「BROTHER」マジすげぇぜ!PART7

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336名無シネマさん
>>334-335に捧げる舞

    ハーイ、アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
 ヽ(゚∀゚)ノ ヽ(゚∀゚)ノ ヽ(゚∀゚)ノ ヽ(゚∀゚)ノ ヽ(゚∀゚)ノ ヽ(゚∀゚)ノ
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337名無シネマさん:2001/05/14(月) 23:17
アメリカに来た外国人が暗黒街でのし上がり、そのピークから転落するという物語は、デ・パルマの『スカー・フェイス』にも似ている。しかし『BROTHER』の北野武がアル・パチーノと違うのは、彼が権力や金を目指してガツガツしていないことだ。主人公・山本の周囲にいる男たちは、ギャングスターとしてのサクセスに胸を躍らせ、甘い成功の果実を味わっているのかもしれない。でも山本はもっと醒めている。彼はこのアメリカでの組織拡大の動きを、人生を終わる前の大きな回り道として、傍観者的に眺めているようなのだ。山本は組織拡大の絶頂を維持しようとしない。この勢いにどこかで抑制がかかり、潰れてしまうのを予期している。組織の拡大と崩壊は、山本の人生最後の打ち上げ花火。しかし山本の心は、火の玉になって砕け散る自分自身の姿を、少し離れたところから冷静に眺めている。『ソナチネ』でも『HANA-BI』でも、北野武監督は主人公が人生を終える前の回り道や道草を描いてきた。こうした「回り道や道草」というテーマは、バイオレンス作品ではない『Kids Return』や『菊次郎の夏』にも共通している。どこかで終わってしまう旅を予期しながら、「まだ終わらない」「まだ終われない」「まだ続られるのか」「そろそろダメか」「いやまだ行けるか」と自問自答しているのが、北野映画の主人公たちなのだ。『BROTHER』もそうした北野映画の基本を守っている。出演者もスタッフもいつもの北野組が中心。出演者の中では寺島進が最高。石橋凌の目つきと身のこなし、大杉漣の少し沈んだ演技もよろしい。
338名無シネマさん:2001/05/14(月) 23:52
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