英語の勉強の仕方・13

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7いいめえる
レス8
● 『ビジュアル英文解釈』および伊藤メソッドの学習法について・その2●
○『ビジュアル』と『英文解釈教室』との違い
『ビジュアル』は偏差値50以上くらいから問題なく使えますが、
『解釈教室』は最初から60以上を要求します。
また、『解釈教室』はほとんどの構文を網羅した 構文博覧会的な本なので、
どこをやっても、あるいは どこで挫折しても、やったぶんだけの力がつきますが、
『ビジュアル』は繊細に作り上げられた積み重ね式の本なので、
途中で止めると効果が半減以下になってしまいます。
最後まできちんと積み重ねないと意味がありません。

もちろん、どちらも受験生のトップをねらえる本です。
ただ、『解釈教室』のほうが最終的なゴールは高いと思います。
理屈が好きで語彙力も自信がある まどろっこしいのは嫌いというなら、
もちろん『解釈教室』でもいいのですが
『ビジュアル』のほうが万人向けなので、
このスレッドでは『ビジュアル』を中心にお勧めしています。

※『ビジュアル』の勉強の仕方
全訳できれば、全訳したほうが効果があるのは間違いありません。
しかし、時間がかかりますし、挫折しやすいかもしれません。
その際は次のやり方をとってください。

1. 最初に辞書なしでひととおり読む。
2. 次に辞書を使って読む。
(2も、キーワードのみ引くのと全部引くの2回をやる効果的ですが、
しんどかったら1回でかまいません)
3. 辞書を引いてもわからない部分に下線を引いて紙に訳す。
4. 3を解説の全訳と比べる。

ここまでやれば、全訳するのにも効果はひけをとらないはずです

※伊藤メソッドにおける「文型」の考え方
 まずは文型をきちんと覚えることです。まずは解説を追いながら例文を確認し、
その例文のなかだけで、「文型という現象」を確かめることから始めてください。
「現象」というのは、伊藤メソッドだとSVXでSとXの関係がどうなるとき、
XがO(あるいはC)になるのか、
SVXXで2つのXXのあいだにどんな関係があれば、
OO(あるいはOC)になるのか、そこに尽きてくるはずです。

あとは、実際の英文に触れ、動詞のあとをX(あるいはXX)と置き、
上にある考え方を当てはめて読んでいくことを繰り返せばOKです。
そうやって、どんな動詞がどんな文型に使われるのかが、
だんだんと覚えられてくるはずです。
8いいめえる:2001/02/03(土) 09:34
レス9
● 学習効果を高める方法/音読の注意点
※学習効果を高める方法
学力の向上には3ヶ月、おそければ6ヶ月くらいかかるが普通だと言われています。
もちろん「知識問題」なら覚えるだけで解けるようになりますが
それ以外の長文読解などの力をつけるには本格的に勉強をはじめて
やはり3ヶ月くらいはかかるものだと考えてください。

なぜそうなるかというと、「わかる」には2段階あるからです。
まず、「知る」段階。本や授業で解説を受けて「なるほど」と思うことです。
そして、次がその知識が「身につく」段階になります。

「身につく」とは、たとえば英文を読んでいるうちに、前に本や授業でやったことが
「あ、そうか! こうやればいいのか!」と言葉の理解を超えたところで
理解できることです。この段階を経てやっと学力は向上します。

これはまさにひらめきと言うべきモノで
「!」としか表現できません。自転車に乗れる、泳げるなどのことに
近いと考えてください。自転車に乗れないのと乗れるのときの大きなカベがあり
それを1回乗り越えれば、たとえ十年自転車に乗っていなくても
乗ってみたらやっぱり乗れた、そういう身につき方のことです。

このレベルの「!」の理解を得るには、結局、問題演習で繰り返すしか手がありません。
ではどうしたら、「!」までの期間を縮めることがデキルでしょうか。
理解のための学習のあと、すぐに問題演習を大量にやることです。
不定詞の3つの用法について理屈を覚えたら、
不定詞の3つの用法についての例文を2@`30個程度問題を20問以上、
まとめて読み、問題を解いてみてください(数は一例です)。
理屈(=解説を読むこと)と演習(=例文と問題演習)の割合が
だいたい3:7から4:6くらいになるのと理想的です。

なお、伊藤メソッドで勉強するつもりであれば
たとえ地方で、通っている学校が進学校でなくとも
英語では東大京大の医学部レベルまでの対応はじゅうぶん可能です。
習得に仕方にも一貫性がありますので、レベル別に現時点の実力に応じて本が選べます。

ただし、伊藤先生の本、レファレンス用の文法書、学習辞書
月1回程度の模擬試験(河合塾がベストか)、わからないところを質問できる人
の5つは必ずそろえるようにしてください。
コツは「全国のなかの自分」をつねに意識することです。

※音読の方法
まず1つには、意味の切れ目でひと呼吸置くことです。
うまくいかない場合は、音読する前に自分で意味のカタマリごとにスラッシュを入れ
そこでひと呼吸置くようにしてみてください。
最終的にはスラッシュがなくても自分でポーズがとれることが目標です。

次に、単語1つ1つのアクセントは正確にとれているでしょうか。
それぞれの単語のアクセントがなく平板に読んでしまうと
うまく読めないことが多いので、アクセントはきちんと調べるようにしましょう。

そして、強く読む単語と弱く読む単語の強弱にも注意してください。
前に情報がなく初めて出てくる情報の単語は強く読みます。
冠詞や前置詞などのいわゆる機能語は弱く読まれます。

それとリエゾン(音がつながる現象)の問題もありますが
これは最初はそれほど注意しなくても良いでしょう。
(リエゾンを意識すると意味をとるのがおろさかになるおそれがある)
むしろ、ごまかしなく1つ1つのアクセントをきちんと読み
アタマから意味のカタマリごとに理解しながら読むことが大事です。

あとは繰り返しです。