トゥルーラブストーリー☆補完妄想スレ

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56SS職人候補生補欠予備
身体測定が終わった次の日曜日の事、梢は遊季に呼ばれて彼女の家に遊びに来ていた。
何でも大事な話があるのだという。

「で、その大事な話って?」
遊季はおもむろに梢の肩を掴んだ。
「きゃっ、ゆ、遊季、痛いよ」
「梢…!」
「な、何?」
「胸中察するわ」
「へ?」
「あんたこの前の身体測定のとき、そりゃあ傍から見ても分かる位落ち込んでたじゃない。
…さぞかし辛かったでしょうね…」
「ゆ、遊季ぃ…!」
「そこで、あたしが少しでも悩める梢の力になれないかなって考えたんだけど…」
遊季の顔が迫ってきて、二人の唇が重なる。
(へっ!?)
梢の頭の中は一瞬で真っ白になってしまった。
「お母さんが何とかしてあげるから。梢のこと、好きだから…」
(えっ!?えっ!?)
再び唇が重なる。唇を重ねるだけの幼いキスだったが、梢にはそれだけで
十分だった。
遊季の唇は頬から耳、うなじへと移動していく。その甘く柔らかい感触が
梢の理性を溶かしていく。
「あ…あン…」
すごくHな声を出してしまったと一瞬だけ思った。こんな声を出す日が来るとは
夢にも思っていなかった。しかも相手は―。
遊季の手は梢の小ぶりな胸を優しく揉みしだく。前に自分で揉んだ時はちょっと痛かったからすぐに止めたけど、
こうして遊季に触られるのは嫌ではなかった。
むしろ、その感触が、動きが、心地よかった。
「ゆ、遊季ぃ…」
「あたしにこうされるの、嫌じゃない?」
無言でふるふると否定する。
「可愛いよ、梢…」
57SS職人候補生補欠予備:2001/06/07(木) 04:04
部屋の中に響くのは、少女たちの湿っぽい息遣い。
時々聞こえるのは、堪えきれずに漏れた歓喜の声。
愛し合うというには幼く、しかし、抱き合うというには淫蕩すぎる秘密の儀式。
ベッドの上で裸でお互いの唇を求め、柔らかな愛撫を交換しあう。
理屈ではない。倫理や理性なんて関係ない。
『私には彼女が必要なんだ。』

宴はいつか終わりを告げる。
桜色に上気した肌にうっすらと汗が浮かぶ。
息遣いは穏やかに、部屋の空気を塗り替えていく。
ベッドの上には、お互いを見つめあう生まれたままの姿の少女たち。
「梢…」
「何、遊季」
「あたしたち、ずっと友達でいようね」
「…うん」
「ふふっ、お母さんは嬉しいなぁ。こんなに可愛い娘がいて」
遊季は梢の髪を優しく撫でる。ふわりと柔らかい香りが薫った。
そしてもう一度、永いキスを交わした。

「ねぇ遊季、ところで何で私たちこんな事になっちゃったんだっけ?」
二人でお風呂に入りながら、梢が確信に切り込んだ。
「え?だって梢が身体測定のときに落ち込んでたから慰めてあげようってのと…」
遊季は視線をそらしてちょっと言いにくそうに切り出した。
「ホラ、胸は揉むと大きくなるって言うじゃない。あはは…」
「…」
梢は呆れて何も言えなかった。
破天荒な遊季。けど、そんな猫みたいな遊季が私は―。
「ふふっ」
「何よ、その呆れたみたいな笑い方は?」
「ううん、遊季らしくていいなぁって、ね」
「何よそれ」
「ふふっ、言葉通りよ」
二人は声をそろえて笑った。何だかそんな気分だった。