千葉市長選・千葉県知事選(パート3)

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282無党派さん
木更津の様子1

はじめに

その判断は主観的なものにならざるを得ないが、自分が特に
強く感じた候補者たちの言動を中心に書いた。
出来うるかぎりの配慮をしたつもりだが、自分のとったメモ
から起こしているため、言い回しやニュアンスの違いはもち
ろん、内容の誤りもあるかもしれない。
誤っている点があれば指摘されたい。

千葉県知事選合同個人演説会@かずさアカデミアホール(木更津市)
3月17日(土) 18:30〜20:30

プログラムは以下の通り。

・開会宣言(主催者挨拶・ルール説明など)
・自由演説(各候補者の持ち時間7分)
・共通質問
1. 立候補に至ったいきさつ(各候補者の持ち時間2分)
2. 沼田県政の新三角構想の評価と今後の考え方(各候補者
の持ち時間3分)
3. 自分が意識する他の候補者に対する批判と批判された候
補者の反論(批判1分/反論1分)
・会場から質問の受け付け(質問30秒/回答1分30秒)
・候補者メッセージ(投票依頼などの自由発言、各候補者の
持ち時間2分)
283無党派さん:2001/03/18(日) 08:03
木更津の様子2

・開会宣言(主催者挨拶・ルール説明など)

席を埋めたのはホールの前から1/3程度までで、集まった聴衆
は発表によれば200人。
30分前にホールに着いたときには数人しかおらず非常に閑散と
した雰囲気で集まりの悪さに大変驚かされたが、直前になって
かなり増えたようだ。

席順は左から河野・堂本・岩瀬・門田・若井の順。

「共産党ではございません!」(河野氏の言葉)
冒頭の紹介で、コーディネーターが河野氏のことを「共産党推
薦の」とうっかり紹介してしまい、即座に氏がそれを否定、陳
謝して訂正するという場面があった。氏の表情には強い不快感
が表れていた。
#このような場でのこのようなミスは、どんなにささいなもの
であってもその公正性を考えれば許されるものではない。(正
しくは「明るい民主県政をつくる会」推薦である)

堂本氏は会場への到着が遅れ、遅着するまでは勝手連で県議の
岩橋百合氏(市民ネットワーク)が代理を務めていた。

また岩瀬氏は八日市場市で選挙運動中であり、選挙事務長の秋
葉哲氏が代理を務めた。
284無党派さん:2001/03/18(日) 08:09
木更津の様子3

・自由演説(各候補者の持ち時間7分)

各候補者の基本政策について取り立てて書くことはないが、気
になったことを記す。

「恐縮でございます」(岩瀬氏の代理人の言葉)
岩瀬氏の代理は氏の用意した文章を代読するという形をとった
が、規定の7分の枠に収まりきれなかった。半分とはいわない
までもかなりの分量を残していたようである。
#それなりに早口であったので、事前の準備に問題があったの
ではないだろうか。

遅れた堂本氏の自由演説は到着を待って行われることにされた。
(実際には共通質問の2.の途中に到着し、そこで自由演説が行
われた)

堂本氏はこれまでと同様に、公約をするのではなく県民の意見
を聞きたいとして具体的な政策については明らかにしなかった。

・共通質問

1. 立候補に至ったいきさつ(各候補者の持ち時間2分)

この質問には私に興味があまりなかったため、特にない。

2. 沼田県政の新三角構想の評価と今後の考え方(各候補者の持ち時間3分)

岩瀬氏の代理人は三角構想には是々非々で臨むとし、沼田県政
を評価しつつも距離をとる旨を代読した。(事前に質問の内容
は知らされていた)

門田氏は成田と首都圏第三空港の予定地とされる富津、九十九
里をHSSTでそれぞれ15分で結ぶ構想を示した。

若井氏は「だって羽田の方が便利じゃない」という扇国土交通
大臣の言葉を引用して、それを聞いた時の憤りについて触れ、
翻って20年間の県のアクセス向上についての無策振りを批判し
た。そして成田空港への高速鉄道(おそらく北総公団線の延伸
のことと思われる)とアクアラインの無料化についても言及した。
285無党派さん:2001/03/18(日) 08:13
木更津の様子3.5

2. 沼田県政の新三角構想の評価と今後の考え方(各候補者の持ち時間3分)

岩瀬氏の代理人は三角構想には是々非々で臨むとし、沼田県政
を評価しつつも距離をとる旨を代読した。(事前に質問の内容
は知らされていた)

門田氏は成田と首都圏第三空港の予定地とされる富津、九十九
里をHSSTでそれぞれ15分で結ぶ構想を示した。

若井氏は「だって羽田の方が便利じゃない」という扇国土交通
大臣の言葉を引用して、それを聞いた時の憤りについて触れ、
翻って20年間の県のアクセス向上についての無策振りを批判し
た。
そして成田空港への高速鉄道(おそらく北総公団線の延伸のこ
とと思われる)とアクアラインの無料化についても言及した。
286無党派さん:2001/03/18(日) 08:16
木更津の様子4

3. 自分が意識する他の候補者に対する批判と批判された候補者の反論(批判1分/反論1分)

門田氏から堂本氏へ
Q:(批判は性格的に不得意と前置きして)女性は600万県民
の半分である300万人もいるのに、なぜもっと若い女性が出馬
するようにしなかったのか?
A:出馬は県民によって要請されたものである。
#門田氏の質問の核心は堂本氏の高齢批判なのだが、堂本氏を
選んだのは市民ネットワークであり(その点に関しては直前の
「立候補に至ったいきさつ」で述べられている)、本人が望ん
で手を挙げたわけではないので、この質問を彼女にするのはお
門違いというべきだ。高齢批判を行うならばより直接的に、当
選した場合に2期目を行うつもりであるのか、またその場合堂
本氏は何歳になるのかなどと正面から質さなければならない。

若井氏から堂本氏へ
Q:(批判については放棄した上で)千葉人気質(かたぎ)と
は何か? また木更津のある”上総”で一番好きな場所はどこか?
A:千葉人気質とはやさしい、気風(きっぷ)がいいということ。
好きなところはやはり祖母のふる里である松尾が好きだ。
287無党派さん:2001/03/18(日) 08:26
木更津の様子5

河野氏から岩瀬氏へ
Q:開発継続と財政について。管理教育と日の丸・君が代問題他。
A:(自身地方議会の議員でもあり、代理人なので)「ご返答
は控えさせていただきます」と反論を拒否。
#質問への回答に際して岩瀬氏の代理人が「ただいま共産党の
方から・・・」と言いかけて改めて言い直す場面があった。候補者
紹介のやりとりがあった手前、半ば意図的なものと思われる。

堂本氏から若井氏へ
Q:(批判よりもむしろ議論をしたいと断って質問)朝日新聞
で一般会計予算の30%カットとあったが、どのようにして実現
するのか? また「スリムな県庁」について。
A:新聞の記事は10年で30%カットという意味であり、1年で3%
カットできれば実現可能。職員の人員削減は定年退職などで自
然減に近い形で達成できる。

岩瀬氏の代理人は公正な選挙のため「批判をしない」。

候補者からの質問が一通り終わり、質問を受けることがなかっ
た二人の候補者に対して公平性の観点から、主催者にメールな
どで寄せられた質問をコーディネーターが代わって質した。

河野氏へ質問
Q:政策が共産党のものと変わらないが、自己主張はないのか?
A:支持団体からの意見を自分なりにまとめている。

門田氏へ質問
Q:運動が北部中心であり、売名目的での出馬ではないのか?
A:「教育県千葉」をつくるという政策のためには全県運動で
なければならない。自分自身も船橋市議の任期半ばで辞職して
の出馬であり、売名目的といわれるのは心外だ。
288無党派さん:2001/03/18(日) 08:30
木更津の様子6

・会場から質問の受け付け

質問者:(全候補者への質問)千葉の国際化について。また話
せる外国語は何か?

若井氏:海外都市との姉妹関係締結などの形式的な国際化には
批判的だ。英語とアラビア語、外国ではないが沖縄語。

河野氏:歴史教育を見直すこと。英語。

堂本氏:差別のないこと。とても奥が深いので全てを知り尽く
しているわけではないが英語。またネパール語、チベット語に
ついても勉強した。

岩瀬氏の代理人:本人ではないので分からないが、英語を話し
ているのは見たことがない。

門田氏:青少年の国際交流。英語は苦手だ。

Q:(全候補者への質問)行政のIT化、電子行政の推進が必至
だが、候補者自身はPCを使うことができるか?

堂本氏:(英語についての質問同様に奥が深いことを強調した
上で)eメールを使いこなす程度だ。

岩瀬氏の代理人:本人ではないので分からないが、PCの前に座
っているのを見たことがあるくらいだ。

門田氏:PCを買ったはいいが全く使いこなせていない。

若井氏:WindowsよりもMacの方が好きだ。

河野氏:文章を書く程度だ。

289無党派さん:2001/03/18(日) 08:34
木更津の様子7

その他には「介護に於けるスウェーデン方式とは何か?(堂本候補)」、
「天羽地区水源の産廃処理場設置問題について(全候補者)」、
「小櫃川河口の盤洲干潟保全について(全候補者)」などの
質問があった。

・候補者メッセージ(投票依頼などの自由発言、各候補者の持ち時間2分)

取り立てて書くことはないと思う。
290無党派さん:2001/03/18(日) 08:38
木更津の様子8

・各候補についての感想

河野氏:あまり笑顔は見られず、あるいはあの場に対して不
快感を表していたのかもしれない。
市民診療所の医師というキャリア通りの実直さと政治家とし
ての資質はあると思うものの、年齢を考えると若さが感じら
れなかった。

堂本氏:終始明るい表情を見せていた。
実年齢より特に歳をとっているとも、若いとも見えなかった。
話し方は国会議員だっただけのことがあり他候補をリードしている。
具体的な政策に言及しないのは残念である。

岩瀬氏:合同演説会より先に八日市場での予定が先に入って
いたためこちらを欠席したとのことだが、地方では組織票頼
みなので費用対効果から判断したのだろう。
氏の欠席によって、少なからぬ面白みを欠いたことは事実で
ある。
氏は80市町村を全て巡回するというから、組織固めは事前の
予想に反し上手くいっているのかもしれない。
なお代理人はほとんどが文章の代読なので特に記すこともな
いが、壇上にただ一人の田舎の政治家であった。(世にいう
千葉原人とは彼のような人種であろう)

門田氏:庶民的な感覚の持ち主で、正直ではある。
ただ政治家の資質として一流のものは持っていないように見
受けられる。

若井氏:政見放送の体たらくと比べれば申し分ない内容だっ
た。
本人は支援者に向かって微笑んでいるのかもしれないが、ニ
ヤけているように見えるぎこちない笑い方が気になった。
ややもすると頼りなさげに見えるのが弱点だが、むしろその
点は女性にアピールするかもしれない。
291無党派さん:2001/03/18(日) 08:44
木更津の様子9

その他の感想

何より、人が少なかった。
しかもその半分程度は支援者と見られ、この合同個人演説会で
投票する候補者を決めようという人は少なかったようだ。
やはり新聞以外は事前の宣伝活動が禁じられていることが尾
を引いた格好となった。
時間を厳守する公正な進行など素晴らしい内容だっただけに、
スタッフの熱意が惜しまれる。

ただ「自分が意識する他の候補者に対する批判と批判された
候補者の反論」のコーナーでは多くの候補者が「批判はした
くない」と自粛してしまう場面が見られた。
わが国では未だネガティヴキャンペーンは一般的ではないので、
そのような反応を示したのだろうが、”批判”ではなく”質
疑応答”などと表現を工夫すべきだろう。
また、岩瀬氏を除けば他の候補者はみな挑戦者の立場である
のだから、聖人君子ぶることなく”批判”は大いにやっても
らいたいものだ。

最後に、またこのような機会があれば車で1時間以上かけても
ぜひ参加したいと思ったことを記しておく。