「美坂香里です。言葉通りよ」

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179おおさか@4/5
>>178
ふぁいと、だよ。では・・・

「祐一さん」
「お、栞か。今帰るとこか?」
「はい。祐一さんは?」
「おう。今から帰宅部の活動にはいるところだ」
「じゃ、私といっしょですね」
「それは違うぞ」
「どうちがうんですか?」
「ふふふ、帰宅部部員はな、まっすぐ家に帰ってはいかんのだ。
寄り道こそが帰宅部の活動の神髄!」
「えと、そうなんですか? じゃあ──私も入部していいですか?」
「おう。随時部員募集中だぞ」
「はい。では1年生、美坂栞入部します。ふつつかものですが、
よろしくお願いします」
「何か違う気もするが、結構結構。とにかく、帰宅部3人目の部員だ。
歓迎するぞ。ちなみに部長は俺な」
「もうひとりいらっしゃるんですか?」
「副部長は北川だが、今日はもう帰ったみたいだな」
「あ、北川さんですか」
「ああ。最近活動がおろそかになってるんだ。副部長のくせに、
全くけしからん」
「それは……そうですね」
「あいつ、今日も変だったしな。まあ、あいつが変なのは今日に始まった
ことじゃあないが……」
「……」
「どうした?」
180おおさか@5/5:2001/06/29(金) 19:06
「あの、ひょっとしたら、それって昼休みからですか?」
「何か知ってるのか?」
「……ええと、知りません」
「……」
「……」
「栞」
「何でしょう」
「ハーゲンダッツのカップバニラアイス」
「ば、買収には応じませんよ」
「買収って何だ?」
「だから……、えと、その、知りません」
「カップバニラアイス2個」
「! だ、ダメです」
「カップバニラアイス3個!」
「……」

結局、栞はカップバニラアイス5個で陥落した。
情報とはかくも高価なものなのか……