トゥルーラブストーリー☆補完妄想スレ

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1043バカ ばーさす 3人娘
「いざ!3年5組 1」
某月某日 雨

−放課後−

朋(実はまだ体育館から戻ってないようだな・・・)
実がまだ、掃除から戻ってこないことを確認すると、
朋貴は素早く帰り支度を終えると、自分の教室から抜け出した。
朋(よし!実に見つからずに教室を出れたぞ!!)
朋貴は実と遊季が始めたバカげた勝負に巻き込まれないため、今日は急いで帰ろうと硬く誓っていたのだ。
朋(実と太一には悪いけど、あんなバカげた勝負付き合ってられないよ・・・)

?「あっ、関谷くん?」
朋貴が昇降口へと通じる階段を駆け下りているその時、1人の女子が朋貴を呼びとめた。
朋(こんな時に誰だよ?まったく・・・)
階段を駆け下りつつ声のした方を振り向くと憧れのクラスメート、蒼月たかねがビックリした様子で朋貴を見ていた。
朋「あっ、蒼月さん・・・」
朋貴は、今日は急いで帰るという硬い誓いなど、すっかり忘れてたかねの方に歩み寄る。
た「どうしたの?何かとても急いでたみたいだったけど・・・呼びとめちゃって迷惑だったかな?」
朋「えっ、・・・あぁ、全然迷惑なんかじゃないよ。ただ、帰ろうとしてたとこ・・・」
た「そうなんだ・・・あっ、私も、そろそろ帰ろうと思ってたんだ・・・」
朋「へー、そうなんだ・・・」
た「だからね・・・その・・・一緒に帰らない?・・・嫌なら良いんだけど・・・」
そう言うと、たかねの顔はみるみる真っ赤になっていった。
朋「えっ!・・・えーと・・・」
たかねの申し出に朋貴の頭は完全に混乱していた。
確かにたかねは姉のかなめの友達で、何度か話す機会はあった。
しかし、向こうから一緒に帰ろうと誘って来るほど親しい間柄って訳ではない。
もしかして俺に気が有るんじゃあと思ってみるが、もう一人の自分が、端にかなめの弟だから誘ったんだろと否定する。
でも、やっぱり気が有るんじゃあと再び思ってみるが、やっぱり、もう一人の自分が否定する。
朋貴がポジティブ思考とネガティブ思考の無限ループで固まっていると、たかねがすまなそうな顔で話かけてきた。
た「・・・あの、やっぱり迷惑だよね・・・」
朋貴の思考の無限ループは、その声を聞いて強制的に止まった。
た「ごめんね・・・誘ったりして・・・」
たかねは落ち込んだ様子で教室に戻ろうとしている。
朋貴は意を決し、たかねに声を掛けた。
朋「まって!蒼月さん!!あ、あのさ・・・余りの嬉しさに、その、俺ちょっと混乱しちゃって・・・ごめん」
た「えっ・・・そうなんだ・・・」
朋「そのさ・・・一緒に帰ろうよ。」
た「うん!よかった・・・」
たかねはほっとした様に微笑む。朋貴も照れながら微笑んだ。
た「じゃあ、私・・・」
たかねが朋貴に何か告げようとしたとき、1人の男子が朋貴の首にスリーパーホールドを仕掛けてきた。
朋「うっ・・・」
?「と〜、も〜、た〜、か〜」
朋貴は無理やりスリーパーホールドを外すと叫んだ。
朋「おっ、おまえは!」
1053バカ ばーさす 3人娘:2001/06/13(水) 02:32
「いざ!3年5組 2」

実はムスッとしながら朋貴を睨みつけ叫んだ。
実「お前、見そこなったぞ!まさか逃げようとするなんて!」
朋「お前達が勝手に始めたことだろ!俺は無関係だ!」
実「無関係って・・・小学校から築き上げてきた、俺達の友情はそんなもんだったのか?あぁ情けない・・・」
実は芝居がかった動作で落ち込む仕草をする。
朋「都合の良い時だけ友情持ち出すな!まったく・・・」
実「まぁ、いいや。行くぞ!」
実は朋貴の腕をつかむと有無を言わさず歩き出す。
朋「ちょっと待て!俺はこれから蒼月さんと・・・」
実「うるさい!!蒼月さんと一緒にに帰ろうなんて10年早いわ!まったく、うらやましい」
た「あ、あの・・・」
今まで呆気に取られていたたかねが声を上げる
実「あっ、ごめんね蒼月さん。こいつまだ、やること残っるんだ。遅くなると思うから待たなくていいよ。じゃね〜」
実は空いてる手を大袈裟に振って、朋貴を引きずって去っていった・・・

た「・・・関谷くん・・・バカ・・・」
たかねは、どんどん自分から離れていく実と朋貴を見送りつつ一人呟いた・・・
1063バカ ばーさす 3人娘:2001/06/13(水) 02:32
「いざ!3年5組 3」

ガラッ!
3年5組のドアが勢い良く空き、実が顔をだす。
実「おい紺野!来たぞ!」
梢と何やら話ていた遊季が振り向き。
遊「あら、遅かったじゃない。逃げたのかと思ったわ?」
実「言ってろ!まぁ、一人居たけどな・・・」
実が朋貴をジト目で睨む
遊「まぁ、いいわ。さぁ、昼休みの続きと行きましょうか?」
梢「えぇ〜。遊季まだやるつもりなの?」
遊「あったりまえじゃない!梢」
梢「やめようよ。もう帰ろう
朋「そうだ!そうだ!」
実「うるさい!お前は黙ってろ」
遊「梢!臆したっていうの?まったく・・・お母さんはそんな子に育てた覚えは無いわ!」
梢「誰がいつ、私を育てたって言うのよ!いいかげんにしないと怒るわよ!」
遊「うっ・・・」

ガラッ!
再び、3年5組のドアが勢い良く空き、今度は翼子が元気よく入ってくる。
翼「やっほー!遅れてごめん!」
遊「あ〜翼!おっそ〜い」
遊季は梢との会話をはぐらかすことが出来て内心ホッとしつつ、翼子に文句を言う
翼「いや〜掃除が長引いちゃってさ〜。さっそく始めようよ!さぁ、しょうぶ!しょうぶ!」
朋「・・・んっ、そう言えばさ、太一はどうしたんだ?」
遊「あぁ、三ちゃん?三ちゃんなら5時間目にお腹痛いとか言って保健室行ったっきり、まだ戻ってないわよ。」
朋「はは、そーなんだ・・・(まぁ、普通そーなるよな・・・)」
実「聞いたか?太一は腹を壊してまで戦ったんだぞ、それをお前は・・・」
朋「あー、もう。はいはい分りましたよ。やれば良いんでしょ。やれば」
実「おぉ!分ってくれたか友よ!お前こそ男だ!」
実は感極まってヒッシと朋貴に抱きつく。でも、朋貴は余り嬉しくはなかった・・・

朋「でも、工藤さんはお腹大丈夫だったんだ?」
翼「えっ、まぁご飯好きだしね私。えへ」
そう言って翼子は無邪気に笑う。
朋「そ、そう、なんだ・・・は、は」
ご飯好きだってのと腹の調子は関係無いと思うけど・・・と思いつつ朋貴は苦笑する。
翼「でも、関谷くん。私のこと心配してくれるんだ・・・なんか嬉しいな。えへへ」
今度は、顔を赤らめ翼子ははにかみながら笑う。
朋「ま、まぁね・・・ははは」
そんな翼子を見て、若干とまどいつつも朋貴は笑う。

遊季は、朋貴と翼子のやりとり羨ましそうにジッと見つめている梢を見て、
悪戯っぽく微笑んでいた・・・
1073バカ ばーさす 3人娘:2001/06/13(水) 02:33
「いざ!3年5組 4」

実「はいはい、そこ変な空気作らない!」
朋貴と翼子の間に実が割り込でくる。
朋「お、俺は別に・・・」
翼「そうだよ。久保田くん変なこと言わないでよ・・・」
実「朋貴いいからこっちこい!今は敵同士なんだから少しは自覚しろよな、まったく・・・」
そう言って実は朋貴を自分の方に引き寄せる。
翼「ひどいよ、久保田くん・・・」
翼子は何やら名残惜しそうに遊季と梢の方に向かう・・・

遊「あっ、久保っちちょっと待って!ちょこ〜っと弟クンに聞きたいことがあるだー」
実「ダメダメ!もうお前らに朋貴は貸さん!」
朋「勝手なこと言うな!人を物みたいに・・・」
朋貴は実の手を振り解くと遊季の方に向かっていった。
実「たく・・・何なんだよ。みんなして朋貴、朋貴って・・・」
遊「もー、久保っち妬かない、妬かない。男の嫉妬は見苦しいわよ。」
実「なっ!・・・もういいよ、勝手にしてくれ。」
遊「そうそう、素直でよろしい。」
朋「それで、聞きたいことって何、紺野さん?」
遊「あーそうだったわね。ここじゃあ、ちょっと・・・そうだ!あっちにいきましょ!」
遊季は、朋貴を教室の外に連れ出すと、朋貴に他愛の無い世間話を始めた・・・
遊「・・・なるほどね。じゃあ戻りましょ!」
朋「いいけど・・・別にみんなに隠れて話す様なことじゃないんじゃ・・・」
遊「もー男が細かいこと気にしない!さぁ、戻りましょ!」
朋「うん・・・」
朋貴は釈然としないものを感じながらも、教室に戻る遊季の後に続いた・・・
1083バカ ばーさす 3人娘:2001/06/13(水) 02:34
「いざ!3年5組 5」

朋貴が3年5組の教室に戻ると実が不機嫌なのは仕方ないとして、
何故か梢と翼子が朋貴をジト目で見ていた。
実「何の話だったんだよ?」
朋「えっ、あぁ、かなの家での様子聞かれた。」
実「ほんとか?なんか怪しいな・・・」
朋「ほんとだって。信じろよ。」
実「まぁ、いいか。じゃあ勝負を始めるか!」
遊「いいわよ。それで勝負の方法は考えてるの久保っち。」
実「ふふん。まぁな。じゃあ、みんな俺に付いて来い!」
翼「よし!行こう!」
梢「えぇーほんとにやるのー」
遊「もー梢ったら・・・いいわ、みんな先にいってて私が梢を説得するから。」
実「うーん、じゃあ、任すわ。場所は体育館だからな。いいな逃げるなよ!」
遊「はいはい。じゃあね」
実「じゃな!」
そう言って実は朋貴と翼子を従えて体育館に向かった・・・

遊季は実一行が3年5組の教室を出ていったのを確認すると梢に話かけた。
遊「ふふっ、こーずえ!」
梢「な、なに?私は絶対やらないからね!」
遊「実はねー、さっき弟クンから梢のとでね、良い話を聞いたんだ・・・」
梢「えっ?でも、関谷くんは遊季からかなちゃんのこと聞かれたって久保田くんに言ってたけど・・・」
遊「もー、バカねー。あんなの嘘に決まってるじゃない!」
梢「えっ、そーなの?」
遊「そーなの。で、気になる?」
梢「それは・・・」
遊「じゃあ、ちょっと耳貸して。」
梢「いいけど・・・」
遊「あのね・・・」
遊季が何やら梢に囁き始める・・・
遊「・・・で、・・・だって。」
梢「・・・え、えーーーーーーーーー!!ほ、ほんとなの?」
梢が顔を真っ赤にして遊季に尋ねる。
遊「ほんとよ。だってそう言ってたもん!」
遊季が自身満々に答える。
梢「そ、そーなんだ・・・でも、どうしよう・・・」
遊「なーんだ、梢、嫌なんだ・・・じゃあ、弟クンにはそう言っておくわ」
梢「えっ、い、嫌だなんてそんな・・・う、嬉しいかも・・・」
梢はそう言って恥かしそうに俯いてしまう。
遊「じゃあ、やる気でた?」
梢「・・・うん!私、頑張る!!」
遊「もー、梢ったら単純なんだから。じゃあ行きましょ!」
梢「単純はよ・け・い!ふふっ、そうね。行きましょ!」

こうして、遊季と梢は仲良く体育館に向かった・・・
1093バカ ばーさす 3人娘:2001/06/13(水) 02:35
「第2の勝負 1」

遊「おまたせー」
体育館の入り口の前に立つ実達に遊季が元気よく声を掛ける。
実「遅いー!まぁ、おかげでこっちは準備万端だがな。ふっふっふっ」
何故か学校指定の体操服に着替えた実が不敵に笑う。
遊「で、どこで勝負するのよ。久保っち。だいたい体育館なんて今クラブ活動の真っ最中じゃない?」
体育館からはボールの跳ねる音や、クラブ活動に勤しむ生徒たちの声が響いてくる。
実「ふっふっふっ、まかしとけって。いいから付いてきな。」
再び、実が不敵に笑う・・・

実に連れられた一同は、卓球台に立っていた。後ろでは女子バレー部が練習に励んでいる。
遊「で?」
実「で?ってお前な〜。これ見て分んないのか?卓球だよ!卓球!」
遊「ふ〜ん」
実「ちっ」
遊季の余りにそっけない態度に舌打ちしつつも、
実は、自慢のラケットを構え軽く素振りをした後、ポーズを決めると叫んだ。
実「さぁ、紺野!勝負だ!(うん!決まった!)」
遊「や〜よ」
ガクッ
実は思わずこけると叫んだ。
実「なんでだよ〜!」
遊「だって、ねぇ・・・」
実「もう、いい・・・」
実は、再びポーズを決めると叫んだ。
実「それじゃあ、佐伯さん!勝負だ!(うん!今度こそ決まった!)」
梢「私も、遠慮しとく・・・」
ガクッ
実は再びこけると叫んだ。
実「なんでだよ〜!」
梢「だって、卓球って余りしたことないし・・・」
遊「そーよ、梢はまだちっちゃいんだから卓球なんで出来ないわよ。」
梢「ムッ、なんか言った!」
梢が遊季を鋭く睨みつける。
遊「え、えーと。な、何も言って無いわ!気のせいよ!気のせい!」
梢「・・・まぁ、いいけど・・・」
翼「じゃあ、私やる〜」
翼子がはーいと手を上げる。
遊「翼はダメ」
翼「なんで〜」
遊「だってもう勝負したじゃない」
翼「あっ、そうか!忘れてたよ〜」
実「じゃ、じゃあこの勝負、俺の不戦勝で良いよな」
遊「あら、良い分けないじゃない」
実「じゃあ、どっちでも良いから勝負しろよな!」
遊「そうは言われてもね〜。卓球なんて何かダサいし・・・」
実「あっ!今お前、卓球をバカにしたな!」
遊「でも、ねぇ・・・」
実「いいか!よく聞け!そもそも卓球とはなー、・・・」
実はいかに卓球とは素晴らしいスポーツかをクドクドと語りだす。
当然の事ながら、遊季達は実の話など、これっぽちも聞いていない。
しかし、卓球を語るとこに酔っている実は、遊季達の様子など見えていなかった・・・
1103バカ ばーさす 3人娘:2001/06/13(水) 02:36
「第2の勝負 2」

朋(相手が結由ちゃんだったら、文句も言わずに卓球やるんだろうけど・・・相手が紺野さん達じゃあな・・・)
実達のやり取りを冷静に見ていた朋貴は実に同情した。
朋(結由ちゃん、実にはやさしいもんな・・・それに引き換え・・・)
などと思いながら朋貴がぼんやりと卓球について熱弁を奮う実を眺めていると突然、、
朋貴は背中に突き刺さるような視線を感じた。
朋貴は「んっ」と言って振り返るが後ろの女子バレー部の連中は練習に夢中な様で誰も朋貴など見てもいない。
朋「あっ、かなだ・・・」
ふと姉のかなめがアタックされたボールをレシーブしている姿が目に入った。
朋「あいつも頑張ってんだな・・・」
と姉の活躍に見とれている朋貴の頭に不意にボールが当たる。
バシッ
朋「いってー!誰だよ。危ないな!」
朋貴は誰に言うでもなく叫ぶ。
遊「ぷっ、あはははははははっ」
そんな朋貴を遊季が指差して笑う。
梢「もう、遊季ったら・・・関谷くん、大丈夫?」
朋「まぁ、なんとか・・・」
梢「そう、よかった・・・」
実「お前ら!俺の話を聞け!!」
すると、体操服に身をつつんだ女子が朋貴達に近づいてきた・・・
朋「り、里佳・・・」
実「ん、柳瀬?」
1113バカ ばーさす 3人娘:2001/06/13(水) 02:37
「第2の勝負 3」

里佳は怒った顔で朋貴を睨みつけると、遊季達に向かって言った。
里「あなた達!こんな所で遊んでると練習の邪魔よ!危ないから、用が無いなら出てって!」
遊「なんですってー!」
遊季が里佳に向かっていこうとするのを梢が押さえる。
梢「まぁまぁ、落ち着いて、遊季・・・悪いのは私達の方なんだから」
遊「うーん、そう言われると・・・」
梢「あのー、ごめんなさい練習の邪魔しちゃって・・・私達、すぐ出て行くから・・・」
里「それならいいけど・・・」
里佳は再び朋貴を睨みつけると、ボールが転がった方に向かって走りだしていった・・・

遊「なによ。あいつムカツクわねー」
翼「あぁ、あの人、4組の柳瀬さんだよ」
遊「なに?翼、知ってんの?あいつ」
翼「うん。体育のとき、一緒になるから。」
遊「ふーん、いつもあんな感じなの?」
翼「うーん、いつもはあんなじゃなかったけどなー。今日は機嫌悪かったんだよ。きっと!」
遊「ふーん、あっ、そう言えばあんた達も知ってるみたいだったわよね?」
実「あぁ・・・モゴッ」
実が何かを言う前に、朋貴が実の口を塞ぐ。
朋「あ、あの子は小学校が同じだったんよ。単なる知り合いさ!ははっ」
遊「ふーん、そうなの?なんか怪しいわね・・・」
梢「まぁ、いいじゃない。それより早く行きましょ」
遊「それもそうね。行きましょ」
遊季達、3人娘は連れ立って体育館を出て行く。遅れて実達が続く・・・
1123バカ ばーさす 3人娘:2001/06/13(水) 02:39
「第2の勝負 4」

実「待てよ!」
遊「なによ?」
実「今回の勝負は俺の不戦勝ってことで良いんだよな!」
遊「あぁ、そのことね。勝負の場所追い出されたんだから引き分けじゃないの?」
実「不戦勝だろ!だいたい、お前ら卓球やらないって言ったじゃないか!」
遊「もう、しつこいわね・・・そんなんじゃ、モテないわよ。久保っち」
実「よけいなお世話だ・・・俺は不戦勝以外、認めんからな。」
遊「引き分けでいいじゃない・・・あっ、そうだ!」
実「なんだよ?」
遊「あのさー、久保っち。」
実「俺の不戦勝を認める気になったのか?」
遊「うん。但し条件があるわ。」
実「条件?」
遊「あのね、久保っち、この前、校門の前で他校の女の子と話してたじゃない。」
実「うっ・・・」
遊「あの子との関係をちょこーっと教えてくれたら。久保っちの不戦勝ってことでいいんだけど・・・」
実「き、汚いぞ紺野!」
遊「私は別にどっちでも良いんだけどなー」
実「くっ・・・いいよ引き分けで・・・」
遊「あれー、聞こえないなー」
実「くそ!引き分けで良いって言ってんだろ!ちくしょー!」
遊「ふっ、ふっ、ふっ、じゃあ次の勝負のために私達の教室にいきましょ!」
実「分ったよ。くそー!こうなったらお前だけがたよりだ。頼むぞ朋貴!」
朋貴はもう帰りたいと思いつつ力なく頷く。
朋「あぁ・・・」
遊「梢もいいわね!」
梢は意を決したように力強く頷く。
梢「えぇ、いいわよ!」

そして、一同は最後の決戦の場へと向かった・・・

まだ続くけど、もういいかげん止めてくれと言われれば止める。