UO揉め事スレッド! (第5部)

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625名無しさんの野望
そりゃ「楽しい」てのは大事だよ。それがなかったらこんな混沌とした世界で生きることに何の意味がある?
僕だってBritanniaで暮らしていると楽しいと思うことが沢山ある。宴の席で見つけた女の子に話しかけているときなんか最高に楽し・・・コホン、僕の歌を聴いて皆が喜んでくれたときなんか最高に楽しいよ。
でもね、時々無いか?本当にあった目の前の場面に「猛烈に感動する」って事が。
なに?全然ない?あんたはこの世界の新入りか?それとも老いぼれて昔の感動を忘れちまったのか?
僕の体験の中では例えばこんな事があった。これは歌い手の役得だから誰もが同じ経験が出来るって訳じゃないから最初に出す例としてはフェアじゃないかも知れないけどね。
ある日、一通の手紙を受け取ったんだ。差出人の名は、当時Asukaを恐怖の底に陥れていた、あるPKギルドのエースだった。
「Fringeの歌が聴きたい。俺達は街には出て行けないからこちらに来て歌ってくれないか?」
手紙を持っている手が震えたよ。話を聞いたVesperの友達にも茶化す奴はいなかった。僕との今生の別れを悲しんでいる失敬な奴は居たけどね・・・
当日、町中のとある場所で待ち合わせをした。
・・・来たよ。いかにもIncognitoしてる怪しい名前の男が。てっきり僕に手紙をくれたエースが来てくれるのかと思っていたが迎えに来てくれたのはなんとギルドマスターだった。
初対面だが無意味な美辞麗句は無い。一言
「すまないが何度か移動してもらう。Recallプレキャストしてくれ」
彼の一瞬見せるRuneに従い、町中の何気ない店の奥の部屋や賑わう銀行前など何度かRecallした最後に着いたのは、骨や蜘蛛の巣の散らばった人気のない地下洞窟だった。
続々現れるRedName.しまいには視界中真っ赤な名前だらけだ。中には青い名前の一見おとなしそうな人もいる。しかし安心できようはずがない。普通に見える彼らはある意味PKより恐ろしいFlagPKだからだ。
そうそう、たった一人だけ本物のカタギの女の子がいた。彼女は街じゃ良い意味で有名な女の子なんだけれど、恋人がメンバーにいたんだね。おそらく恋人に誘われてのお忍びの参加だ。彼女はあまり気にしていなかったようだけど僕に手紙をくれたエースがこのことをとても気にしていて、彼女のことだけは内緒にしといてくれと言われた。ダンジョンで会う時とは全く違う彼らの態度をちらっと見たよ。
初めてみるこれだけのRedNameに焦らなかったとは言わない。けれど彼らは決して僕を怖がらせる態度はとらなかった。いそいそと椅子を並べる奴、チップを徴収して回る奴、「なに!そんなに渡すのか!」と驚く奴(これは違うか)。
歌が始まってからは彼らは大喜びだ。一曲終わる毎の大歓声。「つぎはあれやってくれ!」とたて続けのリクエスト。ただ、最後に歌った皆で踊る歌では興奮しすぎたメンバー達が暴れ回ってものすごいことになったけれどね。。。
コンサートが終わった後は皆に取り囲まれて祝福され、持ちきれないほどのプレゼントをもらった。金銀財宝や彼らの独自センスのグッズとか。本当に持ちきれなかったので、なんと街までFPK達が一緒にプレゼント運んでくれたのさ!
銀行前じゃ、そこにいた人たちは皆うしろずさって遠巻きに見ていたけれど、見送りに来てくれた彼らはとても礼儀正しくお礼を言って去っていった。
626名無しさんの野望:2001/03/26(月) 23:15
最後の一言は「素敵な時間をありがとう。でもいつかダンジョンで会ったら逃げてくれよな」だったかな。
今じゃそのギルドも見なくなって久しいけれど、あの時の感動は今でもよく覚えているよ。
ただ誤解しないで欲しいのは「彼らがPKなのにきちんと歌を聴いてくれた」ことに感動しているんじゃない。感動したのは「彼らがそのプレイスタイルを崩さないまま最大限に僕をもてなしてくれた」ってことだ。
彼らはRolePlayをしている意識があるか?きっと答えはNoだ。多分彼らはこう言うんじゃないかな
「RolePlay?何のことだ?俺達はFringeの歌を聴きたかっただけだ。それを叶えるにはああするしかないじゃないか」
ああするしかない・・・礼儀を欠かさないためにギルドマスターがIncognitoで迎えに来る。持ちきれないプレゼントをFPKが町まで運んでくれる。
「そうするしかないごく自然な行為」が最高にCoolになっていると思わないか?
もし彼らが歌を聴く為だけにNewbieの別キャラを作って集団で町に聴きに来てくれたらきっとこれだけの感動はなかっただろう?
まして「歌を聴きたいなあ」と思うことはBritannianとしちゃごく自然だと思うのに、それに対して「PKたるもの、町の吟遊詩人の歌を聞くのはおかしいだろ!」なんて言ったらさ・・・
別のテーブルで僕が言いたかった「Britanniaでの自然な行為」てのは大筋としてはこういうことを言いたいんだ。
例えば僕はPKはもちろんFPKですらBritanniaでごく自然に、必然性があって生まれたものだと思っている。だからこそ上で書いたみたいな「必然性のある自然な、そして面白いPlayができる」と思っている。まあ「それはもはやRolePlayの範疇じゃないよ」と言われればそれまでだけど、皆そうは思わないでしょ?
Britanniaに降りたって3年、Asukaに来て2年、感動したことはまだ沢山あるけれど、この話はどうだった?悪くないだろ?
さあ、今度は皆のリアルに感動した話を聞かせてよ。素敵な女の子の出てくる話なら大歓迎だ。あぁ、悲しい話は前もって言ってね、これでも涙もろいんだからさ。