「思わぬ合戦に発展!?」
今年「天下統一3」を発売したシステムソフト社が、現在メールの受付を
拒否していることがわかった。
同社メールアドレスには連日商品の返品・交換を要求する問い合わせが
相次ぎ、メールサーバーが故障するなど業務に支障をきたした為という。
同社によれば「当製品に関しては、初期出荷したものに若干の不具合が
あったが、当社のHP(ホームページ)に修正パッチを掲載するなどの対応
をとっており、問い合わせにあるようなクリアーが出来ないようなバグ
はない」とのこと。
またこのようなメールが殺到した理由について「2ちゃんねるなどの
掲示板(インターネット上の討論場)などにおいて、一部当製品について
の悪質な書き込みがあり、その影響もあるのではないか」としている。
2ちゃんねるはバスジャック事件の犯人である少年が書き込みをしてい
たことでも有名。常時2万人を超えるアクセスがある人気サイトだが、
匿名性を利用して悪質な書き込みをする者も数多いという。
また2ちゃんねるにくわしい関係者は「確かにそういった側面
はあるが、同時に購買者の本音の声が聞ける場所でもあり、
いやがらせであると断定するのはおかしいのではないか」と
反論。
戦国時代を舞台としたゲームではコーエー社の「信長の野望」
と並び、マニアたちから評価の高い「天下統一」シリーズだけ
に、大きな波紋を呼んでいる。
一部ではマニア向けにしすぎたために、ゲームが難しくなり
処理も膨大になったために不具合が多いという意見も挙がって
おり、論争は思わぬ「合戦」に発展してしまいそうだ。
なお、今後の対応については「メールサーバーが安定し次第
通常通り問い合わせには応じます」とのこと。問題となって
いる不具合については「バグはないと断言できますが、ゲーム
性向上の為にパッチは随時掲載を続けます」ということで、
ユーザーはひとまず安心といったところだろう。
ゲームの不具合問題は他社にとっても頭の痛いところであり、
システムソフト社も対応に四苦八苦しているものと推察される。