82 :
名前を呼んで:
「・・・ハァ、ハァ・・・ちゅっ」
「うっ、うぁっ・・・はぁっ」
ふたりの息は荒い。
人影が、秋俊のベッドの上でもつれ合っている。
秋俊を押し倒すように馬乗りになっているのは・・・・めぐ姉?
「・・っふ、かたぁい。
秋俊ちゃん、どうしてこんなにカタいの?ダメだって言ったでしょ?」
囁きは掠れ声だ。
しなやかに伸びた五本の指は、秋俊をしっかりと掴んでいる。
あふれる蜜を先端になすりつけるようにして、何度も自分自身の
上を滑らせる。
「めっ、めぐおねーちゃん、もう、許して・・・うぁっ」
「だぁめ。ちゃんと最後までするんだからね。」
雰囲気に呑まれ、めぐ姉たんを前にした秋俊の言葉遣いは
子供の頃のものに戻っていた。
83 :
名前を呼んで:2001/07/14(土) 18:49 ID:l0v1sn7c
ズッ、・・ズブプッ!
秋俊はゆっくりと、確実に飲みこまれてゆく。
「っは、はいったぁ。秋俊ちゃんのが、・・・ずぷーって・・あはぁ。
あのちっちゃかった秋俊ちゃんが、こっこんなに・・・あうぅっ」
「あっ、めっ、めぐおねーちゃん!」
耐えきれず、反射的にめぐ姉に抱きついてしまう。
そのせいで結合はいっそう深くなってしまい、押し寄せる波に小刻みに
震えながら、必死で耐えるしかなかった。
なにが、どうなってるんだ。
あこがれのヒーローだっためぐおねーちゃんと、俺は、なにをしてるんだ?
ダメだ、なにも考えられない!
一体、どうしてこんなことになったんだっけ・・・。
頭の片隅に残った奇妙に醒めた部分が、その言葉を何度も繰り返していた。
(つづく)