五大メジャーによる音楽ネット配信は、その配信技術において、 米Microsoft Corp.対米RealNetworks, Inc.の構図が鮮明になった。 五大メジャーは音楽ネット配信に関して二つの連合に分かれており、 ソニー・グループの米Sony Music Entertainment社と米Universal Music Group社の連合はMicrosoftと提携することを決めたからだ。 もう一方の連合である、米AOL Time Waner Inc、独Bertelsmann AG、 英EMI Group plcの3社は、RealNetworksと組み、音楽ネット配信会社 「MusicNet」を4月に設立している。
今回、Microsoftと提携するのは、Sony Music Entertainmentと Universal Music Groupの合弁会社「pressplay」。pressplayは、 Microsoftの技術であるWindows Media AudioとWindows Media Digital Right Managementを使う。また、pressplayとMSN Music siteの両方から音楽配信を行なう。 この提携に関し、Universal Music Groupを傘下に持つ仏Vivendi Universal社のChairman兼CEOであるJean-Marie Messier氏は、 「この合意は、Vivendi Universalが取り組んでいるインターネット におけるコンテンツ配信ビジネスのもう1つのステップになる。 pressplayとMicrosoftがチームを組むことを大変喜んでいる。 われわれの最終目標は、様々な配信プラットフォームを介して ユーザにすべての音楽をいつでも届けるようになることだ」と コメントしている。