現代美術

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128月読
>膨大な積み重ねから生じ、文脈読みが必要な「索引的な」解釈法と
>過去の蓄積を一切必要としないある種突発的・突然変異的な「徴候的な」解釈法
> これが「二つの方法」だと解釈した論拠をお願いしたいです。

そちらに質問してる以上フェアになるようにお答えしましょう。

これはあくまでも学問的な区分け(二元論)なので
言ってしまえば端っこの軸同士がこの2つで、、
実際はその極のグレーゾーンからあまたの創作物、創作メディア
ができているわけですね。

*材料は美術作品に限らず創作全般としましょうか。

最近の文化論などで盛んに言われてるのが、
「漫画・アニメ」は文脈読みで楽しむメディアである、(=ハイコンテクスト性)
ということです。これなどが「索引的な」読み方をするものなのだそうです。
「漫画・アニメ」を読むには様々なお約束(文脈)があります。
例えば擬声語・擬音語などのオノマトペの類い
(服を脱ぐ時の『ぬぎっ』とかがかなり高度との指摘がありますね。)
や溜め息の表現、やり切れなさの表現のぐちゃぐちゃの糸の絡まったような図像の類い、
また他の様々な「お約束」を理解した上でないと作品が成り立たないということですね。
こちらの創作を理解しようとするならば様々な索引がなければならないということですね。
(この2chにも(藁やマターリ、ドキュソ厨房などの「文脈」が存在しますね。)
また、多くのイデオロギー、パラダイム表現としての現代美術はこちらの分類に
入るということです。それこそ別スレの「ウォーホル」ですね。
概念芸術、反芸術、芸術原理主義系、
カリカチュア系や最近のシミュレーショニズム(リミックス、サンプリング)
もこちらですね。理知的・意図的な表現です。
129月読:2001/05/13(日) 02:07
一方「徴候的な」なものはというと、
上でも述べたいわゆる「不条理」「ナンセンス」「シュール」
などの文脈を極力必要としないものなどが挙げられます。
なにか根源的な理解、普遍的なシニフィエとでも言いましょうか、
分裂病的な表現などがこれに当るそうです。
現在本などで挙げられてる例としては「リンチ(映画監督)作品」
「吉田戦車(不条理漫画)」などです。
自分的にはキリコ、ダリ、ムンクだと思います。
(厳密に言うとシュールも「心理分析」という大きな文脈が存在するのですが)
そうそう、当然アウトサイダーアートはこちらの分類です。
言語機能が崩壊しても一向に構わないわけです。
そういう意味でも「表現」というのは偉大です。
言葉なしに物事をそして個人的神話を伝えることができる。

説明と用語を用いて「自分の言葉で」語りました。
間違っていたらどなたか訂正ください