3.光通信の基本技術
1950年代に、光通信の可能性を真剣に考えたのは、世界でも西澤を含め数人であろう。 光通信をするには、発光素子,受光素子,伝送経路の3要素が必要である。 この3要素に必要な基本技術を、西澤は1950年代に全て考案している。
受光素子としては、先ほど説明したPiNダイオードが使える。発光素子としては PN接合を使って、半導体表面で反射させる基本技術を考案(現在のものはほとんど この方式)。そして、伝送経路にはガラスファイバーを使うというアイデアも 西澤である。 しかし、当時の日本の学会,工業会では全く相手にしてもらえなかった。
そのため、応用研究ができず、アメリカが先に実用化してしまった。 それを見て、日本があわてたという話が伝わっている。
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