弁理士事務所の求人がいっぱい新聞載ってるのには、何か裏に問題があるの?

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596事務所について
私は現在企業の一技術者であり、個人的に弁理士
の先生と学生のころより親しくさせていただいていますが、
特許事務所に勤務することを考えた場合、当たりはずれは
有ると思います。前述した親しくさせて頂いてる弁理士の人より
伺った話などもあり100%正しいとは言いきれませんが事務所
に転職を考えている場合に何かの参考にして頂ければ幸いです。
(結構、当たり前の事を書いてるだけかもしれませんけど、
結構この当たり前のことが分かっていない人が転職者に多い
とのことです)

 特許事務所に勤務する場合事務所に合わないというのには
さまざまなタイプがあり例えば

1. 所長があまりに個性的(ただ、変人と変人で上手くいく場合も有る
 ので一概に言えない)

2. 当人の技術的な背景と特許事務所の扱っているクライアントの
 技術分野がかけ離れているため上手く技術が理解できず明細書
 が書けない。例えば一概に電気といっても画像処理もあれば
 半導体の製造プロセスなども有るため一概に電気を扱う事務所
 だからといっていくのは危険。

3. 明細書を作成する作業そのものが嫌い。机に座ってパソコンで
 文章を書く作業が体質的に合わない。

 他にも事務所内の人間関係が閉鎖的で外部から優秀な人間が入ると
自分の仕事を奪われる恐怖感からいじめで辞めさせたりする事務所
(えてして所長は気がついていない場合が多いらしい)の例も聞いた
ことがあります。こういった例はレアケースだとは思いますけど。
597事務所について(2):2001/04/19(木) 12:50

 1.の場合は運が悪かったと思って諦めるしかありません。事務所
を移るとかするしか対処のしようがありません。

 2.の場合はうだつのあがらない変な明細書しか書けなかった
技術者が事務所を移るとすばらしい明細書を書く特許技術者に
化けたりする例もあるそうです。自分が経験していた技術分野
を業務で扱っているクライアントを抱えているところに入所する
ことは(特許事務所)未経験の人間が入所する際には検討すること
をお勧めするとのことです。

 3.の場合は救いがありません。というのも企業の技術者を辞めて
事務所に入った場合、再び企業の技術者に復帰することは極めて
難しいので、取り返しがつかない場合が少なくありません。入所
するときには(当たり前ですが)自分が明細書を書くのに適正が
有るかを見極めてから出ないと取り返しのつかないことになります。

 あと、その弁理士の先生の事務所は20人前後の中規模の
事務所ですが、きちんと人材を育てているためか私の記憶
する範囲(1997-現在)まで、弁理士になって独立した人以外で
辞めた人というのを私は知りません(特許技術者に関して、
事務のアルバイトの女の子とかは結婚とかで辞めたかも
しれません)。
598事務所について(3):2001/04/19(木) 12:53

 ただ、その先生の事務所は基本的に理工系の大学卒程度
のバックグランド(電気電子なので数学科などは基本的に
採用していないとのことです。)を持ち、技術者として
企業の研究、開発、設計を数年間経験した人間しか採用
の対象にしていないそうです。

 偏見的な書き方に気を悪くする方もいるかもしれませんが、
どこにも勤めてなく予備校にばかり通っている法律の例外
みたいなことの知識しかない弁理士受験生を採用しても
(確率的に、すべてがそうというわけではないのであしからず)
クライアントと打ち合わせなどができない、社会人として
基本的なことが欠けている、技術がまったく分からないなどで
使い物にならない場合が多いのでそういった人は採用対象として
考えていないとのことでした。

 その先生の事務所では採用はクライアントが増えたり、業務分野
が広がったり(新しく携帯電話の特許を扱うとか)したときなどにしか
新しく募集しません。一応HPで募集はしていますが、それに応募して
くる人で技術的知識を有している人は少なく(何人かは採用例も有るが)
基本的に今勤めている技術者の推薦、紹介などで決まる場合が多いようです。

 これからも良い求人はあまり表に出ないというのはある程度
正しいといえるかもしれません。
599事務所について(4):2001/04/19(木) 12:53

 これは私の個人的な意見ですが、新卒歓迎と謳っていたり、頻繁に募集
をしているところはやはりそれなりの事情があると思ったほうが自然です。
ただ、100人を超えるような大きな事務所も存在しているので募集をかけて
いるのが必ずしも悪い事務所とは一概には言えない面があります。
新卒ではいる場合はウチの事務所は新卒は採用しないといっている事務所
に熱意をアピールして採用してもらうほうがハズレは少ないと思います。

 基本的にこれからは弁理士が増えてくるので事務所も専門に特化した
(移動体、画像、半導体)技術者を抱え、クライアントと技術的なことを
話せる弁理士、技術者を持った事務所でなければ食べていくのが大変だ
というのがその先生の酒の席での持論です。

 なんだか2chに似つかわしくない文章と文体の長文ですが
子の業界に入る人の参考にして頂ければ幸いです(自分自身
この業界にいないのでこんなこと言うのも変なんですが...)。