320 :
名無し象は鼻がウナギだ!:
「もう少し」「もう無くなりました」の「もう」の假名遣に就て。
一般的には「もう」とされるやうですが、
『新明解』の山田忠雄は「まう」を採用してゐます。
また折口信夫も「まう」を用ゐたかと記憶します。
この「まう」説の典據をご存知の方、ご示教賜はれば幸甚です。
321 :
名無し象は鼻がウナギだ!:01/09/08 19:00
age
322 :
名無し象は鼻がウナギだ!:01/09/08 19:33
324 :
名無し象は鼻がウナギだ!:01/09/09 09:30
日本國語大辭典では、假名遣ひは「もう」を採用してゐますが、補注に
「(1)副詞「も」と同語源の語であるが、その成立の前後は不明。
(2)「ロドリゲス日本大文典」には「mo^(←下向きの山形がoの上につき
ます)(マウ) ハヤ」の形が見られる。同義の「ま」「まあ」が転じて
「も」「もう」となったものか。」
と説いてゐます。用例はどうかといふと、室町時代の「史記抄」の「まうか
なわぬぞ」といふ例を出してゐますが、それ以外は「もう」「もふ」などと
なつてゐます。
「もふ」もあるのか…。
何處まで許容なのだらう
>>325 「もふ」は、近代以後いふ「正假名遣ひ」のやうな規範的なものではなく、
江戸時代の文献でさういふ表記をしてゐるのがあるので、辭典ではそのまゝ
を用例として出したまでです。
「過去の文献にある」のを採用すればよいのであれば、江戸時代後期の滑
稽本には「嬉しひ」等の假名遣ひがいくらでも出て來ますが、さういふの
を切り離した形で、平安時代の假名遣ひや語源的考察に基づいて、規範的
な「歴史的假名遣ひ」が作られた譯です。
それを金科玉條とすべきかどうかは、また別の問題ですが(と言ひながら、
正假名遣ひで書かうとしてゐるのは何故ぞ(笑))。
327 :
名無し象は鼻がウナギだ!:01/09/09 22:37
このスレツドおもしろひですね
328 :
名無し象は鼻がウナギだ!:01/09/10 02:55
「おいおい」と云ふ呼びかけの言葉を
「おひおひ」と表記する人がいますね。
誤:いますね
正:ゐますね
>>327 おもしろひ→おもしろい (ネタですか?)
ところで「まう」説の典據とそれを唱へた學者は結局誰だったのだらうか。