FF10官能小説

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696名無しさん@LV2001
>>658さんへ

「なーんスか」
口先だけでティーダは言う。明らかにルールーの様子がおかしいのは
判っている。船の中、ワッカと何かあったんだろうと思いながら、
何も問えない雰囲気。
「……なんでもないわ。」
静かな声は震える。一歩、二歩、近づき、ティーダの寝ていたベッドに
腰掛けた。細い肩の白さは、小さな窓から入る月明かりに光る。
「……ワッカ、と……」
「あいつは関係ないわよ。」
紅の瞳が暗く沈む。
「関係……ないのよ。」

改行多いってオコラレターヨ。
697名無しさん@LV2001:2001/08/02(木) 12:26
>>696続き

何かを求める眼差しに、ティーダは身を引く。ふと邪な思いが過ぎった事を
心の全てで反省するが、視線は胸元から離れない。
「………あんたの方が、いいわ。」
ルールーの腕がティーダの頭を抱き寄せた。胸元に、顔を沈ませる。
「! るっ! ルーる……っ?!」
「こうしたかったんじゃないの?」
ああそうさ! ティーダは心の中で叫んだ。この判りにくい服引っ剥がして
胸ばーんて出させてワシ掴みにしてちゅーちゅー吸って揉んで揉んでって
やりたいさ!
「でもっ!」
必死になってティーダは顔を上げた。黒髪の下、悲しみに喘ぐ紅の瞳の直視。
泣いてはいない。だが、泣けないのだと。
強さ故に、涙を流す事が出来ないのだと。
「ルールー……」
黙って、肩から服を下ろす。豊満な胸を、月光の元、露にする。

ツヅクーヨ。
698名無しさん@LV2001:2001/08/02(木) 13:16
>>696-697続き

「年上は嫌いだったかしら?」
「い、いやっ、全然オッケーッスよ! ……あっ。」
「ふふ。」
笑っていないのに、くすりと笑みを洩らす。何があったの。尋ねられない。
服から腕を抜く。美しい裸体に、ティーダは息を呑む。
「胸…揉んで。」
「は、はいっ。」
「痛くしたら、承知しないからね。」
「大丈夫ッス。」
ティーダは、その豊満で張りのある胸に手を伸ばした。どっしりと
重みが伝わる。吸い付くようなその肌の触感は、遊び慣れたティーダにも
初めてのもの。夢中になって、ルールーの乳首を口に含み、舌で舐る。
指先で、手のひらで、乳房を弄びながら、もどかしげに舌を這わせる。
くすくすと笑うのが聞こえて、ふと顔を上げた。
「な、なんスか。」
「さすが、ブリッツのエースだな、って。」
それならワッカも、と言いかけてやめた。少しむくれたフリで、もう一度
胸に顔を埋める。離し難い指を無理やり動かして、腰を擦りながら、
未だ服で隠れた下へと指を進める。

ツギデオワルーヨ。
699名無しさん@LV2001:2001/08/02(木) 13:49
>>696-698続き

拒んではいない、その蜜壷は、既に潤んでいた。ぬるり、と指を挿入れば、
女の身体が歓喜に怯む。ベッドに静かに押し倒し、服を取り去る。
覆い被されば、白い腕は静かにティーダの服を剥がしてゆく。陽に灼けた
腕で全てを抱きしめたあと、ゆっくりとティーダはルールーの中に入った。
「あっ……はぁ……ん…」
細い身体をくねらせて、感じる身体で挑発を受ける。
「もっと……よ…」
激しく腰を動かして、強く腰を打ちつけて、淫靡な音が部屋の中。ベッドが
軋む。淫らに腰を振り、もっと奥へと誘われるがままに。
「あ……はぁっ……ティー…だ……」
だがティーダは判っている。それが演技だという事を。
誰かを愛したルールーは、その誰かに似た誰かを愛する自分を許せない。
「も……いい……い…くわ……」
身体だけでも気持ちよくしてあげる、ルールー。俺はチャップじゃない。
「ルールー! 俺も逝きそ……いい? いい? ルールー、逝くよ?」
「ティーダ……あああっ!」
気持ちだけでも軽くしてあげる、ルールー。俺はワッカじゃない。

残り香のひとつも残さず、乱れた跡を全て消して、ルールーは妖艶な笑みで
部屋を出ていった。女の弱さも、強さも持ち合わせた身体。まるで、夢のような。
部屋の隅にはフラタニティ。月はまだ翳らない。