ドラゴンクエスト6 幻の大地vol7〜愛ある世界〜
ドラゴンクエスト6 〜幻の卒業白書〜 PAGE14
・・・・雷風市市長邸 地下室・・・・
テリー「おい、そろそろ起きろ。あと一時間ほどで来るぞ・・・・・」
チャモロ「・・んん・・もうそんな時間なんですか・・・この部屋はいつも暗いから
今昼なのか夜なのか分かりませんね・・・・・」
テリー「作戦は分かってるな、昨日話したとうりで行くぞ。・・・もうこんな
毎日毎日あのオヤジにヤラれる生活はまっぴらだからな・・・・・」
チャモロ「・・そうですね、そのために私たち二人で何日もかけて立てた
脱出計画を今夜こそ実行に移す時・・・・・・」
テリー「ああ、急がないと姉さんが・・・・・・」
チャモロ「・・・・お姉さんがどうかしたんですか?」
テリー「・・・あの父娘が話しているところをチラっと盗み聞きしたんだが、
姉さんはどうやら自分と引き換えに弟を自由の身にしてやってくれと
あの娘に交渉しているらしい。」
チャモロ「な・・・なんてことを・・・・・」
ドラゴンクエスト6 〜幻の卒業白書〜 PAGE15
テリー「・・・お前だけには話しておこう、実は姉さんは以前あの市長の秘書を
務めていた・・だが姉さんはその当時すでに市長の鬼畜ぶりは察知して
いた・・・。そしてある日市長は姉さんに‘増給を引き換えにお前の弟を
差し出せ’と言い出した・・・、むろん姉さんは拒否したがそのために
役所を解雇された・・。・・だが市長はあきらめきれず、何人もの刺客
をオレに差し向けた、・・あいにくオレはあんな連中に捕まるほどバカ
じゃないからな・・・・。しかし・・・アイツが現れて・・オレは・・」
チャモロ「・・・・リードのことですね・・・・・」
テリー「あのリードってヤツは市長以上に鬼畜だ!!・・いつか必ず・・・!!!」
チャモロ「テリーさん、今はここを出ることだけに集中しましょう・・・・」
テリー「・・・ああ・・・そうだな・・・だが作戦が失敗しそうになったらお前
だけでも逃げろ、お前はまだ中学生だろう・・・?」
チャモロ「何を言ってるんです!二人そろって脱出したのち、警察へ行き世間に
このことを発表して、まだ残されている人質を助けると約束したじゃ
ありませんか!?・・・・」
テリー「シッ!!・・・待て・・・誰か来たみたいだ・・・・・・」