ときめきトゥナイトのエロネタを語るスレ Part3

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208ナガーイ
「んん…?」
蘭世はちょっと引っかかった。

「浮気…しててもわかるの?」
「ああ、これは距離は関係ない…」
「…どういうこと?」

「…前から時々あったんだ。
 夜中に突然、体重が軽くなるような…ふわっとしたやさしい気持ちよさが…」

「…まえ?」

「ああ、最初は魔界人に戻って一ヶ月目くらいかな。
 びっくりしたけど、これは江藤だな、って2回目くらいでわかったぜ。
 大体、週に1回くらいだよな…夜中に…」

蘭世は考える。

そのころはまだ自分は俊と一線を越えていない。
なのに伝わる「気持ちいい感覚」。しかも離ればなれ。夜中。

つーと…要するに…。

そう。それはつまり…ひとりで… …ったときの…

ボグゥっ!
悟った瞬間より速く拳が繰り出された。

「真壁君の痴漢!」

「いや、だからそういうのも含めていま正直に謝ったんだって」

「ひ、ひとのプライバシーを覗くなんて最低よっ」

「…俺には隠し事ができないとか、うれしいとか、さっき、ちょろっと言わなかったか…?」

「結婚する前は別よぉーーーーっ」

「おいおい、別に俺はなにも責めてやしないぜ。いまどき女だって当然一人でとか…ブッ」
ピローボム炸裂。

「知らない知らない!バカバカ!真壁君のバカ!エッチスケベマイペット!ピーピングトム!」
(…偉い言われようだ)

さもありなん。愛するにだけ人とはいえ、乙女の最大の地雷ですぜ王子様。
女にはモテても、スケコマシの才能はゼロなのは明らかだ。

自分のベッドに戻ってシーツのテントに閉じこもってしまう蘭世。
出てきそうもない。

     つんづく
209ナガーイ:01/09/08 18:04 ID:HGEGLLnA
「どうしたら許してくれるんだよ…」
「…じゃあ…認めて…」

「ひ、ひとりで慰めてた時だって、わたし…真壁君のことしか考えてなかったわ…」
「わかってる…」

「言葉で…言って…)
心の呟きが聞こえる…。
(わたしは…あなただけのものって…わたし…)

丸い柔らかい、シーツの皮をかぶせた
愛しい物体をを見つめ、意を決して口元を近づける。

「お前は真っ白だよ…俺だけが色を付けたんだ…そして…これからもずっと…もっと…」
「蘭世…お前は…俺だけのものだ…俺以外は絶対に混ぜない…だから…」
声が震えている。

自分のためにプロポーズの時よりも恥ずかしい、似合わないセリフを言ってくれてる。

そんな俊の表情を想像した瞬間、
言葉にならないいとおしさに突き動かされ、身体を翻し
俊の唇を唇で塞ぐ蘭世。

イングランドの夜の静寂に絡み合い溶け合う二人の視線。
もう誰も入り込めない。時の刻みでさえも。
二人の運命はついに魂のレベルで癒着してしまったのだから。



「もっと…気持ちよくしてあげるわ…外側からも…内側からも…」




数秒後、
照れ耐性が決壊し、部屋の隅で別々に悶える二人がいた。
これが若い彼らの偽らざる初夜の実体である。

←to be continued...(真壁俊:照れで再起不能)