初音ちゃん萌え〜#2

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48甘えん坊将軍
 捏造SSその2   初音ちゃんを食べよう

 夏休みに入ったばかりのある日。
 とたとたと軽い足音が廊下から近づいてくる。
 その足音は、夢見ごこちの俺を起こそうとしているのではなく
『そろそろ起きようよ』と問い掛けているように聞こえる。
 少なくとも梓の乱暴な足音ではない。
「うぅ・・・」
 障子に梓より一回り小さい身体のシルエットが映る。
 ピョコンとはねた髪の毛が足音の主が誰なのかを教えてくれている。
「耕一お兄ちゃん、起きてる?」
「起きてるよぉ」
 俺は誰の耳にもまだ起きてないように聞こえる声で返事をする。
「お部屋に入っていい?」
「いいよ」
 するりと障子が開き、初音ちゃんが部屋に入ってきた
「おはよう。耕一お兄ちゃん」
 満面の笑顔と言うおまけつきで。
 自然に俺も笑顔になる。
「おはよう。初音ちゃん」
 くぅ〜 最高の起こし方だ。
 新たな眠気を誘うような千鶴さんの静かな起こし方
 起こされる俺が永遠の眠りにつきそうな梓の乱暴な起こし方
 早く起きないと泣かせちゃうかもと思わせる楓ちゃんの遠慮がちな起こし方。
 どれもいいんだけど、自然に起こす雰囲気を作り出すという点では
初音ちゃんの起こし方に一日の長があるといえよう。
「朝ご飯が出来たから、一緒に食べようと思って」
「じゃあ、着替えとかするから。さきにいってて」
「うんっ!」
49甘えん坊将軍:2001/03/06(火) 12:32
 着替えを済ませ、洗面所、トイレといつも通りのコースを廻り、居間へ。
 初音ちゃんは食卓の上に料理の盛り付けられた皿を並べ終えたところだった。
 アジのひらき、卵焼き、ほうれん草のおひたし、香の物にお味噌汁。それに・・・
「あれ? これは・・・」
 いつもの朝食よりも一品多いように見えるのは気のせいか?
「カボチャのそぼろあんかけ。その・・・今日は二人だけだから・・・」
 ごにょごにょと口篭もる初音ちゃん。
「嬉しいなあ。じゃあ、いただきます」
「いただきま〜す」
 こうして、二人の朝食は始まった。

「う〜 満腹」
「おそまつさまでした」
 食後のお茶を飲みながら、俺は満ち足りた気分でいた。
 梓の『ぐだぐだ言わずにちゃっちゃと食え』といわんばかりの非の打ち所の無い
料理もいいが、初音ちゃんの『こんな感じでどうかな?』と問い掛けてくるような
ちょっとぎこちない感じの料理もいい。
「いや。初音ちゃんはいいお嫁さんになれるよ。絶対に」
「えへへ〜 そうかな?」
「なれるなれる。よかったら、俺のお嫁さんにならない?」
「も・・・もうっ。お兄ちゃんたら。そ、そうだ。食器片付けてくるね」
 この反応・・・可愛い・・・。
「俺も手伝うよ」
「えっ? これくらいならすぐ済むよ?」
「二人で早く片付けちゃったほうがその分長く遊べるよ」
「・・・うんっ!」
50甘えん坊将軍:2001/03/06(火) 12:33
 程なくして、俺と初音ちゃんは神経衰弱を始めた。
 初音ちゃんのお部屋で。
 ご多分に漏れず、何度やっても勝てない。
 しかし・・・去年の夏から全然進歩してないな。俺の頭・・・。
 そんな事を考えていたら、
「お兄ちゃん。終っちゃったよ」
 初音ちゃんの声で俺は現実に引き戻される。
「あ、ああ・・・。相変わらず強いね。初音ちゃん」
「えへへ〜」
 半分得意げな、半分申し訳なさげな初音ちゃんの笑顔が目の前にある。
 う〜む。負けが込んで半べそをかいた初音ちゃんのお顔も見たひ。
 そのためには神経衰弱に勝たなければ。
 そこで俺は、妙案を初音ちゃんに提案した。
「じゃあ初音ちゃん。今度は賭けをしよう」
「えっ? えっ?」
「いやいや。お金を賭けるんじゃなくて。負けたほうが勝ったほうの言うことを聞くの」
「・・・うん」
 いまいち乗り気ではない初音ちゃんだったが、一応は聞き入れてくれた。
 ここからが本当の勝負だ。
 人間、何かを賭けている時にこそ本当の力が出るってもんだ。
 が・・・。
「お兄ちゃん・・・終っちゃった・・・」
 十数分後、俺の意図を見て取っていただけではなく、あまつさえそれを粉々に
打ち砕いたのを申し訳なさそうにしている初音ちゃんの顔が俺の目の前に現れた。
51甘えん坊将軍:2001/03/06(火) 12:35
「柏木耕一、初音様の仰る事を承らせていただきます〜」
 おどけた調子で俺が言うと、
「じゃあ、だっこしてくれる? ・・・叔父ちゃんがしてくれてたように」
と、初音ちゃんが恥ずかしげに、遠慮がちに言う。
「いいけど・・・俺は親父じゃないから、変ないたずらしちゃうよ」
「ううっ・・・」
「冗談冗談。おいで、初音ちゃん」
「うんっ」
 そう言って、初音ちゃんはベッドのふちに座った俺の膝に後ろ向きに座ってきた。

 冗談・・・とは言ったものの、これはちょっとアブナイ。
 目の前一杯に広がる初音ちゃんの栗色の髪の毛からはシャンプーのいい香りが
する。目を下にやると初音ちゃんのブラウスの襟元から首筋と肩が見える。
 そして初音ちゃんのお腹の前で交差した俺の手からはぷにぷにしたお腹の感触が
初音ちゃんの体温と共に伝わってくる。
 俺の胸一杯に、初音ちゃんの体温と背中の感触が感じられる。
 おまけに、俺の太股からは初音ちゃんのぷりぷりとしたお尻の感触も・・・。
 初夏であるせいもあるが、初音ちゃん自身、新陳代謝の活発なお年頃であるのか
俺の体温より温かく感じられるのだ。
 そして初音ちゃんのお部屋自体、初音ちゃんの甘い、いい匂いに包まれている。
 このシチュエーションは、俺の嗅覚、視覚、触覚を満遍なく刺激する。
 千鶴さんは鶴来屋の仕事、梓は陸上の試合、楓ちゃんは登校日・・・。
 いつ理性の箍が外れるかわかったモンじゃない。
「初音ちゃ〜ん。起きないと冗談じゃなくなるよ〜 変ないたずらしちゃうよ〜」
「すぅ・・・」
「『すぅ』?」
 初音ちゃんの顔を後ろから覗き込もうと左側から俺の顔を寄せると、
初音ちゃんの首は俺の顔に押されたかのように『かくん』と右肩に倒れた。
 初音ちゃんの白いうなじがあらわになる。
52甘えん坊将軍:2001/03/06(火) 12:36
『俺は初音ちゃんのお兄ちゃんだからこんな事は出来ないっ!
去年、洞窟で結ばれた時だって最後まで欲望に抵抗しつづけたじゃないか!』
『でも、結局その後で結ばれたじゃないか』
『寝込みを襲うなんてことは出来ない!』
『寝込みを襲うのはお兄ちゃんだけの特権じゃないか? ん?』
『初音ちゃんは俺を信用してくれているからこそ、だっこをおねだりしたんだ!』
『甘い甘い。このお年頃でだっこをおねだりするのは耕一お兄ちゃんが
えっちな悪戯をしてくれると信用してくれているからともいえないかな?』
『ううっ・・・』
『据え膳喰わぬはなんとやらだ。GO!』

 でも、一応確認を取っておこう・・・
『はつねちゃ〜ん。これからえっちないたずらをしちゃうよぉ〜』
 初音ちゃんは俺の息がうなじに当たってむずむずするのか、それとも頷いたのか
近くで見なければ解らないくらい、ゆっくりと首を上下に1回だけ振った
『では、いっただっきまぁ〜す』
 俺は、お昼には少しばかり早く、生半可なディナーより豪勢な食事の挨拶をした。
 ぷっくりと膨らんでいる恥丘を、中指、親指、人差し指で撫で擦る。
「んんっ・・・」
 初音ちゃんは小声を漏らし、これ以上の俺の指の侵入を防ぐためなのか、
それとも指を離さないようにするためなのか、ぎゅうと腿に力を入れ、
ピンと足を伸ばした。
 が、いくらお行儀よく膝をそろえ足を伸ばしてはいても、初音ちゃんの細い太股の
間には隙間ができてしまう。
 そこに俺は右手の中指を埋めた。
 恥丘の下にある割れ目を中指の腹でしゅるしゅると擦る。
 初音ちゃんの下半身がむずむずと躊躇いがちに動いているのが俺の両足から
十分感じ取れる。