●●●三人の囚人●●●

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356ティンポティーチャー
しつこいようだけど>>1の解釈を・・

この問題の疑問点は「質問の前と後で確率が変わっているのではないか?」ということである
これをはっきりさせる為には質問前と質問後のマーク(自分)の思考を検証すればよい
そしてもし質問前と質問後で同じ思考しか出来ないのであれば、それは質問(情報)が
無意味であったと判断出来る

前置きが長くなったけど次から具体的な説明をしてみる
357ティンポティーチャー:2001/08/11(土) 01:41 ID:???
さて>>74に代表されるように「質問後は確率1/2」と感じるのはだいたい次のような思考の結果だと思われる

質問前「囚人が3人で死刑になるのが2人。よって俺が助かる確率は1/3か」
質問後「質問によってルークの死刑は決定だ! てことはルークはもう除いて
    いいから、囚人が二人(俺とカール)で死刑になるのが一人。よって
    俺が助かる確率は1/2になった!」

ここで注目するのは質問後のマークの思考。これがくせものである
ぱっと見た感じだと質問後は確率を算出する為の情報が増えたように思える。
しかし実は次の二つのことが言える
1・質問後の考え方(確率=1/2)は『質問前でも出せる』
2・つまりマークは『確率を算出していない』

この問題の本質はこの2の方にある
マークが出した1/2という数字は確率ではない

これを次のカキコで具体例を出しながら説明しよう
358ティンポティーチャー:2001/08/11(土) 01:54 ID:???
マークが質問後に得た1/2という数字。これは前述のように質問前でも導ける。
それは以下のような手順

「囚人が3人で死刑になるのが2人か・・ てことは俺が死刑になろうとなるまいと
 必ず俺以外の一人で死刑になる奴がいるわけだ。仮にその必ず死刑になる俺以外の
 奴を「A」としてみよう。そうすると3人の囚人ってのは「俺、A、もう一人」で
 そのうちAは死刑確定だから「俺、もう一人」でどっちかが死刑か・・ すると俺
 が助かる確率は1/2か! なんだ結局二つに一つだったのか。」

と、こんな感じ。ここで元々の問題におけるマークが看守に聞いた質問を考えてみると
「看守さん、Aの名前を教えてくれ」となる。つまりもう死刑確定とした人物の固有名詞
を聞いたにすぎない。
これが>>357の1個目で言っている『質問前でも出せる』の意味

次は>>357の2個目を考えてみよう
359ティンポティーチャー:2001/08/11(土) 02:22 ID:???
>>358でほとんど話のポイントはわかったと思うけど、もう一回囚人の話を考えてみよう
ただし今度は囚人が10人で死刑になるのは9人とする。
さてこのとき自分が助かる確率は? ・・・もちろん1/10である。
しかし>>358と同様に考えて、やっぱり『助かる確率は1/2』と出来る

「囚人が10で死刑になるのが9人か・・・ てことは俺が死刑になろうとなるまいと
 必ず俺以外の8人で死刑になる奴らがいるわけだ。そうするとその8人は死刑確定
 なんだから初めから除いて残りは「俺、もう一人」でそのうち死刑になるのが一人
 だから俺が助かる確率は1/2か!」

と、なる・・・
つまりマークの考え方では囚人X人(えっくすにん)で死刑になるのがX-1人(えっくすひくいちにん)
だったら常に助かる確率は1/2になってしまう。が、これは明らかにおかしい。
本来確率は全体の中で起こる出来事を考えて(今の場合は全体=3人の囚人、出来事=死刑になる)
その全体を分母にもってくるわけだが、マークは分母である全体をいじってしまった(減らしてしまった)
ので元々問題にしていた確率とは直接関係の無い数字が出て来てしまったわけである。
ちなみに図でいうと下のような感じ

@本来
俺・・・・・?   
もう一人・・?     確率は3分の〜
A・・・・・死刑

@マーク
俺・・・・・?   
もう一人・・?      確率は2分の〜
========================
A・・・・・死刑     こっちは無視

どっちも同じ状況なのにマークは下のように捉えてしまった