>>220続きデス
「アイタタ。」
ゆっくり身を起こそうとする蘭世。
緩んだ丸首のブラウスの奥に無防備な膨らみの谷間が見えてしまう。
俊の中で血が一斉に走り出す。
思考を、理性を揺るがせる。
「…あっ!ゴメンナサイっ!重いで、しょ…。」
慌てて身体を離そうとする蘭世の髪を払うようにして俊は両手を首筋に差し入れる。
蘭世の顔を掲げるように手で挟み、無言で見つめる。
「…真壁くん…。」
切なげに名前を口にしながら、蘭世は改めて目の前の想い人の顔を見返す。
眉の形、鼻の形、頬の線、意外に長い睫毛、瞳の色、その中に映し出される自分の姿、
…唇の形。
胸が高鳴り、愛しさがまた止めど無く溢れ出してくる。
蘭世を支えている手が引き寄せられ、そっと口付けを交わす。
そっと触れるように、そしてもう一度。
少しずつ深まるキスに、俊の胸に乗せられた蘭世の指が小さく俊のTシャツを掴む。
俊は両手を離し、蘭世の背後に回しブラウスの中に侵入させブラジャーのホックを外した。
蘭世がぴくりと反応し離れようとするが唇を合わせたまま身体を反転させ、
蘭世を下にすると俊は舌で蘭世の歯列を辿りそのままゆっくり割り入れた。
口中を蹂躙され蘭世の背に鈍い痺れが走る。
これからの不安からか、閉じられたまま震える蘭世の瞼にそっと口付ける。
蘭世の心が少し落ち着いたのを感じ取ると
俊は再びしどけなく開いたままの蘭世の唇に自らの唇を重ね
今度は前からブラウスの中に手を差し入れ
縛めをとかれた胸の膨らみに指を掛ける。
少しずつ力を加え掴みあげ、起き上がり始めた先端を親指で転がし弄ぶ。
俊は蘭世の表情を覗いつつ、もう一方の手を脚に伸ばし撫で上げながらスカートの中へ進ませて行った。
蘭世の身体が強張る。
(大丈夫。怖くない。大丈夫、真壁くんなのよ?蘭世。平気よ。)
必死に目を閉じて自分に言い聞かせる蘭世の心の中の声が聞えてくる。
俊は手を止め、身体を離した。