英語の勉強の仕方・14

このエントリーをはてなブックマークに追加
12いいめえる
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
レス12●英英辞典の受験生向けの使い方
英英辞典で日本人学習者にお勧めできるのは次のものです。
1『Oxford Advanced Learner's Dictionary』(オックスフォード現代英英辞典)
2『Collins COBUILD English Language Dictionary』
(コリンズ・コウビルド英語辞典)
3『Longman Dictionary of Contemporary English』 (ロングマン現代英英辞典)
3がいちばん簡単で、基本語だけで定義付けされています。
いちばん無難かもしれません。
2はかなり個性的で、定義ではなく用例中心になっています。
なれるとたいへんいい辞書ですが、ちょっと玄人向きか。
1は3より高度ですが、おすすめです。
三冊とも個性が強く、それぞれ気に入ったものを選べばいいでしょう。

●英作文の英英辞典の使い方●
1. 英文を読むときには使わない。
 英語を読んでるのか辞書を読んでいるのかわからなくなります。
2. 英作文の時に、大いに利用する。
これがおすすめです。同じく、2「英作文で引く」ときにも2つの使い方があります。

●使い方例
たとえば、「彼は世界を股にかけている」を英訳する場合を考えましょう。
今手元にあるのは、Oxford Advanced Learner's Dictionary(OALD)です。

1. 当てはまる訳語を引く。 たとえば、「世界を股にかける」だから
international world-wideくらいが使えるかな、などと思いつくと思います。
実際引いてみますとinternational = existing between two or more nations
(2カ国以上で存在する)となっており、例として
international sport/trade/lawが出ています。
「おや、人間には使えないのか」とずっと見てみると
最後にa pianist with an international reputationというのがあり応用できそうか?
でも、「評判」が「2カ国以上に存在してる」わけで「世界を股にかける」
とちょっと違うなあ、ということで、あきらめるわけです。
world-wideは形容詞(adj)がfound in or affecting the whole world
(世界のあらゆる所に見られたり影響のある)
副詞(adv)がeverywhere in the worldで「こりゃあ駄目だ」とすぐ納得。

2 その定義が出てきそうな単語をひく←※これがおすすめです。
これができるようになれば、力がぐんぐんつくようになります。
「世界を股にかける」のはどんな人?と考えると外交官(diplomat)を思いつくでしょう。
で、引いてみますとa person whose job is to represent his/her country abroad
「職業が自国の代表活動をすることである人」となっています。

なんか、使えそうですね。
たとえば、問題の「彼」が会社員ならHe represents his company abroad
なんてできそうですね。じゃあ、もっと簡単にHe works abroad for his company
でもいいのかなあなどと、発想する元になる例を得ることができるわけです。
身近に添削してもらえる人がいない方にはこの方法はとくに効果があると思います。
OALDだと3500語、『ロングマン現代英英辞典』だと2000語で
訳語が定義されています。逆に言うと、それだけ語彙があれば
たいていのことは定義できる、ということになります。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
13いいめえる:2001/02/15(木) 14:06
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
レス13●自由英作文(意見の書き方)1●
自由英作文にはいろいろなテーマが考えられますが
もっとも多い形式とも言うべき「意見の書き方」を中心に考えます。

もちろんメインになるのは論理展開の話です。
これはやはりパラグラフライティングですね。

でも受験ではパラグラフライティングは書かされないので、その「ミニ版」になります。
日本語で文章を書く際、文章がなんとくまとまりがあり、
読み手の共感を得られるものが好まれる傾向があるようですが、
英語ですと「因果関係」がしっかりしていないと、まさに「英語的」ではなく、
文章として落第点をつけられることになります。

英語ライティングにおいては「本質をずばりつく」ことが大切です。
前置きや描写といったものは切り捨てるか、字数を足したいときに付け加えるのに用いるようにし、よけいな主張は省き、 なるべくエッセンスだけを書きこむようにします。

因果関係の基本はもちろん、
1.原因→結果
で、この→の部分がいかにしっかりとしているかが勝負になります。
たとえ、ストーリーを考えたり事実を描写するときであっても、
この展開がしっかりしていなければいけません。

また、あるテーマでまとまった文章を書く際は、
2.理由→結論
となるわけで、基本は1と同じです。


●テーマが決まっている場合
まず自分がどういう立場にあるかをしっかりと書き、その理由を書くことになります。
もしそのテーマがYesかNoで言える場合は、どちらか1つに決めればいいわけです。
もちろん2と矢印は逆向きです。

3.立場(賛成・反対)←理由

ライティングであるテーマについて論じるときも、
この2つの要素と矢印の構成がちゃんと網羅していないと評価されないことになります。
逆に、この部分さえしっかりしていればたしょうつたない表現が入っていようが、
不自然な表現になっていようが「論理の一貫性がある」と見なされ、
全体として高い評価が得られます。

また、いかに自分で幼稚な議論になりそうだと思っても、
この部分をごまかすことをやってはいけないことになります。
もちろん実際に書くときは、3に「理由」はしっかりしたものが、
たくさんあればあるほどいいとされますが、
まあふつうは3つ以上列挙されていればじゅうぶんだといえるでしょう。
それらの理由がいかに幼稚に見えようと、
筋さえ通っていれば何の問題もないでしょう。

4.立場(賛成・反対)←理由1+理由2+理由3

理由を列挙する際には、
First@` …. Second@` …. Third@` ….. (Finally@` …)
のような副詞をうまく使うとたいへん書きやすくなります。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
14いいめえる:2001/02/15(木) 14:06
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
レス14●自由英作文(意見の書き方)2●
※譲歩について
理由の強さは、それぞれ違います。
最初にいちばん強いものを出してあとを付け足すか、
最後に決定的な理由を述べるなど工夫をするといいでしょう。
もっと厳密に言いたいときは、「譲歩」といわれるものを1つ入れておくと完璧です。

なお、(譲歩とは自分の言いたいこととは逆のことをあえていうことで、
相手の反論を封じるテクニックのことです。 先に言い訳しておく、という感じでしょうか。
「ただし」とか「もちろん」「たしかに」などの言葉で書き始めることが多いようです。

5. 立場(賛成・反対)←理由1+理由2+理由3(+譲歩)
※譲歩の位置はどこでもよい。

●具体例
では5のやり方を実際に考えてみます。
たとえば、次のテーマが与えられているとします。
(英語のところは間違いがあると思いますが、気にしないでください)

【テーマ】次の主張について思うところを英語で解説せよ。
「世界政府はありうる」

まずは、この意見に賛否を表明します。
I agree with the opinion.

次に、その理由を考えます。
1. 冷戦が終わり、世界中で対話が可能になってきたので、
世界政府について話し合う余地が生まれている。
Since the Cold War was over and all the nations can discuss
international problems with each other more promptly
and peacefully@` it is not impossible to talk constructively
about possibilities of the world government.

2. 国際連合がもっと強い権力を持つようになれば可能。
The more power to control the international affairs
the United Nations have@` the more likely it is that both will
be more alike in nature.

3. 国際紛争が頻繁化すると、どうしても必要になる。
When international disputes become more serious@`
everyone all over the world will want it to settle them.

反論(譲歩=ただし書き)を考える。

本質的に民族はバラバラであり、
他民族とまとまるのはかなり民族の性質とはかけ離れているものなので、
それをまとめて一致させるのは不可能に近い。
Nations tend to go separately and forcing them together
is against their nature.
It seems to be almost impossible to unite them as one.
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
15いいめえる:2001/02/15(木) 14:07
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
レス15●自由英作文(意見の書き方)3●

全体の構成を考えます。

1. 賛成
↓なぜなら
2. 理由1と2
↓もちろん
3. 反論
↓しかし
4. 理由3
↓したがって
5. 結論=可能である

I agree with the opinion.
First of all@` since the Cold War was over
and all the nations can discuss international problems
with each other more promptly and more peacefully@`
it is not impossible to talk constructively
about possibilities of the world government.

Second@` the more power to control the international affairs
the United Nations have@` the more likely it is
that both will be more alike in nature.

Nations tend to go separately
and forcing them together is against their nature@` to be sure.
It seems to be almost impossible to unite them as one.

But when international disputes become more serious@`
everyone all over the world will want it to settle them.

I am sure that the world government will come true in the future.

以上です。英文が稚拙なのは大目に見てくださいm(_ _)m
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※