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一方、歴史教科書問題や小泉純一郎首相の靖国神社参拝をめぐっては、韓国側
が「日本人の優越感の表れとみる人もいる」「タカ派の小泉首相が高い人気を維持
していることが、懸念される」と指摘。こうした政治的緊張を背景に、韓国では
「文化交流が、文化に名を借りた植民地化を招くのでは」との警戒論が浮上して
いることも紹介された。
釜山日報の金雅暎記者は「文化と政治は切り離すべきだが、それを可能にする
だけの交流の土台がもろい。歴史認識の溝など、根本的な問題を解決するのが
不可欠だ」と強調。新潟日報の高内小百合記者は「見解の相違はどうしても出る
だろう。今はその溝を埋め、お互いのことを考えるよいチャンスだ」と述べた。
交流促進に向けた地方紙の役割についての発言も相次いだ。「文化交流の継続
に積極的に関与していくことが、双方にある認識のギャップ解消につながる」
(橋本和之・静岡新聞記者)「交流の中止を大々的に伝えるよりも、交流の効果
や必要性を訴える報道が重要」(宋延淳・大田日報記者)などの意見が出された。
来年のフォーラムは、韓国で開かれる予定。
ttp://jyoho.kahoku.co.jp/news/2001/09/20010927j_08.htm