オナニーしてそうな葉鍵女キャラ

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217名無しさんだよもん
>>201
「………」
 ほんのわずかな衣擦れの音だった。この部屋が沈黙しているからこそ聞こえてくるような音だ。だが、しゅっしゅっという、規則正しくスピーディな音は妙に存在感を持って部屋の中に響いていた。
 恐らくそれは、はるかがダウンベストとジーンズを身につけていたからだろう。どちらも、身体を動かすだけでこすれる音が立ちやすい衣服だ。
「はっ…くっ…」
 絞り出すような、小さな悲鳴のような声が漏れる。
 はるかの頬はうっすらと紅潮し、瞳は宙の一点をぼんやりと見つめている。だが、その普段の延長線上のようなぼうっとした様子とは打って変わって、はるかの手は素早く動いていた。
 自分の性器の上で。
「あ…」
 はるかがため息のような声を出して、かくんと頭を後ろに反らせた。柔らかい髪がふわりと動く。それでも指の動きは止まっていなかった。
 それから、思い出したようにさらっとした透明な愛液がにじみ出した。どこかシンプルな構造のはるかの秘部の中を伝って、蛍光灯に反射して光る。
 はるかは、ほとんど着衣を脱いでいなかった。ジーンズのチャックを下ろして、ショーツをチャックと同じくらい左手で押し下げているだけである。ダウンベストも、外で歩くときのままの状態だった。
218名無しさんだよもん:2001/07/20(金) 01:34
 指は、一箇所だけを集中してこすっている。秘裂の一番上端のところだ。ほとんどヘアも生えておらず、中の襞もあまり発達していないはるかの性器の中で、そこにある米粒ほどの突起が目立っていた。
 その部分を、人差し指と中指が交互にこすり立てる。そのリズミカルでスピーディな動作の度に、服が乾いた音を立てていた。
「お…」
 はるかが切なそうに目を潤ませる。頬の紅みが心なしか増したようだった。
「…お兄ちゃんっ…お兄ちゃんっ…」
 きゅっ、とはるかは目を閉じてしまった。片目から、涙の一粒がこぼれて頬を伝う。自慰から来る快感のためだけではないだろう。
「お兄ちゃんっ…」
 どこかボーイソプラノを感じさせるようなはるかの声だった。高くうわずった声は普段とは全く違う女性的なものなのだが、それでもどこか中性的な色を残さずにはいられない、はるかの声。
 はるかが突起を擦るスピードが一層上がる。はるかは恍惚としたような、悲愴なような、複雑な想いを内包した表情になっていた。
 どこか機能的なようでいて、自己主張しないセンスの良さが随所に込められているようなはるかの部屋。まるで気の利いた一人暮らしの男の部屋のようだ。
「お兄ちゃん…私っ…私っ…」
 こんなに余裕のない、高いトーンの声ではるかが「私」と述べる事などない。この部屋以外では。
 今行われているのは、はるかにとって、絶対に他人に見せる事が出来ない、内反射的な場だった。
219名無しさんだよもん:2001/07/20(金) 01:34
「う…うぅ…」
 少しずつ量が増えてきた愛液が、ショーツを押さえつけているはるかの左手にたらりと触れる。はるかの指が、とどめとばかりに自分の突起をぐりぐりと激しく責め立てる。
 はるかが、はぁっ、はぁっと荒い息を上げながら、背中を反らせていった。
「んっ…お兄ちゃん…お兄ちゃん…私をっ…!」
 最後に、二本の指の先で強烈にバイブレーションを加えた。
 ……びくっ…!
 ぐぐっ…と身体を硬直させてから、観念したようにはるかが小刻みに身体を震わせる。
「お…おにいちゃ…だ…だめ…こない…と…や」
 ぴく…ぴく…と痙攣し、なおもあふれ出す液体を左手でなんとか受け止めながら、はるかはしばらく動く事もできなかった。