▼モー娘。が最近の女子中・高生に与える影響とは？

「結果から言うと、彼はスタンド使いです。」ｂｙ 広瀬 康一

　結果から言うと、彼女はオレにケータイの番号を教える気などさらさら
無かったのだ。
　まずオレにデタラメな番号を言い、オレがダイアルしたタイミングを
見計らって着メロを鳴らす。
「すぐ切って！」と語気が強かったのも、その名も知らぬ相手につながる
前に電話を切らせる魂胆だったのだ。そして自分が掛ける時は、当然着信
履歴に残ってはいないので、オレに口頭で番号を聞く必要があったのだ。
　無論、オレに掛けてきた時は「非通知設定」になっている。

……完璧なまでに狡猾で、お見事である。
……当のオレは、そのニセ着メロが自分と一緒の「恋をしちゃいました！」
だった事で舞い上がっていた始末である（さすがに偶然同じメロディーに
なるとは、彼女も思わなかっただろうが）。

　番号を交換した後、車中で１０分ほど話をしていたが、もしオレからの
電話を受けた相手が、何とは無しに掛け直してきた場合、彼女は一体
どうしたというのであろうか。…きっとその時のためのうまい言い逃れの
方法も用意していたに違いない。しかし、その１０分間は、まったく何の
よどみもあせりも無く、ずっとオレに夢を見させ続けていた。

……まったく大胆不敵にもほどがある。虚にして虚にあらず、実にして実に
あらず。虚と実の被膜の間をさ迷わせる彼女の超１流テクニック。

　しかし、オレは彼女のついた嘘はこれだけだ、と思う。実際にミニモニ。の
好きなサトミも、部屋ではお下げにしているサトミも存在しているであろう。
　根拠はまったく無いのだが、それだけは信じたい。でないと悲しすぎるからだ。

……不思議とオレに怒りは湧いてこなかった。ただ、キツネに
つままれたような感覚の後、お見事､さすがＮＯ.1！だと思った。

　勤めている店でのエースである。オレの他にも言い寄ってくる
男の５０人以上はいたであろう。それらをことごとく撃破して
（☆マークが付いて、出撃時から気力＋５なのだ）、今の地位を
築いたのであろう。外見からは想像も出来ないのだが。

……やっぱり、店に行かな番号教えてもらえんのかなあ？
　あの方法、キタのホステスの間ではやってんのかなあ？

　　　…せめて店どこか聞いときゃあよかった…

……店に行った所でどうするというのか、オレ。
　もし来られたら彼女も気まずいだろう。忘れるしかないのか？

……しかしそれよりも、例の「ニゴーシャ」が気になった。
…オレの推理だが、会社のケータイという事だから、
あの素っ頓狂な声のおっさんは、おそらく配送関係の仕事の人で
あろう。「２号車」という訳である。どこの会社かも
分からないが、おっさんのイントネーションからして関西圏と
いう感じはしなかった。
……思い出した。あのおっさんの留守電にオレは
「デートしようぜ、セニョリータ！」などと、それこそ素っ頓狂な
事を吹き込んでいたのである！赤面モンだぜ、まったく！

……しかし、何だろう、この感覚。オレの中でサトミはいつでも
手を伸ばせばそこにいて、サラサラのツインテールを引っ張ったら
「もう。アカンって。」と叱ってくれる様な、楽しい想像
（じゃあなくって、妄想か……）が生き続けている。
まばゆいばかりの一瞬のきらめきだった。

……まるで初めてジョルノと邂逅した時の康一くんのように、
オレのココロはいつまでもさわやかだった。
　そう、紗耶香が生まれた日の朝のように。

……ああ、気持ちイイぜ、セニョリータ！！

……補足稿の完成により、これを持って
ＣＨＡＰＴＥＲ ３ 「恋のダンスサイト」 の決定稿とする。……


トッド「いいユメを 見させて もらったぜ……」

　ジャンボ！作者のまだダメＤＥＡＴＨ。いかがでしたか、
今回のレポート。自分でもびっくりするくらいいろんな出来事が
有りましたよ。ケータイ番号のやり取りの部分を加筆・修正したら
随分時間がかかってしまいまして。

……はぁ、サトミちゃんなあ……。

　今、僕は、キャッツ・アイに泥棒に入られ、逃げるレオタード姿
だけは目撃出来た！みたいな感じです……？

　それはそうと、例のケータイのトリック、
ぜひ皆さんもお使い下さい（ワラ）。
「まだダメ戦法」とでも呼んでいただければ、僕の魂も成仏
出来ますので（ワララ）。
　って言うか、あの方法って常識なんでしょうか？

……さて、気持ちを切り替えて次回の調査に臨みたいと思います。
　次回は!!……いや、まだターゲットの世代を全然考えていません。
　また、自分自身楽しい思いが出来て、皆さんにもそれを余す所
無くお伝えする事が出来れば僥倖ＤＥＡＴＨ（←反語？）。
　このテンションを保って逝きたいものですね。
　ですね。ですね。ＤＥＡＴＨね。。。。。フー！！

　それではＭ２ファイリング、これからもご贔屓に……。