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148まこプー
 『なりたふ佐祐理さん その1』

 陽光眩しく、小鳥囀る清々しい朝。
 いつもと同じく、目覚まし時計に先回りして目を覚ました
佐祐理は、ナイトキャップの先が顔にかかるのを、軽く払い
のけ、目を擦った。
 寝起きでぼんやりとした瞳が、ベッドの上のある一点を
捉えていた。……不自然な隆起。

「ふぇ?」

 手を伸ばし、そっと触れる。その瞬間、佐祐理の背筋に電流が
流れた。

「ひゃっ!」

 それで完全に目が覚めた。ふとんを捲りあげる。隆起はまだ
そこにあった。……佐祐理の股間に。恐る恐る、パジャマの
ズボンの中を覗き込んだ佐祐理は、小さなパンツからはみ出して
しまったそれに、元気の良い挨拶を受けた。

 ──こんにちわ!
 ──これから、どうぞ宜しく!

「あ、あはは…。佐祐理ったら、ねぼすけさんですねー」

 取り合えず、最初からやりなおせばこの珍妙な夢も覚めると
思った。もう一度掛け布団をかぶり、目を閉じた。無意識に、
下腹部に力が入る。アレが、ぴくんと跳ねる感触がわかった。

「きゃ…きゃあああああああああああああああっ!!!」

 佐祐理さんの慌ただしい日々の始まりだった。


 こいつ、逸脱してやがる……と、続く。
 これはコテハンやめるつもりだったのに……。
 鬱だ死のう…。(´Д`)
>>149
死ぬな!続けてくれ!俺も頑張るから!(何を?)
>>149
面白いよー、ぜひ続けてください、お願いします。
152まこプー :2000/08/25(金) 19:39
 知人にこのスレッドを教えたことを後悔しながら、続き。

 『なりたふ佐祐理さん その2』

「おはよう、舞、佐祐理さん」
「あ、祐一さん、おはようございます」
「…祐一……」

 朝の通学路、祐一はあからさまにおかしい舞の態度と、佐祐理の
わずかなそれに首を傾げた。

(いつもの佐祐理さんなら……)

「祐一さん、おはようございますーっ」

(だよなあ…)

 今日の佐祐理は明らかにおかしかった。ぱっと見では、普段と
変わらない笑顔を浮かべるあの佐祐理なのだが、つき合いの深い
舞と祐一には、その笑顔に別の「何か」が混入していることが
隠せない。

「…今日の佐祐理は変」
「確かに…」

 佐祐理の内心を「アレ」のイメージがかすめるが、動揺を押さえ
込んだ。努めて、そうした。

「はぇ? やだなぁ二人とも、佐祐理はいつもの佐祐理ですよーっ」

 だが、二人の訝しむ視線は佐祐理から離れない。

「…そう言えば」祐一が言う。
「…歩き方が変…」それを舞が受けた。

「あ、あ、あははーっ。もう、二人して同じこと言うなんて、本当に
仲良しですねーっ」
「…佐祐理、もしかしてあの時の怪我が」
「また痛むのか?」
「ち、ち、違いますよぉ。本当に何でもないんですから。あ、舞、
だから悲しい顔をしないで……きゃっ」

 「アレ」による異物感に、ぎくしゃくとした歩みだった佐祐理は、
舞をフォローしようと駆け寄りざま、浮き上がった歩道のタイルに
足を取られた。
 真っ正面につんのめりそうになるのをこらえたが、その反動で
道ばたに尻餅をついてしまう。舞と祐一は、佐祐理を気遣うことすら
忘れ、彼女を凝視していた。

「ふぇ? あ、あ…」
「さ、佐祐理さん……」
「…トランクス」

 慌ててめくれあがったスカートを正した佐祐理だったが、すでに
遅かった。だが、まだ良かったのかも知れない。もし、彼女がいつもの
下着を身につけていたなら、この場で二人に下着から浮かび上がる
「アレ」を見られていたのだから──。


 …ざわ……ざわざわ…と、続く。
153まこプー :2000/08/25(金) 19:44
>>147
>ごめんなさい。こういう時どうすればいいかわからないの。(^^;
笑えばいいとおもうよ。……てか、笑ってェ!(T^T)
冷笑、哄笑、失笑、何でもいいから……。

>>150
ありがとうー。人生苦難の連続だけど、頑張るよ。

>>151
続きますが、このSSはHなしですので、どうか。

凄くいいですー!!
続きお願いします。
155さと村 :2000/08/26(土) 06:21
>>153
月並な感想ですが面白いです。
テンポが良いので読みやすかったです。
続きを期待してます。
156まこプー :2000/08/27(日) 01:31
 FifthTWINに萌えながら、続き。


 『なりたふ佐祐理さん その3』

「ぷはっ。佐祐理さん、ごちそうさま」
「…佐祐理」
「は、はい…。仕方ありませんね…」

 お昼ごはんの後にわけを話すから、ということで今朝は佐祐理と別れた
祐一は、普段の何倍もの速度で佐祐理お手製のお弁当を食べ終えた。
何気なく舞も食べ終えていることに驚いたが、それよりも佐祐理だ。

「信じてもらえるかどうか…」
「…佐祐理を疑うはずがない」
「俺はどんなことを言われたって、佐祐理さんを信じるよ」
「ありがとう、二人とも…。じ、実はですね…」

 佐祐理が口元に手をあてメガホンを作ったので、二人は耳を寄せ、
彼女の言葉に耳を傾けた。

「ははは、なるほど。佐祐理さんが男にって、んなーッ!」
「…祐一、うるさい」
「あはは、やっぱり信じられませんよね…。佐祐理だって、まだ夢じゃない
のかなって思ってるんですから…」
「あ、ご、ごめん、驚いただけ。う、疑ってなんてないさ。な、舞?」
「……確認するから」
「はぇ? え? え? こ、ここで舞が見るんですかー?」
「ゴクリ…」
「…祐一は邪魔」
「…はい」

 舞の鋭い眼光に、抵抗する意志も無かった祐一は、二人が見えなくなる
位置まで階段を下りた。だが、見えない分だけ想像が働き、耳はより多く
の情報を拾おうとフル稼働するのだった。

「こ、これなんですよ、舞…」
「……。祐一のものと似ている」
「あっ、ま、舞っ。急に触らないで…っ」
「佐祐理、動くとよく見えない」
「で、でも…!」
「こっちもついてる…」
「ま、舞っ…やめ…」

(な、何が起こっているんだー!?)

 壁に頭を打ち付けながら、淫らな妄想を振り払おうとしていた祐一は、
階段の手すりから覗き込む舞の視線に、我に返った。

「祐一、何をしてるの」
「……ちょっと頭が痒くて」
「そう」
「…で、佐祐理さん、どうだった?」
「やっぱりわたしだとよくわからない」
「そ、そうか」
「だから、祐一が見て」
「お、おう。…って、え?」

(祐一が見て? 祐一って俺か、俺だな? 俺が見るのか? 佐祐理さんの
「アレ」を? おれにもついてる、アレを──!?)


 なんだかんだでHくさい展開になりつつ、続く。
157その4 :2000/08/27(日) 03:51
前回は>>57
香里達は1年生のクラスがある階にやってきた。まだ授業が終わって大して時間が経ってない為か、
廊下にはまだ大勢の生徒がいた。1年生ばかりの中で香里や名雪や舞がいる香里達のグループは
ひときわ目立っていた。しかし祐一には目立っている理由がそれだけとは思えなかった。
「なあ…なんか俺達異様に浮いてないか?というか避けられているみたいな…さっきから俺達のほうを
見てひそひそ話してる連中がいるし、俺達が近づくとみんな道を明けるぞ。」
「あたし達もこの前の事件で少しは有名になったからね。」
「香里…どう考えてもこれは良い意味で有名になってないよ…。」
 栞はこの雰囲気を変えようとつとめて明るく言った。
「あっ、ここが美汐さんのクラスですねっ。あっ、そこの人、天野美汐さんはどこにいますか?」
 栞に尋ねられた女性徒は顔色を変えると、ひそひそ声で答えた。
「天野さんだったら、ほら、あの教室の隅にひとりで座ってる子よ。でも、あの子に会いに来るなんて
珍しいわね。ひょっとしてMMR関係なの?美坂さんも変なお姉さん持って大変ね。早く縁切ったほうが
いいわよ。大体この前も…」
「この前…何なの?それに変なお姉さんって誰の事?栞に変なお姉さんなんていたかしら?」
「自覚がないなんて始末が悪いな。」
「相沢君、何か言った?」
「あはははは……私、用があるので…失礼します!」
 そう言うと女性徒は逃げるように教室を出ていった。
「全く、失礼しちゃうわね。こんな妹思いの良い姉をつかまえて。」
「栞…お前色々苦労してるんだな。」
「祐一さん、わかりますか?この辛さが。今までは大した活動してなかったので目立たなかったんですけど、
この前のことがあってから有名になっちゃって…私、すっかりさらし者です。」
 名雪と舞はそんな会話を無視して美汐の席に向かった。
「あなたが天野美汐ちゃんね?」
「そうですけど…あなた達は一体?」
 美汐は上級生が何故?と思い警戒しながら尋ねた。
「MMR…あなたの依頼でやってきた。」
「えっ、本当に来てくれたんですか…ダメもとだったのに。」
「やっぱり…こんな事だと思ったんだよ。」
 しかし舞は名雪と違って気にした様子も見せず、美汐に尋ねた。
「それで…あなたが言う妖孤の真琴について教えて。」
158名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/08/27(日) 09:00
下がりすぎたのであげ
159122-125 :2000/08/28(月) 01:09
>>128 >>129
感想ありがとうございました。遅レスでスマソ。
オチに使えるようなソフトを出したKIDに感謝DEATHネ!
160まこプー :2000/08/28(月) 01:24
>>154
ありがとうー。頑張るから、見てね。

>>155
ああ、お名前はかねがね。(笑)
感想どうもありがとうですー。えへへ。
161まこプー :2000/08/28(月) 02:05
 明日は会社か、と憂鬱になりつつ続き。

 『なりたふ佐祐理さん その4』

「…わたしのせいかも知れない」
「ま、舞のせいですか?」
「どういうことなんだ」
「…おととい、佐祐理の家に泊まった時…」

 その日の深夜、佐祐理はぐしゅぐしゅという音に目を覚ました。勘のいい
佐祐理はすぐにそれが、舞が泣いているためだとわかった。
「ど、どうしたんですか、舞…」
「…なんでもない。…なんでも…」
 佐祐理はふ、と息をもらすと舞を抱き寄せ、頭を撫でた。
「大丈夫。佐祐理はいつだって舞と一緒だから。ずっと、いなくなったりし
ないから。だから、舞は不安になることなんて、ないんだよ?」
「佐祐理…」
 それから、佐祐理は舞が寝付くまでずっと彼女の手を離さなかった。

「…あの時、佐祐理に思った」
「……」
「……」
「佐祐理にも『祐一がするみたいに』して欲しいと…」
「……はぇー」
「な、な、そんな馬鹿な」
「…だから、わたしのせいだと思う」

 佐祐理と祐一は、舞の告白に混乱しながらも、それ以外にこの非現実的な
自体を説明することは出来ないと考え出していた。

 ──不可視の力。純粋な想いの力。不可能を可能にする力。

「だからって、こんなことに使わなくても…」
「あはは、仕方ないですよ、祐一さん。舞だって、わざとしたんじゃない
んですから…」
「だから、祐一が佐祐理を見て」
「って、無茶言うな。佐祐理さんだって嫌だろ」
「……た、確かに、すごく恥ずかしいです」
「ほら」
「…で、でも」
「……?」
「……その、舞の力が原因なら、お医者さんに見てもらうわけにもいきま
せんし、だから、あの……」
「ま、まさか…」
「……ゆ、祐一さん、あの、ご迷惑でなければ、……あの、さ、佐祐理の
……あ、アレが、本当に……お、おとこの人の……そ、それと……」
「……わかった。もうそれ以上言わなくてもいいよ、佐祐理さん」

 祐一の言葉に、佐祐理は緊張に引きつった顔をほんの少し、弛めた。
でも、本当に恥ずかしいのはこれからなのだ。

「…祐一、変なことしたら許さないから」
「…わかってます」


 佐祐理、恥辱にまみれつつ、続く。
162まこプー :2000/08/29(火) 01:07
 次は秋子X名雪のHを予定しつつ、続き。

 『なりたふ佐祐理さん その5』

「あはは、恥ずかしいですね…」

 緊張をごまかす為か、不自然ながらも笑顔を絶やさずに、佐祐理はスカート
に手を入れ、膝の辺りまでトランクスを下ろした。スカートの端からトラン
クスが覗く。祐一は音を立てずに唾を飲んだ。

「佐祐理さん、大丈夫だから」
「は、はい…」

 何が大丈夫だかわかったものでは無かったが、祐一にはそう声をかけるしか
なかった。佐祐理は羞恥に顔を真っ赤に染め上げながらも、両手でスカートを
つまみ、そろそろと持ち上げた。
 次第に上昇してゆくスカートの端から、佐祐理の太腿が露わになる。そして、
ついに彼女の秘所までもが祐一の眼前に晒されることになった。

「こ、これは…確かに…『男の子』だ……」
「…は、恥ずかしいです…」

 佐祐理は目を閉じ、この耐え難い時間をやり過ごそうとしていた。スカートを
ささえる手は小刻みに震え、その緊張が祐一にも伝染する。

「ふ、袋はないみたいだけど、その…」
「…は、はい」
「……えと、あの、さ、佐祐理さん。……お、『女の子』の方って…」
「…あ、ありますっ。……そ、そっちは普通で…」
「そ、そっちも見ていいかな…」
「え、で、でも…!」
「あ、いや、ゴメン! その、そっちも見た方がいいのかなって…」
「……ご、ごめんなさい」
「いや、いいって。そっちは普通らしいし……ん」
「…あっ」
「さ、佐祐理さん……大きく…」

 祐一の視線をただ羞恥と覚えていたはずだったが、いつの間にか佐祐理は
奇妙な高ぶりを覚え始めていた。そして、『男の子』はそうした変化に対して
非常に敏感であることを、佐祐理は今、身をもって学ぼうとしていた。
 それまで垂れ下がった『アレ』によって隠されていた佐祐理の秘所が、
覆いを無くしてしまう。

「あ、み、見え…」
「いやっ…。…もう…だめっ…」

 ぷすっ。

「いたーっ!!」

 佐祐理がスカートを降ろしてしまうより先に、舞の箸つっこみが祐一の
眉間に突き刺さった。久々の激痛に祐一は手で眉間を押さえながら、頭を
振る。

「祐一、やりすぎ…」
「お、俺のせいじゃねー!」


 毎日はしんどいなぁと思いながらも、続く。