英語の勉強の仕方・16

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「英語の勉強の仕方」は英語にかんすることを話し合うスレッドです。
英語のことや受験勉強のことなど広く話し合うスペースです。

受験英語の勉強の仕方は、大まかに言うと
1. 文法→2.構文(文法の読解へ応用)→3.英文読解・問題演習
(平行して語彙力の強化)
というように流れていきます。
これまでは、その流れの中で勉強法を考えています。

なお、過去ログはレス2(>>2)、
このスレッドの主催者(東大生氏)の意見を読みたい人はレス3(>>3)
このスレッドでよく出される伊藤和夫先生の主要著書の情報はレス4(>>4)、
その他の著者の本はレス5・6(>>5-6)を
『ビジュアル英文解釈』と伊藤メソッドについてはレス7・8(>>7-8)を
伊藤メソッドにおける文型の考え方はレス9(>>9)を
全般的な勉強のコツと音読法についてはレス10(>>10)
英英辞典の使い方はレス11(>>11)を
参照してください。
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2いいめえる:2001/04/28(土) 07:43
過去ログは以下のとおりです。

英語の勉強の仕方 1
http://saki.2ch.net/test/read.cgi?bbs=kouri&key=977807821
英語の勉強の仕方・9
http://saki.2ch.net/test/read.cgi?bbs=kouri&key=979001802
英語の勉強の仕方・10
http://saki.2ch.net/test/read.cgi?bbs=kouri&key=979642856
英語の勉強の仕方・11
http://saki.2ch.net/test/read.cgi?bbs=kouri&key=980520485
英語の勉強の仕方・12
http://saki.2ch.net/test/read.cgi?bbs=kouri&key=980856682
英語の勉強の仕方・13
http://saki.2ch.net/test/read.cgi?bbs=kouri&key=981159940
英語の勉強の仕方・14
http://saki.2ch.net/test/read.cgi?bbs=kouri&key=982213162
英語の勉強の仕方・15
http://saki.2ch.net/test/read.cgi?bbs=kouri&key=986594898
復活させてくださった方ありがとうございました。

「えらー、そんな板orスレッドないです。」と表示された場合は
http://saki.2ch.net/test/read.cgi?bbs=qa&key=974151970&st=4&to=4&nofirst=true
をご覧ください。
3いいめえる:2001/04/28(土) 07:43
レス3●東大生氏の意見●

このスレッドを立ち上げた「東大生」さんによるスレッド
初代・英語の勉強の仕方の1は以下のとおりです(一部加工しています)。

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東大生 2000/08/21(月) 14:37

伊藤和夫を絶対に推します。『新・英頻』は一冊では役に立ちません。
『新・英頻』だけやってもつくのは忍耐力だけです。
なぜ文法をやるかはわかりません。

ちょっとマイナーですが研究社の『英文法のナビゲーター』(伊藤和夫著)を
『新・英頻』と一緒に使ってみてください。
『新・英頻』がどうしてあんな使い難い作りになってるかわかります。
そして文法をやるのは文法問題で点を稼ぐためではなく、文法をやるのは
英語の文章を「正確に」読むために必要不可欠だということがわかります。

『英文読解教室 改訂版』はかなり難しいと言われてますが、
この三冊(『〜ナビ』は二分冊)やっておけば結構すんなりと読めます。
単語さえわかればの話ですが・・・・・・

ちなみに『英文法のナビゲーター』は伊藤和夫の参考書の中でも群を抜いて
簡単でわかりやすい(本当です!!)ので一度やってみてください。

桐原をシコシコ解いていくよりずっと手軽に出来ます。そして効果もあがります。
そして、Z会から出てる文法書ですが・・・あれは基本的にやらない方がいいと思います。
文法問題には強くなるとは思いますが、それ以上の効果は望めません。
文法マニアになりたい人は別ですが・・・
それにあれって解いて文法事項を覚えるのに多大な時間と労力を必要とします。
そんな時間あったら他の勉強した方が良いです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4いいめえる:2001/04/28(土) 07:44
レス4●伊藤和夫先生の特選著作(かっこ内はやるのに適した時期)●

○文法基本書(春〜夏休み=なるべく早い時期に)
☆『英文法のナビゲーター(上・下)』(研究社)
『新・英頻』の文法部分をくわしく講義した本。
分量はかなりあるが、受験英文法のスベテがつまっており、
ほかに本を必要としない完成度。ある程度文法をやっている人は
『新・英頻』で理解できないところのレファレンス用に使うのもかしこい。

○文法演習書(春〜秋=早い時期に短期間で・語法は秋以降でも)
☆ 『新・英文法頻出問題演習』(駿台文庫)
この1冊で受験文法と語法の大部分をカバーできる。
解説には英語理解のエッセンスが詰まっているものの、
解説が短く難解。かなりの学力水準が必要。直前の総整理としても向いている。
最近2分冊になったが、2つで1つの大きな体系を作っている本なので
バラバラに買うのはすすめられない。

○読解基本書(春〜秋)
☆ 『ビジュアル英文解釈(I/II)』(駿台文庫)
高校入試レベルからはじめ、東大入試まで対応可能。
伊藤メソッドの読解の大部分をカバーしている。
量は半端ではないが、到達点が高い。

○読解演習書(夏〜冬=基本書が終わりしだい)
☆ 『テーマ別英文読解教室』(研究社)
かつて馬鹿売れした『英語長文読解教室』の実質的な改訂版。
伊藤メソッドを使って英文読解の演習をするのにもっとも適している。

○問題演習1(合ったレベルを模試に合わせてやるのがコツ)
☆ 『英語総合問題演習(入門・基礎・中級・上級篇)』(駿台文庫)
短大レベルから、難関国立レベルまで幅広くラインナップされた長文問題演習書。
現時点のレベルに合わせ問題解法から読解演習までひろく目を配った演習ができる。
○問題演習2(同上)
☆『英文和訳演習(同上)』(駿台文庫)
模擬試験の膨大な誤答例を通じ、受験で点数をとるための和訳の仕方を解説。
「採点基準」というものをはじめて明確にあわらした。和訳問題出題校受験者は必読。
※問題演習1・2のレベルは以下のとおりです。
「入門」は高校初期から短大レベル
「基礎」は中位私立レベルまで
「中級」は上位私立、中位国立まで
「上級」は最難関私立、難関国立(ようするに東大・京大)

○その他のお奨め著書
☆『英文解釈教室 改訂版』(研究社)
受験英語界に一大センセーションを巻き起こした代表的参考書の改訂版。
読み通すことができれば実力は受験生レベルを遥かに超えることができるほどつく。
だが、難易度も非常に高く、このスレッドでは基本的には奨めていないが
英語指導者にはぜひ読んでもらいたい。

☆『英文解釈教室 基礎編』(研究社)
短大レベルからはじめセンターレベルまで。
「改訂版」とちがい大変読みやすいが、偏差値60程度の学校なら対応可能。

☆『英文解釈教室 入門編』(研究社)
高校入試レベルからはじめられる大変やさしい伊藤メソッド入門書。
しかし、短大入試までなら対応が可能。早い時期の基礎固めにも向いている。

☆ 『「新・英頻」併用英文法問題集』(駿台文庫)
『新・英頻』の総仕上げ用に作られた。
自信のある人は、先にこちらをやって、わからない分野だけ
『ナビゲーター』『新・英頻』で固めると効率が上がる。

☆ 『ルールとパターンの英文解釈』(旺文社)
伊藤メソッドの核となる「予想とその修正」を中心にルール化した本。
伊藤先生の読解にしては大変わかりやすい。
英語指導者は指導の大きな武器にできるのでお奨め。
この本も手に入れにくくなっています。見つけたらそくゲットです。

○伊藤メソッドを知るための本
☆『伊藤和夫の英語学習法』(駿台文庫)受験生向き

☆『予備校の英語』(研究社)指導者向き

http://www.cc.yamaguchi-u.ac.jp/%7Eirifuji/hutatsunochouten.html
※伊藤先生の愛弟子、山口大学の入不二先生による伊藤和夫論。
5いいめえる:2001/04/28(土) 07:45
レス5 ●その他の著者によるお奨め本・その1
○英作文
☆『シンプル・クッキング英作文』(大田博司著・研究社)
日本語を英語にどう料理すればいいか、その方法論がわかりやすく展開されている。

☆ 『英作文実践講義 改訂版』(富岡龍明著・研究社)
添削形式で英作文の講義が展開されている。
解説は高度ながら、伊藤メソッド、および上記の本を先に読んでいると、
習得はさほど難しくはない。
※ 研究社にはこの他にも英作文の良書が多いので、探す価値あり。
Z会の『英作文のトレーニング』の2冊もすぐれている。

○総合英語(高1から副教材として)
☆ 『フォレスト総合英語』(桐原書店)
古くさい学校英語を使いがちな「総合英語」の分野に、はじめて
予備校的な方法論を導入した本。高1から使える。

○文法レファレンス(調べる用)
☆ 『ロイヤル英文法 改訂版』(旺文社)
レファレンス用の文法書としては☆『英文法解説』(金子書房)とともに
代表的な本。かゆいところに手が届く解説。
個人的には『英文法解説』のほうが好きだが、受験生には「ロイヤル」か。

○やさしい伊藤メソッド
☆ 『福崎の英文読解頻出問題』☆『福崎の英文法・語法頻出問題』(福崎伍郎著・学研)
ともに、伊藤先生の『英語総合問題演習』や『新・英頻』が内容がつまりすぎている、
あるいはトレンディなつくりではない、と不満な向きへの緊急避難用。網羅性は落ちる。

☆ 『新・英文法で大切なこと』(里中哲彦著・研究社)
『ナビゲーター』に挫折した人の緊急避難用の1冊。網羅性も高い。

☆ 『山口英文法講義の実況中継 改訂版(上・下・問題集)』(山口俊治著・語学春秋社)
『ナビゲーター』に挫折した人で、問題を解くより解説を読むほうが好き人向き。
問題集までこなしてもたしょうアナがある。

☆ 『英文読解入門 基本はここだ!』(西きょうじ著・代ゼミライブラリー)
☆『ポレポレ英文読解 プロセス50』(同上)
伊藤メソッドの入門書として2冊ともすぐれている。
文法分野はひととおり終わり「何もしてこなかったが、何をしていいかわからない」
という人でも使える。中位程度の大学ならじゅうぶん対応できる。

☆『コンプリート英語構文』(山口俊治著・桐原書店)
『英文解釈教室』とほぼ同じ内容がも盛り込まれていて、偏差値70以上をねらえる。
大変わかりやすいが、相当厚いために、本の実力の割に使われていない。
6いいめえる:2001/04/28(土) 07:45
レス6 ●その他の著者によるお奨め本・その2
○その他の本
☆『語法・構文完璧演習』『整序問題完璧演習(上・下)』(研究社)
早慶上智など難関私立の文法・語法問題の応用問題形式に対応できる数少ない本。

☆ 『会話長文のナビゲーター』『口語表現で大切なこと』(研究社)
前者は代ゼミ・安武内ひろし著、後者は河合塾・里中哲彦著。
会話問題の大部分がたんなる「会話形式になった長文問題」であり
基本的には長文問題が解ければ解けるので、これくらいやっておけば対応可能。

☆『基礎からよくわかる英文法』『同問題集』(綿貫陽著・旺文社)
基本的に綿貫先生の本はすべて推薦できる水準にある。
本書は文法がまだ固まっていない人にはたいへんお奨め。

☆ 『シリウス 精選英文法語法問題』(同上)
基本レベルの薄青と、入試レベルの黄色がある。受験生は黄色を。
『新・英頻』がしんどい私立志望の現役生にはとくにお奨め。難関校まで対応可。
(どうしても満点が狙いたい人はZ会の『英文法・語法のトレーニング』「戦略編」+「演習編」か)

☆ 『英語長文問題の解き方』(同上)
骨のある読解問題演習書。難関私大志望で予備校に行っていない現役生向き。

○補足
☆『英文読解100の原則<上下>』(大和書房)
個人的には疑問のある本なのですが、あまりに問い合わせが多いので、
一言だけコメントします。この本を使いたい人(とくに著者の講義を聴いていない人)は、
早めに仕上げてすぐ問題演習に入ることです。
原則を覚えたら、いかにそれを「忘れるか」が勝負でしょう。

☆『英語頻出問題総演習』(桐原書店)
通称『桐原英頻』。問題の並べ方がランダムで(よく言えば)
解説が最小限なので(よく言えば)英語の土台作りや基礎固めには向いていません。
ただし、そのぶんまどろっこしいことが書いていないのでデキル人がチェックするのとか
苦手な人が理屈抜きで丸暗記するのには便利です。

※ 単語集については(個人的に興味がないため)研究不足にあります。
近年はPCの発達などで水準が高くなっており、差はなくなっているようです。
※ Z会の本については英作文以外(しんどくて)読み通したものがありません。
どれも「誤植なし、漏れなし。はずれもないけど、体系性も思想もない」という印象です。
※ 「熟語」は、ここまでで述べた「語法」に含まれます。
7いいめえる:2001/04/28(土) 07:46
レス7 ● 『ビジュアル英文解釈』および伊藤メソッドの学習法について・その1●
○『英文法のナビゲーター』とは何なのか?
『英文法教室』(研究社)という本がありました。
この本は、それまでの「文法は暗記するモノ」という概念を根本から覆し、
その後の受験英語の在り方を革命的に変えた文法書でした。

ただ、たいへん高度で、高校生レベルで読みこなすのは困難です。
ところで、『英文法教室』のどこが「革命的」だったかというと、
それまでは、文法がいわば「英文を説明するためのもの」だったのに対し、
この本では「英語をアタマから読むための道具」として再編されたのです。

『英文法のナビゲーター』は『英文法教室』をさらにわかりやすくした本です。
もっと正確に言うと『英文法教室』を問題演習化したのが
『新・英語頻出問題演習』その『新・英頻』を講義化した本が
『英文法のナビゲーター』です。
構文演習への橋渡しとしてはこれ以上の本はありません。

○『ビジュアル英文解釈』とは何なのか?
名著『英文解釈教室』は英文中に現れるすべての構文を
5文型の範囲内で説明しています。
また、その構成は「英語をアタマから読むための思考法」ということで一貫します。

ただ、そういった「メソッドの一貫性の優先」の弊害で、
頻度の高い構文も低い構文も同じような扱い方をされ、
頻出の大切な構文なのに数がこなせないとか、
それほど使われない構文なのに数例の例文が上げられるなどの現象が見られます。
その欠点の克服を試みたのが『ビジュアル英文解釈』です。

『ビジュアル』は、それほど無理のないやや量のある英文の演習を通して、
基本的な構文を習得し、既習の構文を使い前よりやや難易度の高い英文で、
次に大切な構文を学ぶという、段階式の演習を試みています。

大切な構文は繰り返し現れ、そうでないものは英文の難易度が上がるにつれ現れるという、
わかる人にはため息さえ出るほど、芸術的ともいえる英文の選択と並べ方をしています。
そして、最後までいったとき、いつの間にか受験に必要な構文は、
その重要度に応じて習熟している、というわけです。

こんな本は他にはないし、たとえ伊藤先生に「もう1冊書いて欲しい」と言っても、
できたかどうかさえ疑ってしまうほど、奇跡的なツクリだと思います。
8いいめえる:2001/04/28(土) 07:46
レス8 ● 『ビジュアル英文解釈』および伊藤メソッドの学習法について・その2●
○『ビジュアル』と『英文解釈教室』との違い
『ビジュアル』は偏差値50以上くらいから問題なく使えますが、
『解釈教室』は最初から60以上を要求します。
また、『解釈教室』はほとんどの構文を網羅した 構文博覧会的な本なので、
どこをやっても、あるいは どこで挫折しても、やったぶんだけの力がつきますが、
『ビジュアル』は繊細に作り上げられた積み重ね式の本なので、
途中で止めると効果が半減以下になってしまいます。
最後まできちんと積み重ねないと意味がありません。

もちろん、どちらも受験生のトップをねらえる本です。
ただ、『解釈教室』のほうが最終的なゴールは高いと思います。
理屈が好きで語彙力も自信がある まどろっこしいのは嫌いというなら、
もちろん『解釈教室』でもいいのですが
『ビジュアル』のほうが万人向けなので、
このスレッドでは『ビジュアル』を中心にお勧めしています。

※『ビジュアル』の勉強の仕方
全訳できれば、全訳したほうが効果があるのは間違いありません。
しかし、時間がかかりますし、挫折しやすいかもしれません。
その際は次のやり方をとってください。

1. 最初に辞書なしでひととおり読む。
2. 次に辞書を使って読む。
(2も、キーワードのみ引くのと全部引くの2回をやる効果的ですが、
しんどかったら1回でかまいません)
3. 辞書を引いてもわからない部分に下線を引いて紙に訳す。
4. 3を解説の全訳と比べる。

ここまでやれば、全訳するのにも効果はひけをとらないはずです
9いいめえる:2001/04/28(土) 07:47
レス9
※伊藤メソッドにおける「文型」の考え方
 まずは文型をきちんと覚えることです。まずは解説を追いながら例文を確認し、
その例文のなかだけで、「文型という現象」を確かめることから始めてください。
「現象」というのは、伊藤メソッドだとSVXでSとXの関係がどうなるとき、
XがO(あるいはC)になるのか、
SVXXで2つのXXのあいだにどんな関係があれば、
OO(あるいはOC)になるのか、そこに尽きてくるはずです。

なぜO=C(「主語+述語」の関係)であること知っておいたほうがいいかというと
1つは、それが核の意味となってニュアンスがとりやすいから、
もう1つは、長い文章の時に対処できる、の2点の長所があるからです。

たとえば使役動詞だと 、
have O C「OがCである状態を持つ」→強制の度合いが低い
make O C「OがCである状態を作る」→強制の度合いが高い
let O C「OがCである状態を許可する」→相手の意志を許すニュアンス
というように、核になる意味から把握できます。
また、get O to Vだと「OがVすることを得る」で
またtoはもともと前置詞toが元になっていますから
「そういう方向性に進むことを得る」という核となる意味がつかめます。

makeを「作る」「〜に…を作ってあげる」「〜を…にする」と
文型によって意味分けするのは最初はいいですのが
実際に骨のある英文を読むのには妨げになります。
たとえば英文中でmadeを見て「作った」と考え、
次にあるmade me…という部分でSVOCを想定したとします。
すると次に「ワタシを…にした」と考えを変えなければなりません。
で、次を見ると、made me a pretty dollとなっていたとします。
すると、前の考えを捨て「ワタシに美しい人形を作ってくれた」
とまたまた動詞の訳語を修正することになります。

短い文章ならこの程度で問題ありませんが、長い文章だと
こんな感じで修正していくとかなり時間を食ってしまいます。
いちいとmadeの訳語を変えるところから出発しなければならないからです。
むしろ、madeを見た時点で「何か作ったんだな。何を作ったのだろう」と考え
me a pretty dollを見て「<me がa pretty dollを持つ状態>を作ったのか」
とすぐに意味がとらえられます(SVOOの2つのOにはhaveの関係があります)。

SVOC、たとえばmade me sickなら「<meがsickの状態>を作ったのか」となります。
このように考えれば、makeの訳語は「作る」だけでOKで、
どんな文型であっても、SVOの英語を読むように理解でき
アタマから1回で読み進められるようになれるというわけです。
10いいめえる:2001/04/28(土) 07:48
レス10 ● 学習効果を高める方法/音読の注意点
※学習効果を高める方法
学力の向上には3ヶ月、おそければ6ヶ月くらいかかるが普通だと言われています。
もちろん「知識問題」なら覚えるだけで解けるようになりますが
それ以外の長文読解などの力をつけるには本格的に勉強をはじめて
やはり3ヶ月くらいはかかるものだと考えてください。

なぜそうなるかというと、「わかる」には2段階あるからです。
まず、「知る」段階。本や授業で解説を受けて「なるほど」と思うことです。
そして、次がその知識が「身につく」段階になります。

「身につく」とは、たとえば英文を読んでいるうちに、前に本や授業でやったことが
「あ、そうか! こうやればいいのか!」と言葉の理解を超えたところで
理解できることです。この段階を経てやっと学力は向上します。

これはまさにひらめきと言うべきモノで
「!」としか表現できません。自転車に乗れる、泳げるなどのことに
近いと考えてください。自転車に乗れないのと乗れるのときの大きなカベがあり
それを1回乗り越えれば、たとえ十年自転車に乗っていなくても
乗ってみたらやっぱり乗れた、そういう身につき方のことです。

このレベルの「!」の理解を得るには、結局、問題演習で繰り返すしか手がありません。
ではどうしたら、「!」までの期間を縮めることがデキルでしょうか。
理解のための学習のあと、すぐに問題演習を大量にやることです。
不定詞の3つの用法について理屈を覚えたら、
不定詞の3つの用法についての例文を2@`30個程度問題を20問以上、
まとめて読み、問題を解いてみてください(数は一例です)。
理屈(=解説を読むこと)と演習(=例文と問題演習)の割合が
だいたい3:7から4:6くらいになるのと理想的です。

なお、伊藤メソッドで勉強するつもりであれば
たとえ地方で、通っている学校が進学校でなくとも
英語では東大京大の医学部レベルまでの対応はじゅうぶん可能です。
習得に仕方にも一貫性がありますので、レベル別に現時点の実力に応じて本が選べます。

ただし、伊藤先生の本、レファレンス用の文法書、学習辞書
月1回程度の模擬試験(河合塾がベストか)、わからないところを質問できる人
の5つは必ずそろえるようにしてください。
コツは「全国のなかの自分」をつねに意識することです。

※音読の方法
まず1つには、意味の切れ目でひと呼吸置くことです。
うまくいかない場合は、音読する前に自分で意味のカタマリごとにスラッシュを入れ
そこでひと呼吸置くようにしてみてください。
最終的にはスラッシュがなくても自分でポーズがとれることが目標です。

次に、単語1つ1つのアクセントは正確にとれているでしょうか。
それぞれの単語のアクセントがなく平板に読んでしまうと
うまく読めないことが多いので、アクセントはきちんと調べるようにしましょう。

そして、強く読む単語と弱く読む単語の強弱にも注意してください。
前に情報がなく初めて出てくる情報の単語は強く読みます。
冠詞や前置詞などのいわゆる機能語は弱く読まれます。

それとリエゾン(音がつながる現象)の問題もありますが
これは最初はそれほど注意しなくても良いでしょう。
(リエゾンを意識すると意味をとるのがおろさかになるおそれがある)
むしろ、ごまかしなく1つ1つのアクセントをきちんと読み
アタマから意味のカタマリごとに理解しながら読むことが大事です。

あとは繰り返しです。
11いいめえる:2001/04/28(土) 07:48
レス11
●英英辞典の受験生向けの使い方
英英辞典で日本人学習者にお勧めできるのは次のものです。
1『Oxford Advanced Learner's Dictionary』(オックスフォード現代英英辞典)
2『Collins COBUILD English Language Dictionary』
(コリンズ・コウビルド英語辞典)
3『Longman Dictionary of Contemporary English』 (ロングマン現代英英辞典)
3がいちばん簡単で、基本語だけで定義付けされています。
いちばん無難かもしれません。
2はかなり個性的で、定義ではなく用例中心になっています。
なれるとたいへんいい辞書ですが、ちょっと玄人向きか。
1は3より高度ですが、おすすめです。
三冊とも個性が強く、それぞれ気に入ったものを選べばいいでしょう。

●英作文の英英辞典の使い方●
1. 英文を読むときには使わない。
 英語を読んでるのか辞書を読んでいるのかわからなくなります。
2. 英作文の時に、大いに利用する。
これがおすすめです。同じく、2「英作文で引く」ときにも2つの使い方があります。

●使い方例
たとえば、「彼は世界を股にかけている」を英訳する場合を考えましょう。
今手元にあるのは、Oxford Advanced Learner's Dictionary(OALD)です。

1. 当てはまる訳語を引く。 たとえば、「世界を股にかける」だから
international world-wideくらいが使えるかな、などと思いつくと思います。
実際引いてみますとinternational = existing between two or more nations
(2カ国以上で存在する)となっており、例として
international sport/trade/lawが出ています。
「おや、人間には使えないのか」とずっと見てみると
最後にa pianist with an international reputationというのがあり応用できそうか?
でも、「評判」が「2カ国以上に存在してる」わけで「世界を股にかける」
とちょっと違うなあ、ということで、あきらめるわけです。
world-wideは形容詞(adj)がfound in or affecting the whole world
(世界のあらゆる所に見られたり影響のある)
副詞(adv)がeverywhere in the worldで「こりゃあ駄目だ」とすぐ納得。

2 その定義が出てきそうな単語をひく←※これがおすすめです。
これができるようになれば、力がぐんぐんつくようになります。
「世界を股にかける」のはどんな人?と考えると外交官(diplomat)を思いつくでしょう。
で、引いてみますとa person whose job is to represent his/her country abroad
「職業が自国の代表活動をすることである人」となっています。

なんか、使えそうですね。
たとえば、問題の「彼」が会社員ならHe represents his company abroad
なんてできそうですね。じゃあ、もっと簡単にHe works abroad for his company
でもいいのかなあなどと、発想する元になる例を得ることができるわけです。
身近に添削してもらえる人がいない方にはこの方法はとくに効果があると思います。
OALDだと3500語、『ロングマン現代英英辞典』だと2000語で
訳語が定義されています。逆に言うと、それだけ語彙があれば
たいていのことは定義できる、ということになります。
12すなーく:2001/04/28(土) 07:49
お疲れ様です。