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161まこプー
 明日は会社か、と憂鬱になりつつ続き。

 『なりたふ佐祐理さん その4』

「…わたしのせいかも知れない」
「ま、舞のせいですか?」
「どういうことなんだ」
「…おととい、佐祐理の家に泊まった時…」

 その日の深夜、佐祐理はぐしゅぐしゅという音に目を覚ました。勘のいい
佐祐理はすぐにそれが、舞が泣いているためだとわかった。
「ど、どうしたんですか、舞…」
「…なんでもない。…なんでも…」
 佐祐理はふ、と息をもらすと舞を抱き寄せ、頭を撫でた。
「大丈夫。佐祐理はいつだって舞と一緒だから。ずっと、いなくなったりし
ないから。だから、舞は不安になることなんて、ないんだよ?」
「佐祐理…」
 それから、佐祐理は舞が寝付くまでずっと彼女の手を離さなかった。

「…あの時、佐祐理に思った」
「……」
「……」
「佐祐理にも『祐一がするみたいに』して欲しいと…」
「……はぇー」
「な、な、そんな馬鹿な」
「…だから、わたしのせいだと思う」

 佐祐理と祐一は、舞の告白に混乱しながらも、それ以外にこの非現実的な
自体を説明することは出来ないと考え出していた。

 ──不可視の力。純粋な想いの力。不可能を可能にする力。

「だからって、こんなことに使わなくても…」
「あはは、仕方ないですよ、祐一さん。舞だって、わざとしたんじゃない
んですから…」
「だから、祐一が佐祐理を見て」
「って、無茶言うな。佐祐理さんだって嫌だろ」
「……た、確かに、すごく恥ずかしいです」
「ほら」
「…で、でも」
「……?」
「……その、舞の力が原因なら、お医者さんに見てもらうわけにもいきま
せんし、だから、あの……」
「ま、まさか…」
「……ゆ、祐一さん、あの、ご迷惑でなければ、……あの、さ、佐祐理の
……あ、アレが、本当に……お、おとこの人の……そ、それと……」
「……わかった。もうそれ以上言わなくてもいいよ、佐祐理さん」

 祐一の言葉に、佐祐理は緊張に引きつった顔をほんの少し、弛めた。
でも、本当に恥ずかしいのはこれからなのだ。

「…祐一、変なことしたら許さないから」
「…わかってます」


 佐祐理、恥辱にまみれつつ、続く。
162まこプー :2000/08/29(火) 01:07
 次は秋子X名雪のHを予定しつつ、続き。

 『なりたふ佐祐理さん その5』

「あはは、恥ずかしいですね…」

 緊張をごまかす為か、不自然ながらも笑顔を絶やさずに、佐祐理はスカート
に手を入れ、膝の辺りまでトランクスを下ろした。スカートの端からトラン
クスが覗く。祐一は音を立てずに唾を飲んだ。

「佐祐理さん、大丈夫だから」
「は、はい…」

 何が大丈夫だかわかったものでは無かったが、祐一にはそう声をかけるしか
なかった。佐祐理は羞恥に顔を真っ赤に染め上げながらも、両手でスカートを
つまみ、そろそろと持ち上げた。
 次第に上昇してゆくスカートの端から、佐祐理の太腿が露わになる。そして、
ついに彼女の秘所までもが祐一の眼前に晒されることになった。

「こ、これは…確かに…『男の子』だ……」
「…は、恥ずかしいです…」

 佐祐理は目を閉じ、この耐え難い時間をやり過ごそうとしていた。スカートを
ささえる手は小刻みに震え、その緊張が祐一にも伝染する。

「ふ、袋はないみたいだけど、その…」
「…は、はい」
「……えと、あの、さ、佐祐理さん。……お、『女の子』の方って…」
「…あ、ありますっ。……そ、そっちは普通で…」
「そ、そっちも見ていいかな…」
「え、で、でも…!」
「あ、いや、ゴメン! その、そっちも見た方がいいのかなって…」
「……ご、ごめんなさい」
「いや、いいって。そっちは普通らしいし……ん」
「…あっ」
「さ、佐祐理さん……大きく…」

 祐一の視線をただ羞恥と覚えていたはずだったが、いつの間にか佐祐理は
奇妙な高ぶりを覚え始めていた。そして、『男の子』はそうした変化に対して
非常に敏感であることを、佐祐理は今、身をもって学ぼうとしていた。
 それまで垂れ下がった『アレ』によって隠されていた佐祐理の秘所が、
覆いを無くしてしまう。

「あ、み、見え…」
「いやっ…。…もう…だめっ…」

 ぷすっ。

「いたーっ!!」

 佐祐理がスカートを降ろしてしまうより先に、舞の箸つっこみが祐一の
眉間に突き刺さった。久々の激痛に祐一は手で眉間を押さえながら、頭を
振る。

「祐一、やりすぎ…」
「お、俺のせいじゃねー!」


 毎日はしんどいなぁと思いながらも、続く。