ようやく、しおらしくなってきた高瀬瑞希 part2

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861旦那さん、名無しです
「やっほ!瑞希ちゃん、今日の晩御飯は何かな〜?」
「は、芳賀さん…あんまりお台所とか、入ってこないでほしいんだけど…」
「え?なんで?」
「そ、それは…その…そ、そう!散らかってて恥ずかしいからっ!」
「またまたぁ、言うほど散らかってないじゃ〜ん!瑞希ちゃんがしっかりしてるから、
せんどーくんちって整理整頓されてる方だと思うよ?あたしんちなんか、もっともっと
散らかってるからね。全然気にならないよ〜!」
「…あたしが気になるんだけど…」
「うん?なんか言った?」
「う、ううん、なんにも…」
「ふぅん…あ、今日は鍋なんだぁ!フグちり?それともカニちり!?」
「そ、そんな贅沢できないわよ…今日は崩し豆腐鍋。お酒を使った湯豆腐みたいな
ものかな?」
「ゆどおふ〜?お肉は無いの?」
「あ、豚肉なら後で入れるわよ?豆腐がある程度減ったら大根と人参と豚肉を入れて、
それにポン酢をかけて食べるってわけ。」
「ぶーぶー!もっと肉類が食べたい〜!!」
「あ、あのねえ…豆腐とか温野菜は繊維質がたっぷり取れるから身体にも…」
「きゃはっ!冗談冗談!ご馳走になってる身で贅沢なんて言えないよ〜!それより
タダメシばっかじゃ悪いから、なんか手伝わせて!」
「ったく…じゃあ大根と人参をきしめんみたいに切ってくれる?あたしは桂剥き
してから切り揃えるつもりだけど、ピーラー使えば簡単だから。」
「そんなの、一緒に桂剥きすればいいじゃ〜ん☆包丁あるんでしょ?」
「え?は、芳賀さん、桂剥きできるのっ!?」

しゃりっ、しゃりっ、しゃりっ、しゃりっ…
「♪なにもなかったよぉにぃ、オレは現場を、たちさっるっ…」
「じょ、上手…なんだか悔しい…。」
862旦那さん、名無しです:2001/02/21(水) 22:54
「さぁ!三人揃ったところで、いっただっきま〜す☆」
「…まぁ、鍋は二人より三人の方が楽しいわな。もうオレは何も言わん。」
「ちょ、ちょっと和樹〜!」
「くーっ!やっぱ寒い季節は熱燗だね〜!ほらほら、せんどーくんも
瑞希ちゃんも!遠慮しないで飲んで飲んで!」
「あ、ああ…とっとっと、サンキュ…んく、んく…ふぅ、激しく同意だな。
熱燗をやりながら鍋を囲む喜び…日本人に生まれてよかった…。」
「…確かに、玲子ちゃんの持ってきたお酒…すごくきれいな味…。」
「でしょでしょ!?まゆ達と地酒パーティーやったりするんだけど、
これは絶対欠かせないヤツなんだよね〜!!」
「なんだ、てんぐまい…ってのか?玲子ちゃん、もうひとつお酌お願い。」
「か、和樹、湯豆腐の方も味わってみてよぉ…」
「とっとっと…うん!湯豆腐も最高!!ただの豆腐ってバカにしてたけど、
お酒で作るとオトナの味で…って、あれ…なんかもう酔っちゃったみたい…」
「おいおい玲子ちゃん、大丈夫か?少しペース落としたら?」
「…んく、んく、んく…ぷはぁ、ゆ、湯豆腐の方もちゃんと食べてよね…?」
「うん!食べてる食べてる〜!あ、せんどーくん。悪いけどポン酢取って。」
「おう、ユズもいるか?」
「…あ、あれぇ?ねえ和樹、なんだかあたしも酔っちゃったみたい…」
「そうお?ね、瑞希ちゃんもお酒ストップみたいだし、そろそろ野菜とお肉、
入れよっか?」
「そうだな。よく考えたら酒ばっかりだもんな。瑞希、ご飯よそってくれ。」
「う、ううっ…よそうわよ、よそえばいいんでしょ、よそえば…」
「あ、あたしにもお願い〜☆いつものマンガ盛りでねぇ!」
「おう、オレもマンガ盛りな!」
「マンガ盛りでも、まんがの森でも、なんだってしてあげるわよっ、もう…!」