あぁ俺ってもてないんだぁと思う瞬間。 part2

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715Mr.名無しさん
>好意を利用するような女と遠ざかるいい機会だって。
という639の忠告に耳も貸せない恋の盲目者である俺は、昨夜はなんと午前4時、
今晩もつい先ほどまで片思いの彼女の仕事を手伝った。

今晩も彼女だけでは3日はかかる仕事を俺の力で3時間でこなし、
コンピュータの自動処理の間に夕食に行こうというのも
(昨日は二人で食事に行った)なるべく早く帰りたいから抜くという
彼女の意見に我慢して、23時頃までゴリゴリと働いていた。

俺は地方地方在住で自動車通勤だが、俺も彼女もビルから少し(5〜6分)離れた
駐車場を隣り合わせで借りている。俺がたまに残業で遅くなって彼女がまだいるときは、
普段から駐車場まで送るようにしていたので、今晩もそのつもりだった。

ようやく仕事を終えたが、彼女が更衣室に行ってからなかなか出てこないので
女子更衣室に近づくと、携帯で楽しそうに話している声が聞こえてきた。
迷った上、ドアをたたくと携帯を持った彼女が首を覗かせた。

彼女「先に帰っていいよ」 俺「送っていくよ!」(仏頂面)

いったん、部屋の中に戻ってから、しばらく経って彼女がでてきた。

彼女「先に帰ったかと思った」 俺「……………」(そっぽを向き暗い顔)

彼女が俺の顔色の変化に気付いた。

彼女「どうしたの?」ちょっと間を空けて、俺は口を開いた。

俺 「冷たいなぁと思って」 彼女「……………」(俺の暗い素顔を知り焦っている)
716Mr.名無しさん:2001/03/10(土) 01:57
(つづき)
先ほどまでいた仕事場では互いに腕を叩いたり、20〜30センチの距離で顔を見合わせて
笑いながらお喋りしていたのが信じがたいほど重苦しい雰囲気になってしまった。

そのままお互いに笑顔もなく、ボソボソと取り留めのない会話をしながら、
駐車場まで歩いて別れた。

残業代も出ない、リストラも決まっている身でありながら、
彼女のために無償で尽くした。

彼女の仕事のおかげで俺はまだ今晩はメシも食っていないのだ。
何も見返りを求めてるわけではない、おごれともいわないが、
形だけでも食事していく?ぐらいの気遣いはないのか。
俺が駐車場まで送るのも、寂しい道を通るので彼女の安全を守るのが目的なのだ。

それが、先に帰れ、とは…

2速で7千回転までエンジンをぶん回してひとけのないところに路駐すると、
俺は赤ん坊のようにエ〜ンエ〜ンと泣き出した。
その号泣は10分近く、止まなかった。

何とか一時的でも涙が止まったので、ボロボロの目を隠すためにサングラスをかけ、
牛丼をお持ち帰りコーナーで買って帰る。

しかし、その牛丼も涙でグチョグチョになってしまった…