ミステリー小説「安倍なつみ殺人事件!!」

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57大河好き
タクシーが安倍のマンションに着いた

タクシーから降りた中澤は運転手に言った「サインお嬢様に渡してくださいね」

タクシーが去った

中澤「あれっ? あたし料金払ったっけ?」

一人の男が中澤にちかづいてきた
「中澤さんですね?」

中澤「はい そうですけど」

「警察のものです お電話ありがとうございす」

中澤「いえいえ どうも」

「こっから先は警察におまかせ下さい 今、捜査員が安倍さんの部屋に向かっています」

男は向うを指差した

二人の刑事がマンションの入口に向かっていた

中澤「ソニンとユウキや!」

二人はマンションの中へ入って行った

男は`静かに`のポーズをとり そして中澤に双眼鏡を渡した

「これで安倍さんの部屋をみて下さい」

中澤は双眼鏡を目にあて安倍の部屋をみた

安倍の部屋は高層マンションの11階にあり、高所恐怖症の中澤にはとても住めないところだった

中澤「ベランダが邪魔やな・・・」

しかしベランダ越しに見えるカーテンの奥に確かに人の影があった

「まだ犯人は我々の存在に気づいてはいません」

(ついに犯人の正体がわかるのか・・・)中澤はそう思っていた
58大河好き : 2001/02/25(日) 13:51 ID:I93RMaGA
ソニンとユウキの両刑事はエレベーターに乗った

扉がしまりソニン刑事はユウキに言った
「お腹をみせて」

ユウキはコートのボタンを外し中を見せた

ユウキは防弾チョッキを付けていた

ソニン「よし! OK」

ソニンはユウキに銃を渡した
「使わないとは思うけど 念のためにね・・・」

11階につきエレベーターの戸が開いた

ソニン「よしっ! 行こう」

二人は早足で安倍の部屋に向かった

通路からは夜の東京の夜景が二人を見つめていた

安倍の部屋の前に着いた

ソニンがひと呼吸ついた

「よしっ!」
ソニンがチャイムを押した

ピンポーン♪

二人は息を殺した

もう一度押した

ピンポーン♪

ソニン「出てこないな・・・しょうがない」

ユウキは2本の細い針金を取り出した 針金は「く」の字に曲っていた

ユウキはその2本の針金を鍵穴に差し込みそしていじくりだした

ソニン「・・・・」

ガチャッ!!
ユウキ「あきました!」

ソニンはうなずいた
59警告 : 2001/02/25(日) 15:37 ID:X1J0/P1M
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60大河好き : 2001/02/25(日) 15:44 ID:sROAVBNE
バーン!!

玄関を開けたソニン土足のままズンズンと中へ入っていった
そしてベランダに面している部屋の前についた

戸を開けた

「警察だ!! 住居侵入の現行犯で逮捕する!!」

後ろ向きに机に座っている女性が部屋にいた ピクリとも動かなかった

「逮捕する!!」

しかしその声にも女は反応しなかった 女はずっと後ろを向いたままだった

ユウキがそっとちかずいた

「もしもし・・・」

女の肩にユウキが手をかけた すると

ドスン!!

女が倒れてしまった

ユウキ「あっ!!」

ソニン「どうした!? ユウキ!?」

ユウキ「人形です これ人形です!!」
マネキンの安倍なつみは首がもげ、そして床にゴロゴロと転がった

すると玄関で誰かが逃げ出す足音がした

「しまった!!」

ソニンとユウキは反射的に部屋から出て そして玄関を出た

ソニン「いまエレベーターに乗ったぞ! はやく下に連絡しろ!」

ユウキはトランシーバーを取り出した
「いま犯人がエレベーターで下に降りた 逃すな!!」

一階では私服の警官たちがエレベーターの前で銃を構えていた

「くるぞ!」

チーン!

エレベーターの扉が開いた

「おやっ?」

エレベーターのなかは空っぽだった

一方11階にいる二人はあることに気がついた

「しまった 犯人は下にいったんじゃない! 上にいったんだ!」

ソニンは二つあるエレベーターの下に行くほうにばかり気をとられていたのだ