ロリータ総合スレッド

このエントリーをはてなブックマークに追加
797名無したちの午後
今日の帰り道のことだった。
駅から出て薄暗い自転車置き場へ行くと、俺の自転車が巻き添えで横倒しになっていた。
問題無さそうだったが、どうもライトがつかなくなっていた。参ったな。
それでも今日の帰り道は軽やかだった。
ついに俺的期待の新作、純愛が〜るを手に入れたからだ。
これからの法改正でこのソフトは入手困難になることを見越して二本買った。
Fifth-Twinでさえ一本しか買わなかったこの俺が。

狭い道を、鼻歌混じりでペダルを漕いでいると、向かいから自転車がやってきた。

・・・不味いな、お巡りじゃねぇか。
無灯火だと止められっちまうじゃねぇか!
ここで尋問されたらあいたんにあえる時間が遠のいてしまう、ハァハァ(;´Д`)。

平静を装ったつもりだったが、そんなことを脳内で考えちまったのが運の尽きだった。
思わず俺は、あいた〜んハァハァとお巡りの前で叫んぢまったのさ。
798名無したちの午後:2001/06/22(金) 22:14 ID:YSFXlsnY
自転車漕いでいたお巡りは、急にブレーキをかけて俺に声をかけてきやがった。
曰く、ライトどうしたんですか? 点灯してないみたいですが。お決まりの文句だ。

どうも接触が悪いみたいなんですよね、と俺は言う。本当は何でつかないのか知らない。
そんなの薄暗い夜道で確かめる暇があるか。あいたんが俺を待っているんだ。

お巡りは懐中電灯を自転車のフレームに照らし、防犯登録番号を改めた。
ちょっと盗難車じゃないかどうか確認させて貰ってもよろしいですかね?
これまたお決まりの文句だ。

ヘタに煽ると拙い。俺はそのまだ若い、真面目そうな警官の言う通りにして待つ。

すると突然横からクラクションが鳴った。ここは民家の前だったのだ。
車を出そうとしたオヤジがエンジンかける前に鳴らしやがったみたいだった。
俺はその音にビビって自転車を倒してしまった。

その勢いで籠に入れて置いた鞄が倒れて、中身が飛び出しちまった。
シャネルの手帳、ベルサーチの折り畳み傘、メルクールのひげ剃り・・・
そして、俺の大事なソフト二本も。
袋から飛び出して見えたあいたんの可愛い顔が諸行無常に思えた。
799名無したちの午後:2001/06/22(金) 22:14 ID:YSFXlsnY
俺は急いでソフトを拾おうとしたが、お巡りが俺より早くソフトを拾ってしまった。
お巡りはソフトを改めてしげしげと見つめる。

えーと、これは何ですか? とお巡りは訊く。
俺は一瞬返答に窮したが、成人向けゲームだ、と一言で答えた。
---この表に描かれてる女の子、何歳なんですか?
---設定では18歳以上ってことになってる
---四等身でも?
---そうだ
---スモック着ていても?
---もちろん
---あなたが作ったんですか?
---違う、俺は買っただけだ
---すると、どこがこういうの作っているんですか?
---パッケージ裏の下の方を見てくれ
---なんで二つあるんですか?
---保存用にもう一つ買ったんだ
---・・・一つ譲ってくれませんか?
その言葉に俺は唖然とした。
---何なら派出所に来ますか?
---・・・金は出すんだろうな
---いくらで買ったんです?
---7000円くらいだ
お巡りは財布から千円札を七枚取り出して俺に突きつけた。
800名無したちの午後:2001/06/22(金) 22:15 ID:YSFXlsnY
---これでこのソフトは私のモノです
そういうなりお巡りは自転車の後ろの箱に「純愛が〜る」をしまい込んだ。

お巡りさん!そろそろどいてくれないか!?
家のオヤジが車を出そうとしているのを忘れていた。
俺は散らばった荷物をかき集め、自転車をどかした。
車が出ていったあと、奇妙な静寂が辺りを包んだ。

---えーと、それでは、お仕事お疲れさまでした
お巡りはいきなりそういうなり自転車を漕いで、夜道の向こうに消えていった。
おいおい、盗難車かどうかの確認はどうなったんだ・・・?

おっと、いかんいかん、あいたんが俺を待っている、急いで帰らねば。
俺はすぐに自転車を漕いで家についた・・・

数日後、派出所の前を通った時のこと、

あいた〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん、ハァハァ(;´Д`)