篠原千絵ってどうですか?

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424華と夢魔
「海闇」の始めくらいから篠原作品を読み始めました。それからずっと篠原作品を
読みつづけています。
絵はうまいし、話の盛り上げ方もうまいと思っているのですが、話が詰めが甘くなる
のを残念に思っています。
「闇パ」「海闇」まではそれほど目立っていないのですが、「蒼封」あたりが顕著
だったと思います。
あの「生態系論」に関しては、高雄の目の前に立ってやって、「それは違ーう!!」
と叫びたくなるくらい、違和感を覚えました。設定的に考えて絶対変です。
あの唐突に出てきた、鬼の「生態系ピラミッド頂点説」は。
素人考えでも、どう考えても鬼は人間の亜種・変種で、とても地球上全てに分布して
いる人類を捕食する立場に立てるだけの生命力はないように思えました。
(根拠・人間が鬼に変質する、過去現在を含め、日本にしか分布していない、富士地下
でしか繁殖できない等)
鬼達の存在意義の根幹となる設定だっただけに、「お約束、お約束」と見過ごすことも
出来ずに、違和感でジンマシン出そうでした。
絵とストーリー構成力は、抜群の作家さんだけに惜しまれてなりません。
425華と夢魔:2001/01/02(火) 17:07
「天河」でも、話の詰めの甘さというか、設定の甘さがちらほらあります。
「蒼封」の時ほどではないですが、やっぱり気になって仕方ないです。
(ユーリが結構苦労せずに保護者・カイルを獲得したこと。戦争に
出ているのに、ユーリに人を傷つけること、人を殺すことに対する葛藤
の描写がほとんど皆無。ナキアの魔術は非常に便利だけど、それなら
もっと多用して、それこそヒッタイト宮廷の実力者全員に飲ませて、
宮廷を乗っ取ってしまえばいい。できないのなら、それに関して、多用
すると体に負荷がかかる、宮廷人のほとんどは魔術を嗜んでいて耐性が
あるから効き目がない等々、制限に関する設定を作って、それの描写が
欲しかった等)
面白いのに〜面白いのに〜でもこう言うところが気になって仕方ないです。
重箱つつきな私…。
426華と夢魔:2001/01/02(火) 17:31
ノベルズの作家さんで小野不由美先生という方がいらっしゃいます。
わざとじゃないんでしょうが、結構、篠原先生と作品の内容がかぶって
いるような気がするんですよ。パクリじゃないです。そこまでは似てないと思います。
「十二国」シリーズの「月の影 影の海」や「風の万里 黎明の空」などは
「異世界に迷い込み、そして人の上にたち活躍する現代少女」というキーワードで
結ばれますし(ガイシュツですが、「王家」「天河」パクリ論争は、私パクリ否定派です
「異世界転落もの」というジャンルで「十二国」やこれらを括れると思いますので)
あと「屍鬼」というホラー物では「特殊な保菌者からウイルスをうつされ、人々が支配され
操られる」「かつて人だったものが人を襲う」というキーワードで「海闇」「蒼封」につなげ
られます。
こういうのを読んでいるので、↑上記に書いたようなことが気になるんですよね…。
小野不由美先生は、話の詰め方すごいですから。情け容赦ないですね。「異世界転落もの」とか
でも、話の半分以上が過ぎるまで、保護者が確保できずに、異世界をさまよってましたから。
でも、これは書き下ろし小説だからできる芸当だと自分でもわかってます。隔週連載の少女漫画では
読んでる読者が辛くて、即、打ちきり決定でしょう、こういう展開だと。