正直チームとか師匠とか、変に群れ初めてからヘタレムービーが増えた気がする。
人が増えたせいでそんなことになったのかもしれんが。
孤立しろとは言わないけど、大っぴらに徒党組むのもどうかと思わない?
ムービー作者は別に穿った見方をしなくても客観的に大変だと思います。
たくさんの人に絵を見て欲しいとは思いつつも、人が集まったら集まったでファン層がか
なりヤバい。もちろんわきまえる人もいます。俺とかはわきまえすぎてビクビク病です。し
かしそういう考慮ゼロでベタベタくっつく腐れファンもいます。
その結果、
味のない書き込みで掲示板ズタボロになったり、
訳の分かんねえメールいっぱい来てブルーになったり、
新作作れば人が殺到して
公開直後から垢消されたり
DOMられたり
プロバイダから苦情きたり
聞きたくもない話されて掲示板に常駐されたり
補完しろとか命令されたり。
2者の温度差は救いがたいものがあります。作者が求めるものとファンが求めるものが
あまりにも違います。それはもっと汎用的な、やる気のある人間と無い人間の温度差な
のかもしれませんが、それがムービーというジャンルにおいては「作れる人間」「作れない人間」
という全く別種の人間として、他のジャンルとは比較にならないほど先鋭化して対立しています。
一般論ですが、「凄い」「上手い」というセリフは自分より凄い人間に言われないと嬉しく
ありません。意味がないと言い換えてもいいです。それが知人ならまあ普通の会話の一
部なので受け流しようもあるでしょうが、全く見ず知らずの(だが間違いなく素人だと分か
っている)相手から「凄い」「上手い」と言われても反応の余地がありません。反射的に
「ありがとうございます」と言うことが対処という意味ではないですよ。重要なのは本当に
ありがたいと思えるかどうかです。
ムービーを作る人間に「ムービーが上手いですね」と「言う」ためには、まがりなりにも自分でムービーを作
り、努力し、挫折し、その工程の大変さを理解する必要があります。それでこそ感想に
価値が出るのであって、「上手いですね」という言葉自体には何の価値もありません。そ
してそういうことはいざその場面になってから言葉で伝えようと思っても無理です。言葉
で伝わるなら誰も苦労はしません。無駄な言葉を積み重ねるより、たった1つの結果を
見せればよい。それは時には絵かもしれないし、プログラムかもしれない。
全くのスキルゼロで感想を述べることがどれほど暴力的で残酷なことか分かりますか。
理屈ではなく、俺には「ムービーを作れる人間は俺など絶対に相手にしない」という思いがあり
ます。時にはそういう人と話すこともありますが、考えるのは次の瞬間「調子に乗るなバ
ーカ」と言われるのではないか、気まぐれで話に付き合ってもらっているが本当はウザ
がられているのではないか‥‥とほとんどそういうことだけです。
いつか書いた「ああやってムービー作ってはみたものの厨房のアホがリンクな
んか貼りやがって止めづらくってしょうがねえだろこの野郎ちょっと優しくしただけでつけ
上がるのは矮小な一般市民の悪いクセだなええオイ世の中もいつまでも感動系じゃね
んだよ調子に乗るなバーカ」というのは実際のところ冗談ではなく本心です。俺はいつも
こう考えて勝手に鬱々としています。ムービーの上手い人間が俺を必要としたり評価したりする
わけがない。だってこんなにムービーが上手いのだから。
俺がムービーを練習するのは、元のゲームが好きだとか、作るのが楽しいとか、たぶんそういうことでは
ありません。本当はムービーが上手くなることでこの負け犬人生から抜け出したいんです。格
下の自分がお情けで相手にしてもらっているのではなく、本当に対等に話してもらってい
るのだと、自分で自分に確信が持てるように。