源氏物語

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<弘徽殿女御の怒り>
ジャニー院(=桐壷院。退位した桐壷帝)がお隠れになり、その一周忌にマッチ中宮(=藤壺中宮)が
落髪されました。ヒガシ源氏(=光源氏)は落胆します。
国母・BIGトシ女御(=弘徽殿女御)は坂本帝(=朱雀帝)をあやつり、思うままに政治を動かします。
気も体も弱い坂本帝はBIGトシ女御に逆らうことができません。
そんな逆風の中でも、ヒガシ源氏は番長月夜(=朧月夜)との密会を重ねます。
坂本帝は番長月夜を寵愛していましたが、ヒガシ源氏との仲をとがめることができません。
ある雷雨の夜、番長月夜の部屋から帰り損ねたヒガシ源氏はとうとう見つかってしまいます。
それを知ったBIGトシ女御は烈火のごとく怒ります。
「私の息子は帝といえども、皆から軽んじられてばかり! 番長月夜も番長月夜です。
ヒガシ源氏とのスキャンダルがもとで、女御にもなれずに女官として宮仕えをするはめになり、
可哀相に思って私がひきたててあげていたのに、こっそりヒガシ源氏になびいていたですって!!」
怒り狂ったBIGトシ女御は、ヒガシ源氏を落とし入れようとあれこれ画策されるのでした。
〜須磨の巻〜
ヒガシ源氏(=光源氏)はBIGトシ女御(=弘徽殿女御)の怒りを避けるため、須磨退去を決意します。
いつもは気丈な番長月夜(=朧月夜)も今回のスキャンダルには凹みがちです。
そんな派手なスキャンダルを起こされても、坂本帝(=朱雀帝)の番長月夜への寵愛は変わりません。
坂本帝は番長女御の前で嘆きます。
「『ヒガシ源氏を重んじるように』というジャニーさん(=桐壷院)の遺言に叛いてしまった。
ヒガシ君がいないと寂しいね。ねぇ、もし俺が死んだら、お前はどう思う? きっと、ヒガシ君と
生き別れた今ほど悲しんではくれないんだろうね。(涙)」
番長月夜は坂本帝の前でうなだれてはいるものの、心の中では「帝は優しいけど、やっぱヒガシ源氏の方が
かっこいいんだよな〜」などとと恐れ多いことを考えているのでした。

芸能界(=宮中)では、皆がBIGトシ女御を恐れています。
そんな中、錦中将(=頭中将。現在は宰相中将)は世間の声望も重くていらっしゃったのですが、
「ヒガシがいないとつまらん!」と思っておいででした。そしてとうとう、「事務所(=右大臣家)に
睨まれたってかまうもんか!」と須磨のヒガシ源氏をたずねます。
そして、須磨で一日を過ごされた後、風のように帰京なさったのでした。