「銭湯」、まんまですね。
大団円じゃないですか。