ときめきトゥナイトのエロネタを語るスレ Part3

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205ナガーイ
「やっぱり話しておくか…」
「…?」
初夜のピロートークにしてはぶっきらぼうな声。
仕方がない。それが俊だ。蘭世はそういう俊も好きだ(なんでもいいのだが)。

しかしそれでも今日はちょっとおかしい。なにかをうち明けるかのような顔だ。
「どうも…その…」
「なあに?真壁君」
目を正面から覗かれて少し視線を反らす俊。

「お前が…その…気持ちいいと… 俺も…その…」
その言葉の途中でポワーーっと赤くなる蘭世。
「や、やだ…真壁君たら…そ、そりゃ二人いっしょに高めあう精神がこういう事は重要って
 虎の巻にも書いてあったけど…そんなこと改めて言われても…あのほれこりゃ」
「いや、そうじゃねえ。(なんだよ虎の巻って…)」

咳払いを一つして言い直す俊。
「お前が…俺の夢の中にやたらと入ったりしたからか…
 あるいは俺がお前の思考を頻繁に読みすぎたりしたからか…」
「…うん」
「どうも…その…お前が気持ちいいと…
 直接『その感覚』が俺の精神に伝わってきてしまうようだ…」
「!?」
「積極的に読んだりはしてないのに、流れ込んできてしまう
 言葉とは別種のテレパシーなんだ。熱い感覚が身体のどこかを押すんだ。ググ…ってな。」

沈黙数秒

「は、恥かしいいいーーー」
蘭世は枕をかき抱いて丸まってしまった。
そりゃそうだ。気持ちよがってるのが実況生中継なのでは…。
「わるい…。わざとじゃないんだが…」
「当然、お前以外のヤツのは伝わってこないし、積極的に読むなんて事ぁ…しない…」
「でも…隠しきれる事でもないし…早めにうち明けさせてもらった…」
蘭世の唸りが止まる。
「そ、それって迷惑?」
少し考えて横を向く俊。
「…いや…むしろ…」
「時々聞こえてくる言葉が…」
(真壁君…愛しています…あなたと融けて…混ざれるなら…)
フラッシュバックのように俊の脳裏に浮かぶ大量の蘭世のイメージ。
「迷惑じゃないことは…間違いない…」
          つンづく
206ナガーイ:01/09/08 17:59 ID:HGEGLLnA
「…迷惑じゃないことは…間違いない…。
 痛かったり苦しかったりは、強制的には来ないし。
 ただ、心が高まるとどうやら強く干渉するようだ     …ってどうした…?」

蘭世は俊の胸元に黒い小さな頭を預ける。
「うれしい…蘭世は…真壁君に隠し事なんてしたくないって心底おもって…います…」
「わたし…心の中の全てまで…あなたの前では裸になれるのね…」
その漆黒の河に唇を埋める俊。
「いままで黙ってて…わるい…」
「いいの…謝るようなことじゃないわ…
 むしろ…好きな人に自分の気持ちが直に伝わるなんて…わたし…幸せすぎる…」
少しの逡巡の後…苦笑いと共に俊のいらえ。
「ああ、俺たちだけの絆だ…」

ぱあああああ
いきなり雰囲気が変わる。蘭世暴走モード。

「も、もう一回言って!言って言って!」
落差に怯む俊。
「お前、目がヨーコ犬になってるぞ!」
「いひゃーーーん。幸せーーーー!」
再び丸まり、湯船に浮かべるゼンマイ式のアヒルのように足をバタつかせる蘭世。
これが蘭世の幸せのかたちなんだとすると、今後の俺のペースって…。と思ってしまう俊。

「ふん。お前が浮気しててもリアルタイムでバレるってことだぞ」
照れ隠しの末に捨てぜりふを吐く。
「なっ。私は一生そんなことしません〜!」
途端にふくれっ面で俊を睨む蘭世。



プっ…
ハハ…フフフ。
子供のように笑いを交わす二人。

らしい、
そう。端から見たら、とても二人らしい初夜。

しかし…

「ん…?」
          つんづく