直江「あの……高耶さんですか?」
高耶「……(こくり)」
直江「どうも、初めまして。なんか、メールの印象と同じですね」
高耶「そう……かな…」
直江「知的で可愛いっていうか、なんか嬉しいです」
高耶「……(わずかに頬染め)」
二人、いい雰囲気での中華街へと向かう。
直江「あの」
高耶「なに……?」
直江「えっと、メールでの名前が番号になっているんですけど、 ハンドルとかお持ちになっているんですか?」
高耶「……(こくり)」
直江「どんなハンドルですか?」
高耶「イラストに騙された名無しさん」
直江「え?」
高耶「イラストに騙された名無しさん 。……捨てハンさ」
直江「はあ……」
直江「(気を取り直して)高耶さんは、なにか食べたいものありますか?」
高耶「餃子きぼーん」
直江「……え?」
高耶「餃子きぼーん」
直江「餃子きぼん、ですか? あ、えっと、どんな料理なんですか?」
高耶「……料理の名前じゃなくて、餃子を食べたいってこと」
直江「はぁ……」
高耶「……チャーハソってどう?」
直江「え?」
高耶「……チャーハソってどう?」
直江「チャーハソってどうって……いきなり言われても…… ちょっと。
チャーハソって知らないので……」
高耶「…………オレがあんまり美味しくないと思っている炒飯のこと……だけど」
直江「はぁ……そうなんですか……」
高耶「……」
直江「……」
高耶「……」
直江「……」
高耶「……age…」
直江「え?」
高耶「……答え…くれよ」
直江「あ……ごめ……いや、私もあんまり炒飯って好きじゃないんです」
高耶「sage…」
直江「……」
高耶「……もういい」
直江「……はぁ」
高耶「……直江…あんた、厨房だな…」
直江「え?」
高耶「……あんたは、厨房なんだな」
直江「いや、何で私が……中学はとっくの昔に卒業しましたけど……」
高耶「…………」
直江「……?」
高耶「……じゃあ、直江は何が食べたいんだ?」
直江「餃子でいいかな」
高耶「……がいしゅつ」
直江「え?」
高耶「……がいしゅつ」
直江「え、ちょっと意味が分からないので」
高耶「……既出ってこと……さ」
直江「はぁ……」
高耶「…氏ねばいいのに……」
直江「え? 何か言いましたか?」
高耶「別に…なんでもない」
直江「そ、そう…」
高耶「……」
直江「……」
高耶「……直江たん(´Д`;)ハァハァ」
直江「……え?」
高耶「……直江たん萌え〜…(´Д`;)ハァハァ」
直江「……ええ!?」
高耶「な、直江たん(´Д`;)ハァハァ」
ガバッ
直江「い、いやぁ〜!!! でも、ちょっといいかも…」
それから数ヶ月後、二人はできちゃった結婚しちゃいましたとさ。